27.9.15

ベルギーで沖縄料理教室!

数ヵ月前から予定(依頼)されていた「沖縄料理教室」の日がいよいよやってきました。

前日に、リールのネーテ川の土手を散策しながら、ヨモギを収穫してくる ・・・ 犬のシッコが掛けられてなさそうなところからね(笑)

収穫したヨモギ

豚肉の下茹でもしておきます。

この日のメニューは

沖縄料理の「フーチバージューシー」(ヨモギ炊き込みご飯)、「ナーベーラーンブシー」(ヘチマの味噌煮)、そして日本の料理として「ポテトサラダ」、デザートに「どら焼き」、あとの二つはリール市在住の男性 T さんが受け持つ。

はじめる前に沖縄の食材がどういうものであるか説明する。

フーチバー(ヨモギ) : これはベルギーでも川辺にたくさん生えています。
沖縄ではこれを薬草として昔からよく使っていて、僕が子供の頃は、風邪をひいたりして体が弱った時にフーチバーをすり潰して、青汁を飲まされていました ・・・ 健康のためにとても良い食材です。

ナーベーラー(ヘチマ) : 沖縄では人気の夏野菜ですが、本土では理科の実験か「垢すりスポンジ」としてしか知られていない(笑) ・・・ 実が若いうちに食べるとおいしいんですよ。

この日は沖縄県産ヘチマがなかったので、アントワープで調達したインド原産の「トカドヘチマ」を使うことにします(角のある皮を剥くとほとんどヘチマと変わらない)

豚肉 : 沖縄の人は「うゎーぬしし じょーぐー」(豚肉大好き)。

ポーク : 沖縄の人は「ぽーく じょーぐー」(ポーク大好き)。

日本の本土ではポークをあまり食べないが、沖縄ではアメリカ軍人が多かったせいで、輸入されたポークを肉代わりして料理を作った ・・・ これはおいしいんです。 でも、近年の健康志向では「塩分多すぎ、油分多すぎ」で敬遠されるようになりました。

まぁ、過ぎたるは及ばざるが如しなので、少しだけならいいので今日はこれを使いましょう!


19名参加で、5グループに分かれて実習開始!

慣れない手つきでベルギー人男性がヨモギを刻みます。

ドイツ人の S さんと、ご飯の水加減を見る。


豚肉茹で汁に、だしの素、醤油、塩、酒で味付けした水にお米を浸し、具材をかぶせて、ご飯を炊きます。

その間にどら焼き!

おぉ、上手に焼けているねー!

「どら焼きタイム」 は盛り上がった(笑)

グループによって、出来が大違い~ 、丸くさえならないグループ、フライパンから剥がれないグループ、表まあまあ、裏真っ黒焦げ ・・・ などなど。

あんは、小豆あんの缶詰を開けて鍋に移し、潰しながら煮詰めて行くだけ ・・・ あと、熱を取る。

さて、最後にメインの「ナーベーラー

ヘチマのしなり具合と「ドゥージル」(身から出る汁)の出具合をチェックする ・・・ 「少なければ、少し水を足して」と、指導する。

豚肉、ポーク、豆腐を投入!

味を馴染ませます。

これで出来上がり!

さあ、試食タイム!


ナーベーラーンブシー

フーチバージューシー

どら焼き

日本風ポテトサラダ

どれも見栄えはいいんじゃない?

「ではみなさん」 と、立ち上がって挨拶をしたわけではない。

ただ、「あっちのはおいしそうだなぁ~」と思っただけ(笑)

自分の皿に取って食べます。

材料によるものだと思うが、太くなったトカドヘチマは、皮の部分が硬く、内部のはらわた部分が溶けてしまい、二重丸とはいかなかったが、まぁ、味はよく、おいしく食べられた。

各グループによって味が違うので、交換して食べっこ(笑)

楽しい食事会でした!

これでアントワープで「ヘチマ人気」が上昇すれば、市場で手に入れやすくなるか?
日本人、ベルギー人がヘチマを食べるという事は聞いたことがないが、中華街で売っているという事は需要があるという事なので、中華の人やインドネシア、タイ、モロッコ人などが消費しているのだろうか?

しかし、不思議な事に、本物のヘチマはオランダから運ばれてくるらしい ・・・

この不思議は謎として取っておこう。

料理教室の会場を出ると、さわやかな秋晴れ!


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