14.12.09

キリスト誕生再現小屋

この時期のベルギー、街へ出ればクリスマス一色である。

ショッピング通りの、ウィンドウもクリスマスデコレーション、通りにはクリスマスツリーとイルミネーション。

夜に街から街へ車で移動すると、それぞれの街のイルミネーションの仕方が違うので、それを見るのも面白い。

そして、どこの街や教会にも、キリスト誕生再現の「馬小屋」が設置されている。

キリストの誕生=キリストの降誕、降誕祭=クリスマス。

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小屋はこのように、教会の近くなどに設置される。馬小屋(家畜小屋)とされるが、これはちょっと立派な家ですね。(もちろん、ミニチュア、高さ3mくらい)

各家庭でも、ミニチュアを飾っている所が多い。凝った家では、庭に再現小屋を作り、羊を借りてきて、この時期の間、庭で飼うのだそうだ。

日本の「門松」くらいの感覚だろうか?

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キリストは馬小屋の飼葉桶で生まれたとされ、占いによってそれを知った東方3賢者が、お贈り物を持って訪ねる。そして近くの農民たちも祝福に訪れる。

マリアが乗っていたロバ、家畜小屋の牛や羊がいる。

もちろんマリアとヨゼフがいる。

IMG_4981  リール市、市庁舎前の小屋(赤い屋根)IMG_4969 小屋の後ろには、本物の羊を飼っている。

この時期、羊は人気者ですね。IMG_4976 リール市の再現小屋は面白い!

家畜小屋ではなく、場末の飲み屋である。

リールの誇る作家、フェリックス・ティンメルマンス(Feliex Timmermans)の小説を元にして、比喩的に表現している。

飲み屋で男二人が飲み、カウンターで乞食の男が飲み(この3人が東方3賢者)奥の方でおとなしく男女と赤ちゃんが座っている。(ヨゼフとマリア、キリストである)

IMG_4977   乞食の男、服装破れをつくろったものを着ている。

飾られているボトルやグラスなど骨董品です。

この人形たちは、市内の芸術学校の生徒たちが作ったのだそうだ。

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我が家から一番近い教会の前にも再現小屋?

この小屋もクリスマス時期だけ現れるのだが・・・。

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中を覗いてみると、レース編みをしている主婦と、傍らでは伊達男がウイスキーを飲んでいる。

んー、これも何かの比喩的表現か?わからん!

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メッヘレン市庁舎の前にも再現小屋がありました。(ツリーの下)

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リール市より大きなメッヘレンにしては質素に、ヨゼフ、マリア、キリストだけ?

ちょっとさびしい感じだが、どこか他の場所には立派なものがあるかもしれない。

ま、こんな風に、この時期、「キリスト誕生再現小屋」回りも面白いものだ。去年はブリュッセルのグランプラスや、小便小僧の前も見たけど、今年はまだ行っていない。

グランプラスのは、さすが首都だけあって、等身大の見事なものが設置されていた。

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