2.8.16

ブルージュから自転車でオランダへ!

ベルギーとオランダは隣国なので、国境近くへ行けば「歩いてオランダ国境越え!」なんて簡単だし、サイクリングの途中で「道を間違えてオランダ侵入!」したなんて事もあった。

で、今回は電車でブルージュまで行って、ブルージュの飲み友(テニス友でもある)Aさんと共に、目的をもって「オランダのスロイス(Sluis)という町まで自転車で行こう!」という計画を立てたのでありました。

リール(Lier)を出発して、2回乗り継ぎの電車に揺られること1時間45分、ブルージュ駅には(ベルギー国鉄には珍しく)予定通りの13時02分到着!

バイクで迎えに来ていたAさんと、タンデム乗りで彼の家へ ・・・ ガレージから出してきたのは僕に使わせてくれるサイクリング自転車(21段変速、手入れ良し)、Aさんは自身愛用のロードバイク。

僕が普段使っている自転車は、30年以上前の英国製3段変速自転車だから、21段変速というのは大変な高性能車という事になる(笑)

では、出発~!!

ブルージュに来て、世界遺産の旧市街に入らずに、郊外へ出るのは初めてだ ・・・ まぁ、旧市街は何度も行っているからいいんだけど、今回の目的地はベルギーの国境を越えてオランダのスロイス(Sluis)という町。

のどかな田園風景を楽しみながらのサイクリング、車の交通量の少ない道を選んで先導してくれるAさん 「普段は時速30㎞くらいで走るんですけど、今日は20㎞くらいで行きましょうね」 と、気を遣ってくれたが、15分、20分くらい経ったころからは、息が上がってきた僕だった。

僕は3・4年位前までは結構自転車に乗っていたのだけど、柴犬Momoちゃんが我が家に来てからは散歩させるのに時間を取られてしまって、一人でサイクリングをしなくなっていた ・・・ なので、久しぶりの長距離サイクリング ・・・ スタートして20分くらいの時が一番きついのは経験済みである ・・・ それを乗り越えれば、足が慣性で動いてくれるようになる(ホントか?)

運河を越えるタイミングで 「写真を撮るから、ちょっと止まりましょう」 と、休憩時間を入れる ・・・ ふぅ、結構足に来ているぜ、ふくらはぎが攣りそうだ(笑)

一直線の運河に、整然と並んで植えられた並木。
 この素晴らしい景色を眺めて一服、いや僕はたばこは吸わない。

「もう、半分くらいまで来ましたから頑張りましょう!」 と、励ましてくれるAさんだが 「えー、まだ半分なのぉ~、運河を越えたらすぐそこだと思ったのに~ 」

運河はまだあるのだった!

橋のない運河、それでも自転車ルートになっているというのは ・・・ 渡し船(無料)があるからなのだ ・・・ この時、船は向こう岸にあったので、こちら側にあるハンドルを回して船を引き寄せないといけない。

ガイドのAさん(兼飲み友)がハンドルを回し始めると向こう側の船がこちらに寄ってくる。

来た来た!
船の高さと桟橋の高さはピッタリ合うようになっているので、楽に自転車を船に乗せる事が出来る。

 運河の真ん中、低い位置からの写真が撮れるので、これはなかなか貴重な眺めだねぇ~。

 写真撮るばかりじゃいけないってんで、Aさんに代わって僕も船を動かすハンドルを回してみた ・・・ ま、いろんな人(老若男女)が利用するわけだから、それほど重いわけでもなく、余程スピードを上げようと思わなければ、楽勝のハンドル回し(笑)

水面の蓮に癒される ・・・

「もうそろそろオランダですよ!」 とのAさんの言葉に励まされる。

これがオランダ、ベルギーの国境だ!
オランダ、ベルギーを一跨ぎ!  ってか?

この時、実はかなり疲れていた~

自転車から降りたら足はヨロヨロ~ ・・・ 普段から街歩きやテニスで、普通の人よりは鍛えられているはずなのに、自転車を漕ぐという事は、いつもと違う筋肉も使うのだ。

Aさん、先に木製橋を渡り、跳ね橋の上で待っている。

さすがオランダの風景

ほら、スロイス(Sluis)の看板が見えてきたよ!

スロイスの町に入る前に現れた要塞の壁!

そう、スロイスという町も昔は要塞都市だったのだ!
 要塞の壁の内側。

街の賑わう所へ入ってきた。
運河の入り込んだ河畔にある黒い壁のカフェ「Jopie(ヨピー)」・・・ Heineken Bier をおいしく飲ませてくれるカフェという事である。

 Jopie 店内からテラス席を見る ・・・

さっそく Heineken で乾杯!
「何とかたどり着いた事に乾杯!」(笑)

 この店がなぜ「ハイネケンをおいしく飲ませられる」のか ・・・ その秘密は、店の地下に低温管理の貯蔵タンクが設置されていて、工場からの輸送時も低温輸送され、このタンクに移されるとの事。

「樽生を越えた工場直送ビール」とでも言えようか。

確かに美味かった!

