31.12.09

したたる汗、外は雪

ベルギーは大晦日、日本は新年と言う微妙な時間帯だ。

日本の皆さんには、「新年明けましておめでとうございます!」

ベルギーに住んでいる方には「良い新年を!」

と言う事で、ごあいさついたします。

さて、ベルギーはまだ大晦日です。

今日は1年の最後の日と言う事で、いつものようにテニスに行った(何も変わらない)Katrienと練習とシングルスの練習試合をして、2時間、汗を流した。

テニスクラブに行って、うれしい事があった。

1ヵ月ほど前に、試合のボールのイン、アウトの判定の不満で、「もうテニスを辞める」と言って、クラブを後にしていったフレディーが戻って来ていたのだ。

僕らのとなりのコートに入ってきたので、お互いにラケットを振って、再会を喜んだ。

終わってからカフェであった時も、以前と変わらず「いい人」だった。

ホントは一緒にビールを飲みながら、積もる?話をしたかったが、僕らは次の予定があったので早々と、カフェを後にした。

Photo-41 僕らの予定とは?

このプール付きの部屋を予約していたので、そこへ行ったのです。

ここはテニスクラブの、すぐ隣のB&B(簡易宿泊施設)とサウナの施設。その中のプライベートサウナを予約していたのだ。

これは、Katrienが8月のテニス大会で優勝した時の「賞品」としてもらったチケットを利用したものだった。

まさか、こんなにいい施設は思わないで、ほっておいたのだが、年末だから使おうかと言う事で予約して行ったのだった。

10mくらいの温水プールに、ドライサウナ、スチームサウナ、遠赤外線の医療用サウナの部屋もあり、冷蔵庫にはビールやジュース、ワインなど満載!

テニスで汗をかいてきたばかりなので、軽くシャワーを浴びた後、まずはビールを飲んで、お互いに、この一年の苦労を乗り越えてきた頑張りに乾杯して、思い思いにプールで泳いだり、サウナに入ったり、ジャグジーに入ったりで過ごした。

プライベートなので、ずっと裸で過ごしてOk!

Photo-39

窓のそばにあるジャグジー、夏は外に出せるようになっている。

僕はスチームサウナで、汗を滴らせ、蒸し暑い沖縄の夜を思い出したが、外を見ると細雪が降っていた。

Photo-38

イヤー、何だか日本の露天風呂を思い出しましたよ。

ま、そこからヒントを得て作ったかも知れないが、なかなか良く出来ていた。

外のテラスまでプライベートで、視界を遮られているので、外まで裸で行ける!

良いんじゃないかなぁ、夫婦や家族で、裸の付き合いというのも、開放的で、たまには・・・・ですよ!

TVを見ていると、もうひとついいニュースがあった。

ベルギーのメッヘレンで行われた、乗馬のジャンピング競技大会(大きな大会=ベルギーでは盛んである)なんと、日本人で23歳の佐藤という若者が優勝した。

これは、様々な障害物を乗馬でジャンプして乗り越えていく競技で、障害物のバーを落とすと減点されるが、スピードを競う競技である。

ベルギー人たちが、ジャンプの優雅さを見せているような感じの中、佐藤はアグレッシブにスピードで攻めていき、圧倒的に勝ったように見えた。

日本で乗馬競技と言うと、オリンピックに出た60歳を超える方がおられたが、若者向きの競技ではないのかなと思っていたが、僕の常識を覆す、うれしいニュースだった。

ベルギーでは、小学生くらいの子供から、この競技を始めているから、日本人がここで優勝すると言う事は、かなりすごい事なんだが、日本ではニュースにもならないでしょうね?

そんな所で、ベルギーでもあと3時間ほどで2010年になります。

2009年、このブログを読んでくださって、ありがとうございます!

2010年が、みんなにとって良い年になりますように・・・・。

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30.12.09

クリスマスにブルージュ 4

ブルージュ3日目(26日)は時々、陽が射したりしたので、町はまた違う感じで見えた。

12時がホテルのチェックアウトなので、10:30頃荷物を持ってホテルを出ようとすると、ホテルの方は「今日も市内見物するのであれば、荷物はお預かりしますよ」と言ってくれたので、お言葉に甘えて、リュックを預けて、カメラバックだけで身軽に歩く事が出来た。

ホテルからは広場が近いので、まず広場に行く。

IMG_6712 あの切り妻屋根群もきれいです。IMG_6907

州庁舎(ブルージュは西フランドル州の州都)19世紀に建てられた。

手前の影の部分はクリスマスマーケットの小屋。

IMG_6904

高さ88mの鐘楼(13-15世紀)

入場料6ユーロで、塔の階段を登る。IMG_6893

366段あるそうだ、上に行くに従って幅も小さくなり、上り下りの人がすれ違う事も難しくなるほど。

IMG_6880

約80mの高さ辺りで展望台になる。

たくさんの赤い三角屋根と、フランドル平原の地平線まで360℃見渡せる。

IMG_6866

しかーし、塔の上は風が強く、気温が1-2℃くらいでは、体感温度はもっとだ。

寒かったぁー、鼻水が出てくるので、のんびり眺める事は出来なかった。

 

