29.10.12

オランダのとなり Lommel

ベルギーの北部、オランダ国境に近いロンメル(Lommel)という町に行ってきた。

オランダ国境まであと2kmというところにある町だ ・・・ 町ではオランダのナンバープレートを付けた車もよく目にする ・・・ 言語も同じオランダ語なので国境超えというより、隣の町に遊びに行くようなものだよね。

Lommel

田舎町ロンメルの、さらに田舎の方へと車を侵入させる運転手のKatrien。

Lommel

犬を連れて歩くKatrien ・・・ 犬を飼っていたっけ?

Lommel , Dieren zonder dak

いや、ここは「Dieren zondel dak」(屋根のない動物たち=家のない動物)という動物保護施設で、Katrienが「家で犬を飼いたい」と言い出し、ネットでこの施設を見つけ、この秋田犬に会いたいというので、1時間車をドライブして、はるばるここまで来たのである。

しかし、面会してみると思ったよりも大きくて、アパートの部屋で飼うにはかわいそうだ、もうちょっと小型のほうがいい ・・・ ということに。

Lommel , Dieren zonder dak

「あのシベリア犬はどうだ?」 と、目を付けたが、施設の係り曰く「あの子は仲間の犬がいないとダメなんですよ、ここで仲間たちといたほうがいい・・・」 要するにアパート暮らしには合わない、というのでこれもあきらめ、とりあえず今回は見学だけにとどまることになった。

僕は初めてベルギーの犬の保護施設というところに行ったが、ケージの中に入れられている犬もいるし、広い庭で自由に動ける犬もいる(交代制かもしれない) ・・・ 施設はWEBサイトを持っていて、里親を探している犬や猫の紹介をしている ・・・ (犬の性格やしつけの状態など詳しく記載している)

Lommel , Eetcafe MODERN

今回は思っていたような収穫はなかったが、次回はもうちょっと自宅近くの保護施設で、気軽に通える場所行ってみよう ・・・ と、言うことになり、せっかく遠くのロンメルの町まで来たのだから、町並み見学に行こう!

ということでやって来た、ロンメルの中心街 ・・・ まずはカフェで腹ごしらえ ・・・ 中心の広場ではロンメル・マルクトが開催されていた。

ロンメルの町でロンメル・マルクト ・・・ちょっと説明しないといけない。

「蚤の市」のことをオランダ語で「Rommelmarkt=ロンメル・マルクト」というが、この町の名は「Lommel=ロンメル」 、日本語にしてしまえば同じロンメル、「R」と「L」の違いだけだが、「R」の方は発音するときに巻き舌を使うので、聞いてみるとやっぱり違うんですねぇ ・・・ ロンメルでロンメルマルクトといっても、こちらが発祥の地ということでもないんだね。

僕らが訪ねた時にたまたま、開催されていただけ、っていう事だった。

Lommel , Eetcafe MODERN

話はさておいて、カフェに入ったらビール ・・・ ここでは、銘柄を指定しないで「まずはビール(een Pintje)」と、注文したら「Martens pils」が出てくる ・・・ リンブルク州だからリンブルクのビールという事だ。(コースターは別物)

katrien とふたりでサンドイッチを食べる。

Lommel , Rommelmarkt , Pompoen

再びロンメル・マルクトへ出るとミニカボチャの山に遭遇した・・・ これは近々やってくるハロウィーンの飾り用だな ・・・ 日本では「おもちゃかぼちゃ」って言っているんだって? 売り手のおじさんは「これは食べられないよ」 と、言ってくれたが、僕は飾りの時期が過ぎたら食べてやろうと思って、この中からいろいろ選んで7個をまとめて2€で買った!

