21.12.08

アントワープ観光2

 アントワープは、昔から貿易港として栄えた港町で、多様な人種が住んでいるようである。中央駅周辺には中華街もあるし、ユダヤ人コミュニティーもあり、街を歩けば、様々な人種とすれ違う事になる。
 その中でも、ユダヤ人は普段から、小さな子供達も独特のいでたちで生活しているので、一見してすぐわかる。モロッコ人やトルコ人の女性は、頭にスカーフを巻いているので分かる。中国人は大抵、顔を見て分かる。
 だから、外国からの移住者も多いので、僕みたいに「オランダ語学校」へ通う人も多いのだ。Katoも語学学校で、オランダ語とフランス語の先生をしているから、いろいろな外国人と接している事になる。

 ベルギー・フランダース地方のアントワープと言えば「フランダースの犬」が日本人にはあまりに有名である。

 それで日本人観光客は、ネロとパトラッシュの地元と言う事で、何かしら記念にしたいらしいが、そんな物語がある事を知らないベルギー人は、日本人に聞かれてから「それは何だ」と、日本人から物語の内容を聞かされる程度だろう。

 その話の内容を聞くと、ベルギー人は「ベルギー人は、可愛そうなネロとパトラッシュを、何もしないで死なせはしない、きっと助けるだろう」と、悲しすぎるその内容に、不愉快に思うらしいのだ。 (ちなみに作者はイギリス人)

 仕方なく、日本人観光客のために大聖堂前の広場にネロとパトラッシュの石碑が、腰かけ代わりに置かれている(TOYOTA贈)。(広場には邪魔っぽいんだが・・・)

 Katrienの翻訳によると、石碑の文章の大意は「ネロとその犬パトラッシュは〝フランダースの犬 ″ という物語の主人公で、真実の永遠の友情、誠実と献身の象徴である」

 仕方なく?日本人観光客誘致のために、ホーボーケン市の駅前にも「ネロとパトラッシュの像」があるらしい(行った事がない)

 Katoは日本で「劇場版 フランダースの犬」の映画製作時に、フランダース地方についての、助言をしたということで、エンディングの最後の方にテロップで「Katrien Hendrickx」と名前が出るのだが、そこまで見る人はいないだろう・・・・。

 今回のアントワープ見学は、地上28階くらいの高さから、街を見る事が出来たのでラッキーだった。

 普通の観光なら、地上の道路を歩きながら、ずっと中世の建物を見上げながら歩くところだが、それらの建物の屋根を、上から見降ろす感じで見る事が出来た。三角屋根が多い事が、よくわかると思う。

 川はシュヘルド川。アントワープ港の重要な水路で、河口はオランダ
で北海につながる。

 下の写真は、シュヘルド川沿いにあるステーン城(10世紀からあったが19世紀に修復)、今は海洋博物館になっている。
 城の前に立つのが、アントワープの悪役(巨人)が市民を苦しめているところの像。

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