16.5.10

奇跡的大逆転!テニス

ベルギーは5月になってから(4月に比べて)寒さが厳しくなって、外へ出る時には冬物を着込んでいたが、今日は5月に入って初めての晴天だった。

今日(土)はテニスの団体戦の予定の日だったが、キャプテンから何の連絡もないので、メンバーは足りているのだと勝手に思い込んで、自転車でサイクリングに出かけた。

自然観察をしながら、のんびり運河沿いの自転車道をサイクリングしていたら、Katrienから電話があり「チームの人はクラブで待っているらしいんだけど?」と言うので「僕は今から戻っても30分はかかるから、今日は僕はテニスをしなくていいよ」と、伝言を頼んだら、折り返し「あなたがいないと団体戦が成立しないから、必ず来てほしいと言っている」と言う。

せっかく僕はスズランの咲いている場所を見つけて、撮影にはまっていたのに、引き返すことになった、しかも速攻で・・・。帰り道の運河沿いは向かい風できつかった。

家に着くとKatrienが待っていて、「彼らは、時間が間に合わないので相手チームのクラブに向かって出発したから、私が送ります」と言うので僕は従うしかない。

Photo-22

向かったのはアントワープ州のはずれの町、トルノウト(Turnhout)初めて行ったが結構大きな町だった。(Lierから高速利用で40分くらいかかる)

大きなスポーツセンターがあり、上の写真のサッカー場は人工芝、ちょうどテニスのオムニコートの様な感じだった。サッカーの他にホッケー、テニス、バレー、バスケットなど、あらゆるスポーツの施設が集合しているようだ。

Photo-24

クレーのテニスコートは9面あった。僕は30分ほど遅れて到着したので、主催者は「相手はまっているのですぐに出来ますか?」と聞くので「いいですよ」と簡単に答えて、コートに入る。

待っていた相手は61歳の10ポイントの人だった(僕は5ポイント)ウォーミングアップの練習の時から本格的なフォームでのテニスではなかったので、そんなに難しくはないと思っていたが、試合が始まると、僕の甘いボールを右や左のサイドラインいっぱいに返すのがとても上手で、僕は動けないまま見逃すケースが多く、「こりゃー勝てんわい!」と早々と思ってしまった。

案の定1セット3-6で先取されて、2セット目もいいところなく2-5まで差が開き、負けるのは時間の問題となった。

彼は気を良くして、僕を慰めるつもりなのか「私は50年もテニスをしていますよ」と言うので「おいくつですか?」と聞いたら「61歳です」という。僕は「私は52歳で30年テニスをしていますが、日本ではソフトテニスで柔らかいボールを使っていました」と、謙遜して、少し嘘をついてしまった。

「3-6、2-6で負けたら格好がつかない!あと1ゲームでも取らなければ」と思っていた。

ところが、意に反してカウントはあっという間に相手の40-0とマッチポイントを3つも握られてしまった・・・・。

負けは覚悟しながらも、おもいきりやろう!と、自分に言い聞かせて相手コートの深い所へリターンを返していくと、相手はミスをするようになった。それが続き、3つのマッチポイントを返したが、またマッチポイントにされた。その時もまた思いきりやって、ついにそのゲームをブレークすることに成功した。

それでも3-5、厳しい状況には違いない。

そこで、相手のバックハンドのリターンが良くない事に気づいて、サーブの時から執拗にバックハンドを攻めた。

相手はミスをするか、僕に甘い球を返すのがやっとで、その球を今度は僕が両サイドへのウィナーとして決めるようになった。

彼は時々「私は疲れた」と言うようになり、僕も「同じく私も疲れています」と言う、会話をするようになり、彼は動きが鈍くなり、ミスが多くなった。

逆に僕は気持ちが集中してきたのでミスが少なくなった。その結果2-5から、何と5ゲーム連取して7-5で第2セットを取った!

勝負の第3セットも彼は「疲れた」と言う通り、動きが鈍くなりミスが多くなった。

実は僕も両足のふくらはぎが、つりそうになっていたのだが、表情には出さず、5-2とした所で彼のチームの応援団も来たが、僕は意に介さず、6-3でついに第3セットも、ものにしてセットカウント2-1での勝利を飾った。

格上の選手を相手に2-5から、4つのマッチポイントをしのいでの大逆転はまさに「奇跡的」であった。

この後に行われたダブルスでも、格上ペアを相手に6-3,7-5で勝利し、チームとしても6-0で完勝した。

Photo-25

今日は使われなかった室内コート。

インタークラブ(クラブ対抗団体戦)の恒例で、相手チームの招待で食事をする。定番のサラダ+ポテトフライ+牛肉のビール煮込みであった。

このインタークラブでの食事はクラブから出されているようで、僕らも地元のクラブでやった時も、個人の負担はなくクラブ側が準備してくれていた。

 

いやいや、今日は気持ちよく疲れた。サイクリング途中で急いで引き返し、Katrienに送られての大会。良い結果を残せてよかった。

スズランの花の写真は明日にしよう!

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