12.7.18

ブリュッセルの Ommegang 2

あ~ぁ、ベルギー準決勝で負けてしまったぁ~!

僕らはオランダへ旅行に行っていて、ホテルの小さなTVで観戦したけど、翌日の朝食に食堂へ行ったら、スタッフから「昨日は残念でしたね」と言われてしまった。

フランスは強かったね、守備で甘さがなかった。
ま、でも3位決定戦もあるから、優勝チームと同じ試合数を楽しめるのでいいか(笑)
イングランド戦で憂さ晴らしをしてくれ!

錦織も負けてしまったよ(涙)
フェデラーよ、お前もか・・・
ナダルは危なかった!

と、そんな前置きをするくらい、ブリュッセルのオムハングの続編を書くのが遅れてしまっています(笑)

 では、サブロン教会でのオムハングの様子をお伝えします。
王宮側から騎馬隊を引き連れて王様・・・神聖ローマ皇帝カール5世の登場です!

赤い軽量な馬車で登場のカール5世・・・
英国の王室が使う豪華な馬車、オランダの王室が使う金キラの馬車とは比較にならない質素なもので・・・(笑)
ま、これはあくまでお祭り用で、昔からのものは存在しないのだろう。

 カール5世が教会の中に入っていく。


続々と騎馬隊が到着して・・・

教会の前に整列して、カール5世が出てくるのを待つ。

馬のお尻と旗が圧巻です(笑)



カール5世が馬車に戻ってきた。

教会を後にして、夜のメイン会場であるグランプラスに向かって出発した。

残された兵士や市民たちは何をするかというと・・・

教会内から聖母子像が担ぎ出されてきて、楽隊を先頭にして教会の周りを1周するようだ。


貴族たちも後をついていきます。

僕はその間(お祭り部隊が教会から出たとき)に教会に入り見物(笑)

 間もなく、教会を1周した行列が帰ってきた。

これが本当の意味での「オムハング(Ommegang)」(周りを歩くという意味)

この祭りの起源となっている小舟と貧しい職人夫婦と聖母子像(行列に参加する山車)・・・ごく簡潔にストーリーを語るなら、弩(おおゆみ)のギルド(組合)がこの地に礼拝堂を建てた。
そのあと、この夫人は「アントワープの母子像をこの礼拝堂に置きたいのです、あなたが行って取ってきて下さい」との聖母のお告げを聞いたので、夫と共に小舟でアントワープまで行き、大聖堂にあった聖母子像を持ち出した。
その時、聖具係に見つかり取り押さえられそうになったが、不思議なことに聖具係の体は動かなくなってしまい、夫婦は脱出することが出来た。
 夫は上流に向かって必死に舟を漕いだが疲れ果ててしまった、その時、船は勝手に上流に向かって進み、サブロンまで乗り上げることが出来たという。
このように奇跡が重なってサブロンまで届けられたことで、アントワープの人々も神の意志だとして(盗まれたことを)咎めなかったという。

その奇跡を忘れないために、毎年、聖母子像を担いで教会の周りを回る事になったのだという。

簡潔に書いてもこれくらいのストーリーである(笑)

「カール5世は関係ないじゃないか」って事になるけどね。
そう、起源は14世紀のお話だけど、カール5世は16世紀の人物である。

オムハングはだんだん規模が拡大していったが、宗教改革の時代には中断され、復活されても続かず、1928年にオムハング協会が発足して現在の形になったのだという。

なので、今の形になってからは90年しか経っていないってことだね。

元となるオムハングが終わったので、とりあえず「街歩き~ぶらり」を始めます(笑)

グランプラスを目指しつつ・・・ぶらり~
W杯で盛り上がっているので、応援グッズも売られてます。

取り敢えず小便小僧を見ておこう・・・「なんだ、赤い悪魔のユニフォームを着ていないじゃないか」と、ちょっとがっかり(笑)

やはりW杯でベルギー戦があるせいか、観光客も少ない界隈になっていた。

市庁舎の尖塔のてっぺん・・・ドラゴンを仕留めた聖ミカエル(ブリュッセルの守護聖人)

カフェから流れるTVの音声を聞きながらビールを飲むベルギーサポーターたち(笑)


カフェ内のTV画面に見入る人たち。

グランプラス・・・メインイベントを待つ状態ではあるが、すでに人垣が厚くなっているので、割り込むのは無理そうだ。

こういう時は諦めるのが肝心である・・・4年前にグランプラスの様子は見たので、あきらめは早い!


 さ、良い子は明るいうちに帰ろう!

中央駅に向かっていたら、先ほどのサブロン教会の人々が、ちょうどこちらに近づいたところだった。

確かに行列だ!

楽しかった1日の最後に、おまけをもらったみたいで嬉しいね。

その他写真は→Brussel Ommegang, 07 Jul 2018

中央駅、人が少ない。

はい、今日も1日歩きまくりましたねぇ~・・・14:30~21:30(7時間)
トラブルもなく、良かった良かった!


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