Lommel , Rommelmarkt , Pompoen

こちらはちょっと大きめ(手頃)で、ほら、穴を掘って・・・いや、くり抜いて目や口を作り、なかにロウソクを入れたりする工作用のかぼちゃだ! ・・・ こちらは1個2€。

Lommel , Rommelmarkt

他に、これも飾り用であろうトウモロコシも売っていた。

Lommel , Het glazen Huis

広場から見えたガラスの塔に近づいてみると、中にはらせん階段が有り、上まで登れそうだがこの日は入口が閉まっていた ・・・ 「glazen Huis=ガラスの家」というものらしい。

そうこうするうちに午後3時前、急いで帰らねば ・・・ 4時から、ダブルス・パートナーのパトリックさんと練習の約束をしてたのだった。

5分遅れてクラブ到着、1時間シングルスで練習をして、終わってから一緒にビールを飲み、パトリック氏はシャワーを浴びてから帰ったが、僕はまたKatrienと1時間半のシングルス練習をした。

Pompoen

家に帰ってから改めて、買ってきた飾り用かぼちゃを見る ・・・ 7個買ったはずだが1個足りない! ・・・ 車の中に落としてきたようだ・・・ 「あの大きいのと、黄色いやつは食べられるだろう」 と、踏んでいるのだが・・・

P1350428

気が付けば、テラスに置いてある餌台の、ひまわりの種が入っていたペットボトルが空になっているではないか!

僕らが出かけている隙に、野鳥たちが集団でやってきたのか?

P1350389

昨日の午前は、大型のモリバトまで餌台にやって来ていたからなぁー ・・・

そういえば、・・・いや、全然話は違うが、昨日(28日)からベルギー(ヨーロッパ)の夏時間が終わり、通常時間に戻ったので日本との時差は8時間に広がった ・・・ 昼と夜のすれ違いの時間が広がった。

これ、どうやって時間を合わせるかというと28日の夜中、3時になったら時計の針を2時に戻すのだ ・・・ ただそれだけのことだが、家中の時計の時間を合わせるのは結構大変だったりする(車の時計、カメラの時計もね)

いや、なにも夜中の3時まで起きておくこともない、寝る前にやってもいいし、朝起きてからやってもいい ・・・ 朝起きてからやろうと思うと、忘れてしまって、1時間早い行動をする人も出てくる ・・・ 昨日のテニスクラブでは、Katrienの練習相手は1時間早く着いて、相手が大幅に遅れていると、イライラし始めたが、しばらくして自分の時計を直すのを忘れていることに気づいて、ガックリきたという。

朝起きた時に気づけば 「お、時計の針を1時間戻して、もういっかい寝よう! 極楽極楽」ってことにもなる。

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28.10.12

ブレヒトにお別れをしに行く

アントワープの北部にあるブレヒト(Brecht)という小さな町へ行ってきた。

Katrienのご両親が5年間お世話になった老人ホームがある町だ ・・・

過去形になっているのは、今年9月の初めに義母がその老人ホームで亡くなり(義父は昨年他界)、もう、その老人ホームへ行くこともなくなり、ブレヒトの町にも行かないだろう・・・、と、思っていたが今日、老人ホームでは「この1年間に亡くなられた方の追悼のミサが行われる」と、いうことでKatrienの母(僕の義母)も含まれていることから、僕も参列することになった。

もちろん、Katrienの兄姉も参列。

Antwerpen-Centraar アントワープ中央駅

Katrienは朝から別件で用事があって、車で出かけていたので、僕は午後からひとり、電車でブレヒトまで行くことになった。

アントワープ中央駅の、地下2階のホームは地下トンネルを通り抜けて、オランダ方面への電車が通るホームだ。(主に高速列車のタリスだが、普通電車もアントワープより北の方面行きが利用している)

Antwerpen-Centraar アントワープ中央駅

僕が乗ったのは「Noorderkempen」行きだが、普段のベルギー国鉄ではあまり見かけない車両の電車だった。(ひょっとして、ベルギー国鉄の中では最新の車両かもしれない)