IMG_6731

塔から下りてきて、市庁舎のある広場へ。

市庁舎は14-15世紀に建てられ、ベルギーの中でも最も古いものの一つと言う。

それにしては立派だし、中も広々として絵画の展示がされ、2階のゴシック様式のホールも壁画や天井などが有名であるらしい。観光客にも公開されているが、今でも市の会議やレセプション、結婚式などに利用されているらしい。

もちろん、市行政の実務は、ここでは行われていない。

IMG_6736 公文書館(旧裁判所として1537年完成)

リフォームを終えたばかりなのか、真っ白いきれいな壁に金色の装飾が上品に見える。

 

IMG_6742

当初は裁判所だったことから「公平の秤と断罪の剣」を持つ女神像が立っている。

旧裁判所だった部屋に、カール5世を称えるための、豪華な暖炉がある事で有名である(見学は有料だが、市役所の2階ホールとの共通チケットで2€だから高くはない)

前日(クリスマス=25日)は、休館の所が多かったが、今回は内部見学できたので良かったが、有料の所は大抵、写真・ビデオ撮影が禁止でした。

IMG_6746 聖血礼拝堂IMG_6760 入り口の左上に「ブルゴーニュのマリー」の像がある。

聖血礼拝堂には、キリストの血(聖血)が奉納されていると言う、十字軍時代の金羊毛騎士団の礼拝堂。

キリスト昇天祭の日(5月)には「聖血の行列」と言う、有名な祭りがある。

IMG_6763 運河沿いにある魚市場IMG_6773 今でも魚を売っている。IMG_6787 絵葉書にしたくなるような風景。IMG_6844     マルクト広場へ向かうショッピングストリート。

結構な人出でしたね、切り妻屋根の後ろに鐘楼が見える。

IMG_6960

広場から近い所にある劇場の前には、モーツアルトのオペラ「魔笛」に出てくる鳥刺し「パパゲーノ」の像があり、意味不明だが面白い。

 

そんな感じで、またまた1日をブルージュで過ごし、夕方近くにホテルへ戻り、荷物(リュック)を受け取って駅まで歩く(25-30分くらい)。

家に帰るのではなく、次の目的地は東フランドル州の州都ゲント(Gent)市だ。

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29.12.09

クリスマスにブルージュ 3

ブルージュのすべてを紹介しようなんて思ってはいないが、またブルージュです。

それだけ感動が大きかったと思ってください。

IMG_6487 IMG_6492

ベギンホフ修道院の中庭は、静かで斜めに傾いた木々が特徴的です。

ここは無料なので、時間があればゆっくり歩いて、物思いにふけるのも良いでしょう。

IMG_6480

ただし、こんな静かな看板(お静かに・・・)もあるので、団体客がワイワイ騒ぎながら歩くのはご遠慮ください、と言う感じですね。

春には、この芝生の中から水仙の花が咲きだすので、これもまたきれいな季節になると思います。

夏は夏で、緑の葉が風に揺れ、木陰を作り涼しげでいいものです。(前回は6月に来た)

IMG_6502 中庭を一回りして、別の出口から外へ出ると橋が掛かっていて、ここが観光遊覧ボートの折り返し地点となる。IMG_6509 折り返す時には、この小屋が見える。運河を仕切るSpui小屋の様です。IMG_6519 そのSpui小屋の、右側の遊歩道を歩いて行くと「愛の湖公園」は続いていて、中ほどの対岸に小さな城が、美しいたたずまいを見せる。IMG_6536 それでもさらに歩き続けると、観光コースからは外れるが、ブルージュ旧市街の外周を囲む大きな運河に突き当り、卵型になった運河の内側にはLier市と同じように、遊歩道があるので、時間をたっぷり持っている僕らは、観光コースを外れて歩くことにした。IMG_6538 13-14世紀頃、街は城壁で囲まれていて、市内へ入るには、このような門を通らなければならなかった。これはゲントの門(Gentpoort)、市内から南東方向にあり、もちろんゲントへ通じる道となっている。IMG_6549 外周の運河から、市内へ入って行く運河IMG_6554 遊歩道に沿って植えられているマロニエの樹、夕方のシルエット。IMG_6557 東にある城門は十字の門(Kruispoort)IMG_6563 十字の門まで来ると、風車が見える。

ボンヌ・シエール風車(Bonne Chieremolen)IMG_6575 風車が10mくらいの高台にあるので、そこまで登ると、市の中心の鐘楼が見える。そして次の風車も見える。IMG_6589 次の風車は聖ヤンハイス風車(St. Janhuismolen)

1770年建造、内部見学ができるらしいが、今回はパス。IMG_6616 再び中心方向へ向かう、途中でハンス・メムリンクの銅像を発見。

水曜広場にある。IMG_6628 フロートマルクトに着く頃には、もうイルミネーションが輝き始めていた。

しばらくクリスマスマーケットをうろつく。IMG_6643 通りの、きれいなイルミネーションIMG_6655 切り妻屋根のイルミネーションIMG_6691

広場の真ん中にある、スケートリンクと鐘楼。

25日は、丸一日ブルージュを堪能しました。

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クリスマスにブルージュ 2

まだ、クリスマスの記事を書かなければなりません。

何しろブルージュです。北のヴェネチアとも言われるが、「死都ブルージュ」とも言われる。マルクト広場は「ヨーロッパでも5指に入る美しさ」。

一回の記事で終わらせるのはもったいなーい!

