9月10日に夫婦でアムステルダム・スキポール空港に降り立ち、電車でアントワープ経由リール市に着いた。
その日も、天気が良かったので、アントワープ駅まで迎えに来てくれたベルギーの兄夫婦と、リール市内を散策して、外のテラスで昼食をとった。その時から移住生活が始まったのだ。兄は「ベルギーは夏の間、雨が多くて天気は良くなかったよ、Yukiが来たとたんに、この天気だ」と、歓迎してくれた。
僕は「これからはお客さんじゃない、ここに住むんだ、甘えてはいられないぞ」と、胸の内では少し不安と複雑な心境だった。で、迎えに来てくれたお礼に昼食代を(Katoが)支払ったのだった。
さて、家に帰り荷物を解いて部屋の中を改めて見回すと、両親が住んでいた部屋なので、家具やキッチン用品などあるし、電気・ガス・水道・電話も使える。
一見、何の不自由もなかったが、ノートPCは持ってきたものの、インターネットが使えないから、威力半減。TVもなかった。かろうじてラジオがあったので、FM局のクラシック音楽とニュースをやるKraraをいつも聴いている。
さっそくインターネットの申し込みをしたが、3週間もかかると言う事で10月2日までお預け。
一週間後にKatoの強い勧めで、オランダ語学校へ通う事になって、生活のリズムの基準が出来た。 それから、ダラダラしないように、沖縄での生活リズムと言う事で、テニスをする事を取り入れて、体力と健康づくり。このテニスと、オランダ語学校の予定を、先に入れておいてから、他の用事はする事にした。
天気が良い日は、リール市内の散策はカメラを持って一人で出来るし、買い物などは二人で出掛けた。
9月24日から車が使えるようになったので、行動が自由になり、近郊の大型スーパーや、電気店周りをして、日用品、食料品、ビールの買い込みをして、インターネットとケーブルTV回線が10月2日に開通するので直前に、液晶TVを購入(SAMSUNGの32型)。
インターネットが使えるようになってから、沖縄の友人知人に、メール書きまくり。何度も同じ文章を書いている事に、ふと気付き、「えぇーい、近況報告はブログと言う形で、一般公開してやろう!」と思い立った。その上で、細かい連絡のある方は、メールでねと言う事にした。
それと、Skypeを利用した格安電話も使えるようになったので、沖縄の家族や友人たちにも、気兼ねなく話が出来るようになった。
そうしたことで、少しづつ環境にも慣れ、精神的にも落ち着いてきた。オランダ語はまだまだだけど。
最初の1ヶ月は、ほとんど旅行者の気分で、毎日ホテルに泊まっているような感じだった。
2か月目を記念してか、今日はリスがアパートの前の遊歩道近くに現れた。落ち葉の色と同色なので分かりにくいが、ちょろちょろ動き回るので、見つけることが出来た(また写真に撮れなかった)。
緑の森のようだった遊歩道沿いも葉が落ちて、枝が寒そうに木枯らしにさらされている。そして空はどんよりとベルギーの空だ。
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