Station Noorderkenpen(Brecht) 駅

終点、Noorderkempenで下車、もう一度写真を撮る・・・驚くべきは、この車輌の低床設計だ・・・ホームと車両の床が全くのフラットで、すーっと降りられる ・・・ ベルギーの古い車両はホームから1m近くもある階段を上がらないといけないから、お年寄りや、ハンデのある人には大変な苦労である。

義母も「あの高い階段のある電車には絶対に乗りたくない!」 と、言っていたほどだ。

Station Noorderkenpen(Brecht) 駅

感動したのでもう一度写真を撮る ・・・ 駅もブレヒトの町規模の駅としては、とても立派であるが、それは近い将来に、オランダのブレダ方面へのタリス路線が開業される予定で、この駅も停車駅になるそうで、そのために着々と整備を進めているそうなのだ。

ミサの時間より1時間も早く着いたので、思い出のブレヒトの街を散策してみる。

ブレヒトの街の中心広場。

義理のご両親がこの町に移った時には、既に散歩を楽しむという状態ではなかったが、時々、街への用事の時に、義父を車に乗せて送迎したこともあった。

2012-10-27 13.19.29

公園

ブレヒト町役場

ブレヒト町役場

1860年代の建築という町役場。

ブレヒト、音楽アカデミー

町役場の隣にある音楽アカデミー。

ブレヒトの焼けた風車

町には風車がひとつあったが、2年ほど前に火事で消失し、未だ復元されず、そのまま放置されている。

2012-10-27 13.36.12

通い慣れた老人ホームに到着、Katrienと合流する。

追悼ミサは、去年も義父のために参列していた ・・・ ホームのカフェ(食堂)で行われた。

老人ホームの入居者も多数(全員)参列するので、教会の神父さんが出張してくるようなものだ ・・・ 昨年の11月から1年間で、24名の方がこのホームで最期を迎えたということだった ・・・ 約40分でミサが終了し、遺族の方や残っている入居者たちとの懇親のためにコーヒータイムがあった。

約1時間後、解散するときには、何か寂しさのようなものがこみ上げてきた・・・、4年間毎週1回は通っていたKatrienはもちろんだが、時々の僕でも、よく声をかけてくれたじいちゃん、ばあちゃんがいて、義理の両親と一緒に過ごしていた方々とも、もう二度と会うことはないだろうという、別れの寂しさだった。

残った皆さんも余生を静かに楽しく、この場所で過ごして欲しいと思う・・・

ベルギーの、この老人ホームを僕は結構気に入っていた ・・・ と、いうのも義父が元気な時は僕も毎週のように通って、一緒においしい食事をするのが楽しみだった ・・・ ビールやワインを飲みながら食事ができるんだよね、相席になる人たちともおしゃべりをしながら食事をし(毎回デザートまである)、食後はカードゲームをする人や、サイコロゲームをする人がいたり ・・・ みんなここでの生活を楽しんでいるように見えたから。

帰りの車の車窓から見える風景も、もうすでに「とても懐かしい風景」のように感じるのだった。

 

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26.10.12

テニスとか

先週の土曜日(20日)に、テニスの「クラブ内ウインターダブルスリーグ」の初戦があると、書いていたが、その結果をまだ知らせていなかった ・・・ 勝っていれば「速報」でお伝えするところだが、予定通りに負けてしまったので、先伸ばしをしておった・・・

2012-10-21 17.23.46

僕とパートナーのパトリックは、二人の合計15ポイントしかないのに、背伸びしてダブルス男子40Pのリーグに参戦、初戦がいきなり昨シーズン優勝ペアとの対戦で、「負けはしょうがないが、随所でいいプレーを見せられればいいな」 との思いで挑んでいたが、結果は0-6、0-6と、数字の上では完敗!

