7.7.15

ツール・ド・フランス生観戦!

自転車レースに興味はなくても、世界最大の自転車レース「ツール・ド・フランス」の名は知られていると思う。

ヨーロッパではサッカーと並んで自転車レースは人気スポーツである。
ベルギーにおいて国技は? と聞かれたら「自転車じゃないか」と答える人も多いと思う ・・・ サッカーも人気スポーツで、「赤い悪魔」と異名をとるベルギー代表は、現在世界ランキング2位となっている(歴代最高位)。

TVのスポーツ専門局では、毎日のようにメジャーな自転車レースの中継をしている ・・・ 「よくもまあ、毎日のように3時間も4時間も自転車レースを見る人もいるもんだ」 と、最初の頃は自転車レースは長いだけでつまらないと思っていたのだ。

ところが、2012年のツールに沖縄出身の新城幸也選手が出場したことから、時間がある時にはTV観戦して応援していた ・・・ その年、新城選手は大活躍で、あるステージでは終盤までトップグループを引っ張り、敢闘賞を獲得して表彰台に上がった(日本人として2人目)。

よく見ていると、「自転車レースは面白い」 事に気付いた ・・・ まず、応援する選手やチームがあればなおの事だが、退屈なようでいて実はレース中、常にチームの駆け引きがある ・・・ そういうのを観ながら、勝つチーム、勝つ選手を予想するという楽しみがある。

もうひとつの楽しみは、1日150㎞~200㎞を走るコースの中で、点在するヨーロッパの田舎町や田園風景、遺跡や有名な建築物などが紹介されるのは、見ていて実に楽しい ・・・ 空撮を多用しているので、空から自転車の速度で旅しているような気分にもなれる。

 と、前置きが長くなったが、いつもはTVでしか見ることのできない世界最大の自転車レース ・・・ あの 「ツール・ド・フランス」 が、わが町リールを疾走するというのだ!

わが家から、そのコースまで徒歩5分ほどの距離 ・・・ 自宅で昼食を済ませ、TVでツールの生中継を流し、アントワープをスタートしたのを確認し、やがてアントワープから抜け出すと言う所で自宅を出て、レースコースへ出かけた ・・・ ちょっと人が少なそうな場所へ行ったので、人垣が出来るというほどでもなく、ちょうどいい感じだ。

 待つことしばし ・・・ 先導車がやって来た!
さあ、いよいよ来るぞ ・・・ 世紀の瞬間が!

 来た!

集団から4人が抜け出したばかりの状況だった。

 TVカメラを積んだバイク ・・・ その撮影技術にはいつも感動(感謝も)してますよ~。


 空撮カメラを搭載したヘリ


その後、大集団が一斉に通過していく ・・・ 誰彼かまわず、シャッター切りまくり(笑)

 左側のグリーンのジャージは多分、新城選手の所属するチーム ユーロップカー ・・・ 新城選手が見られたら最高だったのに、彼は4月のレースで落車し、復帰が遅れた事でツールメンバーには選ばれなかったそうだ ・・・ 残念。

 大集団が過ぎ去った後は、高級自転車のオンパレード ・・・ プロのレース仕様満載!

 準備を怠らないチーム車両である ・・・
平坦なフランダース地方を終えて、丘陵の多くなるワロン地方へ入ってから、2度も大きな落車事故があったらしく、サポートチームは大忙しだったに違いない。

リールの街は事故もなく、通り過ぎて行ったようだ。

しかしあれだね、朝早くから交通規制されて、午前中から多くの観客がリールの街を訪れて街を散策していた ・・・ 「そろそろレースの集団がリールの街に到着するぞ~」 という時には沿道に人垣が出来て集団を待ち構える。

先頭集団が来てから、大集団が通過し、チーム車両もすべて通過するまでに要した時間は、わずか6分ほど!

興奮は一瞬でしたね ・・・ ま、後で録画した中継をTV観戦して、再び興奮する事にしよう。


 人垣が崩れ、それぞれがあちらこちらへ移動を始める。

 中心のフロートマルクトに足を運んだ人が多かったと思う。



 自転車を4台並べたアトラクション ・・・ ローラーの上にある自転車をこいで、後ろの時計のような針が1000mに達するの競っていたようだ。

 6分間のクライマックスの後のお祭り騒ぎ。

 ツールオフィシャルグッズ売りのテントはお客さんで一杯だった ・・・ 僕も記念にTシャツ1枚は買っておいたよ。

 テキトーに歩く ・・・


 ジンメルの塔

 カフェテラスにTVを置いて観戦させるところもあった。


 川に仮設噴水が!

 運河と聖グマルス教会、観光ボート

 こちらからはTVからのキャプチャー写真。

いつも歩いている道がTVに映る ・・・ 全世界へ配信!

TVのアナウンスでも「美しい町ですね」と言っていた、リールの空からの街並み。

フロートマルクトと市庁舎

 ヘリから空撮されたリールの街が美しかった!


リールの街に別れを告げて、次の町へ向かう集団。

たかが自転車レースと言ってはいけないよね、レースが通過するのはわずか6分程度なのに、街はお祭り騒ぎ ・・・ 街の駐車場にはオランダナンバーの車も多かった(ライトが点きっぱなしの車があったけど、あれはバッテリーが上がっただろうな(-_-;)) ・・・ 周辺地域から見物に訪れた人も多かっただろう ・・・ レースの前後には街を散策し、食事をしたり、カフェでくつろいだり ・・・ それは地域活性化である。

ツール・ド・フランスは、最終的なゴールはパリであるが、スタート地点や途中経過地点は毎年違うコースを設定ているようだ。

それが、このレースを飽きずに毎年見たい気持ちにさせるのかもしれない。

僕はツールの時期は、家にいればTVを点けっぱなしにしておいて、時々覗いては、(レース展開はさておいて)ヨーロッパの美しい風景の空撮を見るのが楽しみである。 

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