混じり気のないハイネケンの味はこうだったのかぁ~!

と、言う感じだけど、水のごとく飲みやすい味なので、「ホップと麦の味、微炭酸ですっきりと飲みやすい」 と、そんな感想しか出せないんであります。

ベルギービールで奇想天外なビールの味も経験していると、「普通においしい」のも、いいものであります(笑)

ビールを飲んだらオシッコ~ ・・・ は、常識。

さて、この店でオシッコを出すためにはどうすればいいのか?


男子トイレに入ったら腰を抜かす!

ぎょえぇ~ !!!

と、まぁ、ハイネケンビールをおいしく飲んだ後のお楽しみ(笑)

なに、出るものも出なくなる??

トイレの後でなんですが ・・・
そのカフェの近くには大きな魚屋がある ・・・ ズワイガニ ・・・ 久しく食べてないなぁ~

 キス ・・・ キロ3.99EURなら安いんじゃないか!
買って帰りたいけど、サイクリングの途中じゃねぇ~、持ち帰れない。

自転車を置いて、ショッピングストリートを歩こう!
古い教会通り(Oude Kerkstraat)

古い教会にも入ってみた。
オランダはキリスト教のプロテスタントで、ベルギーで多く見られるカトリックの教会とは違い、内部にきらびやかな装飾品はない。

ベルギーでは美術館にでも入るかのように、絵画や彫刻を楽しみにしているが、ここではほぼ宗教の信心のためにしか入らないだろう。

僕が時々、プロテスタントの教会に入ってみるのは違いを確かめるためである。

 古い教会通りの最後には「スロイスの風車」が回っていた ・・・ 周りにはカフェやレストランがあり、風車の内部もカフェと土産品店になっている。

 まあ、楽しい町です ・・・ 歩いているのはほとんどリゾート気分の観光客。

市街のはずれまで行くと、要塞都市時代の外堀が残っている。

小高い外壁跡をしばらく歩きながら、中心部を見る。

また中心部に入り、2番目のショッピングストリート ・・・ ここには鐘楼がそびえ立っている。

上部の窓にはハンマーを持った人形がいて、時報の鐘を鳴らすのだろう ・・・ 時間が合わなくて確認はしなかったが。

中心の広場フロートマルクト ・・・ オランダらしい家並み、ガイドのAさんに付いていく。

最初のショッピングストリートに戻ってきた!
相変わらずにぎわっている。


家畜市場の広場(Beestenmarkt)小ぢんまりした1軒のレストランがある ・・・ 数年前まで三ツ星レストランだった店 「De Eetboetiek」。

今は、そのシェフが卒業してアントワープの方へ行ったので、星は消えたが、そのシェフの弟が経営している朝食と昼食がメインのレストランとなっている。

Aさんのお勧めにより入ってみた。
旨いビールがあるらしい ・・・

ごく普通のピルスビールだが、オランダ最古の醸造所が造っているピルスビール。

なんと、1340年創業のビール醸造所!

詳しい歴史は調べていないが、676年も前からビールを造ってきたのだから不味い筈がない ・・・ しっかりと腰があり、後味が残るピルスビール。

先ほどのハイネケンが水のように飲める軽さだったが、これはしっかりとビールとして味わえる「旨いビール」だった。

イカリングの唐揚げも食べてみた~

これがまたカリッと揚がっていて旨いんだわ!

それに付いていたトッピングのタルタルソースが手作り新鮮で、メッチャ旨かったぁ~。
「さすが(元)三ツ星!」

または「三ツ星の弟」(笑)

 落ち着いた雰囲気の店内

あ、忘れるところだった ・・・ お店のスタッフはオーナー以外、若い可愛い女の子ばかりだった(笑)
それを目当てか、カウンターには若いイケメン男もいて ・・・

まぁ、女の子目当てでは行かない方がいいかもね、今は夏休み期間だからアルバイトの子ばかりだったかも知れないし、いつもはオバサンがいるのかも(失礼)

さて、オランダのスロイスで街歩き、ビールを楽しんで、女の子も鑑賞した事だし(をい!)、ベルギーへ戻ろうか!

 帰り道は運河沿い自転車道で、一直線にブルージュへ~

行きは名ガイドのAさんが気を利かせて、風光明媚な田園風景の中をサイクリングしたので、ちょびっと遠回りをしているのだった。

僕の足は大丈夫なんだろうか?
急に現実に戻ったりする(笑)

運河沿いだけでも風光明媚なのだ!
果てしなく一直線に続く運河、それに沿って一直線の並木道が続く ・・・ これ、日本ではほとんど見られない風景。

ひたすらペダルを踏み続ける!

「ダム(Damme)の町でひと休みしようね~」
と、Aさんに懇願しつつ(笑)

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