しかし、思ったよりいい試合ができた ・・・ ジュースゲームが4ゲームくらいあり、あと1本が取れなかった惜しいゲームもあった ・・・ 長いラリーから、相手のスマッシュを2度も返してポイントを取って観客をわかせた場面もあった ・・・ 「40PのNo1を相手によくやった」 と、自分では納得している。

(相手のふたりは55pだったと後日判明)

次に頑張ろう! ・・・ 次は明日、明後日の2連戦だ。

先日(火)老人たち(いや、失礼70才だ、まだ若いかも)とのテニス練習で、別々の2組と2時間づつ(僕は4時間)やったので、なんだか僕だけ走り回ったようで、非常に疲れた!

その時の足首の痛みがまだ残っている ・・・ 大丈夫かね?明日 ・・・ このカーペットのコートは、足が全然すべらないので、走りながらの急停止や、急な方向転換が自在にできるのはいいが、足首に負担がかかる。(最近は膝の調子がいいのはとても嬉しい)

2012-10-21 13.01.53

暖かい10月だった先週末から今週初めが終わり、北海からの寒気がベルギーに流れ込んできて、急激に寒くなった ・・・ 明日の朝、氷点下になりそうなのだ、最高も10℃以下という予報が出ている。

ベルギーでは、ゲンク市にあるフォードの自動車生産工場が2014年までに工場閉鎖し4,300人の失業者が出ると、連日のニュースで大きく取り上げられ、悲しみに沈んでいる(10,000人に影響があるのではとも言われている)ゲンクの市長はもちろん、リンブルク州、フランダース政府、連邦政府(国)にも大きな痛手になるという。

成長を続けてきた市場がいつまでも続くわけではない ・・・ 市場の縮小(飽和)、景気の後退、国も財政悪化して政府が緊縮策を打ち出すと、国民がデモを繰り返す。

負の連鎖が続いている ・・・ 景気のいい話がほとんど聞こえない。

そんな冴えない話題の多い中、ゲント市警察では、3階建ての建物を新築して、近々入居という時に電気と水道は使えるが、電話回線が引き込まれていないことが発覚して、ちょっとした騒ぎ(ニュース)になっている ・・・ 笑ってしまうが、当事者には笑えない事件だ ・・・ 電話回線引き込みの追加工事で約3,000万円かかるという ・・・ ほんとに笑えない、怒るぞ! て、言うくらい ・・・ やっぱり冴えない話題になってしまった。

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24.10.12

秋、真っ只中!

先週の日曜日「聖グマルスの行列」の時に外出ついでの、市内ぶらり散歩した時に見つけた「秋らしい」風景を紹介します。

近頃、Facebookも併用しているので、どっちで紹介してどっちでまだだったか、分からなくなったりしてしまうが、これはまだブログでは紹介してなかったよね・・・と、確認しつつ ・・・

03-P1340901

05-P1340907

運河沿いの風景。

10-P1350058

聖グマルス教会が見える場所。

11-P1350092

あの黄色い紅葉はなんだっただろう?楓の種類だったと思うが・・・

13-P1350098

ベルギーではあまり見かけないが、学校の庭にあったイチョウの木!

実がたくさん付いていたので、食用にするかと思ったが、毒性もあるようなので素人がうかつに食べると危ないようなので止めた。

現在、ヨーロッパにあるイチョウは1693年、日本の長崎からドイツ人の医師、エンゲルベルト・ケンペルが持ち込んだものから広まったものらしい。

市立公園

17-P1350109

市立公園の木々も秋の色に染まっている。

22-P1350118

この蔦のツルが、建物やフェンスなどに張り付いて、あちこちで綺麗な紅葉を見せている。

クルミの木クルミの実

34-P1350233池の水面に浮いていた、いろいろな落ち葉。

21-P1350200ネーテ川、紅葉のトンネルを観光ボートが行く・・・

38-P1350260こんな鮮やかな紅葉もあり

40-P1350264

遊歩道も落ち葉で埋もれる季節になった ・・・ この遊歩道に落ちた落ち葉専門の清掃員がいて、大型のブロワーを使って風で吹き飛ばすのである。

 

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