13.3.09

カリヨンでないカネ Lier市

 鐘とか、カリヨンとかの話が出ているついでに、カリヨンでない鐘の動画を録ってきたので、面白いから紹介しようと思う。

 Lier市の観光目玉のひとつ、100年単位の時を刻む天文時計が取り付けられたジンメルの塔である。

 Lier出身の時計作りの名人が作った仕掛けに満ちた時計は、時間を刻む大きな時計盤の他に13の天文時計(月の満ち欠けだったり、潮の干満だったり・・・)がはめ込まれている。

 塔の前はジンメル広場になっていて、観光客が行きかい、夏はカフェがテラスを張り出して、賑わう所だ。

 今回は正面ではなく、向かって右側の、横にある仕掛けを紹介する。

 窓が二つあって、左側がどうやら、女子学生と先生。右側が鍛冶職人と紳士(市長?)

 それぞれが片手をあげて、鐘につながる紐を持っている。昨日たまたま、午後5時前に通りかかったので、しばらく待ってチャンスをうかがっていた。

 5時になって、フロートマルクトの市庁舎のカリヨンが鳴りだして、しばらくしてから、ジンメルの塔の人形たちが、左側から鐘の紐を引き始め、カランコロン、カランコロン、と、最後に市長?が一番大きな鐘を5回鳴らした。

 「5時ですか?市長」って感じで聴いていた。

 二つの窓の間の下に、赤い扉が見えるが、これも面白い。1日に何回か(何時と何時か)この鐘の後に赤い扉が開いて、Lier市の歴代市長(肖像画)が、代わる代わる顔を出す。

 結構、楽しませてくれますLier市。

 しかし、たまたま、その時間に、その場所にいないとそのありがたさはわかりません。普通に見ると、これがこんな仕掛けになっているとは、だれも思わないだろう。

 Lier市が楽しませるのは、観光客や人間だけではない。近頃ツバメの訪れが少ないじゃないかと、環境面を危惧した市役所は、橋の下にツバメが巣作りをしやすいように、木の板でツバメのアパート風に作って取り付けたのだ。

 今夏に訪れるツバメが「やっぱりLier市は住みよいところだった、来年も来よう」と、思ってくれるかどうか。

さて、一番下のウインドウは動画です。こっけいで面白いからくり時計をお楽しみください。(クリックしないと始まらないよ!)



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