写真もたくさん撮ったし、みんなでそれを分かち合いましょう!

IMG_6247  さて、ヨーロッパでも5指に入る美しさと言ったときに、よく写真に出てくるのが、この切り妻屋根の建物群、壁の色もカラフルで、まるでおもちゃの様です。

ほとんどがカフェやレストランになっていて、僕らは夜にはこのうちの一つに入り、僕はエスカルゴと牛ステーキ、Katrienはカモ肉のオレンジソース煮を食べた。

面白い事を発見した。

たぶんあの濃いレンガ色をした2つの建物だと思うが、そのうちの一つに入ったのだが、入り口でメニューを見て決めてから中に入ると、ちょっと混んでいて、店員に、扉の向こう側に案内されたが、それは何と隣の店だった。

隣の店とはメニューが違うんですぜダンナ!

そこのテーブルでメニュー見ると、僕らが外で決めてきたメニューが見当たらない、「あれはないのかい?」と聞くと、「ちょっと待って下さい、確認してきます」と言って、戻ってきてから「大丈夫ですよ、出来ます、ウチは4軒の店を経営しているものですから、全部の事は分からないんですよ」と言った。

んー、一度入った客を逃がさない手段かもしれんが、メニューと店の雰囲気を見て、入って来たお客さんが、違う雰囲気の部屋(?)に案内されて、せっかく決めたメニューが見当たらないと言うのも、ちょっと問題じゃないかい?

僕にはKatrienが付いているから良かったが、言葉に不自由する日本人などが入ったら、困惑するだろうなぁーと思ったのでした。IMG_6281 ブルージュ観光、歩くのがおっくな方は馬車での観光はどうだろう?

上の写真の、音声ガイド付きバス(日本語あり)と、馬車、バスはもちろん冷暖房完備であるはずだが、この日は馬車が圧倒的に勝っているような感じだった。

 

マルクト広場から、ベギンホフ修道院往復(約30分)で30ユーロなら、4人乗れば高くもないかと思うのだが、僕はあくまで自分の足で歩きたいので、写真に撮るだけにした。

馬車はたぶん数十台はあると思う、ひっきりなしに通りを、パカパカと通り過ぎて行った。IMG_6318 マーケットの小屋で売っていた、動物の形をしたかわいい「ローソク」なんですが、こんなのを買って、実際に燃やす人はいるのだろうか?IMG_6249

広場には特設アイススケートリンクがあった。

この時期、ベルギーでは、あちこちにお目見えするスケートリンク。

IMG_6397 また、運河沿い散策に戻り、小さな橋を渡って振り返ると、非常に物悲しい風景を見た。観光地から離れた(そうでもないが)、本当のブルージュかもしれない。IMG_6405 フランドル絵画を代表する画家、メムリンク美術館のある旧聖ヨハネ病院。

聖ヨハネ病院の博物館と併設と言った感じで、メムリンク美術館の規模は小さいが、聖ウルスラの聖遺物箱、聖カトリーヌの神秘の結婚などが見られる。

写真撮影は禁止でした。

IMG_6436  マルクトから客を乗せて走ってきた馬は、ベギンホフ修道院で、お客さんが散策をする間束の間の休憩がある。水を飲んだり、飼葉を食べたり・・・・・。IMG_6443 僕らも自分の足で歩いてきたので、ご褒美をもらわなければいけません。

Katrienは体の温まるホットコーヒー。IMG_6440

僕はもちろん、心の温まるビール。

ブルージュの地ビール「Brugse Zot」(ブルージュのキチガイ)

キチガイになるほど、アルコールが強いとか、まずいとかではなかったが、値段が5ユーロとは、マチガイではないかいと思うほどだった。

IMG_6445

ベギンホフ修道院へ向かいう道路。

この界隈では、日本人らしき人々を多く発見しましたねぇ。

IMG_6446 通りに面した家の屋根裏の出窓に、何やら見えます。IMG_6448 部屋の中が見えるわけではないが、出窓から顔を出しているのは、サングラスをしたシスターである。

夏場は、すべての出窓に、様々なキャラクターの人形が顔を出すので、これの楽しみの一つだそうだ。IMG_6449 ベギンホフ修道院の門への橋IMG_6451 橋からは「愛の湖公園」と言う、白鳥のたくさんいる池が見渡せる。IMG_6461

修道院の中庭、白壁と赤い三角屋根、緑の芝生に、ちょっと傾いた感じでそびえている木々の影、ベルギーのベギンホフ修道院を代表するのがブルージュなんですよね。

リール市にもあるけど、この中庭がある事で、だいぶ趣が違います。

ここまで書いて、休憩、続きはあとで・・・。

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