ブルージュの翌日は、リエージュという反対方向への旅となった。
リエージュ(Liege)というのはフランス語で、オランダ語ではルーク(Luik)と言う・・・、なぜそんな事を断らなければならないかと言うと、アントワープ発の電車なので、ルーク(Luik)行きの電車に乗るが、着いた先はリエージュ(Liege)になる。
帰りはAnvers(フランス語のアントワープ)行きでアントワープに向かう事になる。
その辺がややこしくて、ブリュッセルに行って、帰る時に上のホールの時刻表では[ANTWERPEN]行きを確認して、下のホームへ行くと掲示板になかなか[ANTWERPEN]の表示が出ないので、掲示板の裏側に回ってみるとオランダ語で、ちゃんと[ANTWERPEN]と、表示があった。再び反対側を見ると[ANVERS]と、フランス語での表示があった・・・・「何だ、そういう事か」納得したが、2-3本電車をやり過ごした後だった。
一国家二言語の難しさ・・・、いま、政府がオランダ語圏とフランス語圏で政党間の連立政権の樹立がうまくいかず、、200日以上暫定政権のままでいる、正式政権不在という、EUのワースト記録を更新中で、ついに国民もデモ行動で抗議を始めている状態だ。
「早く政府を樹立せよ!」という抗議だが、他国では「政府を倒せ!首脳は退陣せよ!」の抗議デモや紛争に発展するケースも多い中、ベルギーは変わっている!
フランス語圏(ワロン地域)の中心都市と言う役割を担うリエージュ市、2009年、その中央駅に当たるギマン(Guillemins駅が、新駅舎になり華やかな落成セレモニーが行われていた。
確かにこれはすごい!
スペイン人のカラトラバ(Calatrava)の作品である。
ここで、冷や汗タラりの新事実が発覚した!
なんと、一眼レフカメラにメモリーカードを入れるのを忘れていたー!
「Eijiに会ったよ!」事件以来の大ボケでした。
なので、今日もケータイノメカラ、リエージュをお楽しみください。
万博のパビリオンのようだ!
が、まだ周辺は整備されておらず、空き地に草が生えている。
今日もまた、昨日のようにショッピングチケットという、電車の格安チケットの最終日という事で、急な思い立ちで出かけたのであった・・・。
ムーズ川沿いに高層ビルが立ち並んでいる。
「ベルギーに、こんな町があったのかぁー!」という感じで驚きだった。
「観光化されていない素顔のままのヨーロッパと出会える街」
と、観光局では謳っている・・・。
ガイド本によると、「リエージュを訪れる時に日を選べるなら、日曜日に訪ねて、ぜひ朝市を見物して欲しい」と書いてあった。
ショッピングチケットは週末しか使えないので、僕は、図らずも朝市に遭遇する事になった。
ムーズ川沿いに延々と朝市のテントや屋台、トラックのままの店舗が並んでいる。
国境近くでもある事から、オランダやドイツからのお客さんも、多く来るのだそうだ。
中世の頃は、西ヨーロッパの十字路として、各地の交易の中継地だったというから、この巨大朝市も、その時からの名残りだろう。
このマーケットは、「ラ・バット市」(Marché de la Batte)と呼ばれている。
毎週日曜日8:00~14:00 に開催されている。Ancienne Poste(旧郵便局)がある。
余所の朝市に比べて、食べ物屋台が多い事。
僕は朝食抜きで8:58発の電車で行ったので、中華屋台でエビの揚げ物を食べてみたが、脂っこくて、衣が厚過ぎて、(ホットドッグの衣にエビが入っているようで)イマイチだったなぁー・・・。
朝からそんなもの食べるなよっ、って感じですが。
そして、朝市が途切れた所から、さらに歩き続けたら、こんな階段を発見!
ガイド本によると「階段を上って、山からの市内の眺望は見事である」とも書いてあったので、ガイド本の階段の写真とは違うような気がしたが「かいだんで山に登る事には違いない」と、もともと無計画の旅なので登ってみる事にした。
登って市街を見渡すと、なんじゃこりゃー ・・・・・
霞みか霧か、絶景どころじゃない!
ま、いいさ、尾根沿いにしばらく歩いて別のルートから下山してきた。
ちなみに、「ビューラン山」という山らしい。
ぶらぶら歩いても、なかなか町の市役所や宮殿がある中心地にぶつからないので、もう帰ろうと引き返し、歩いていると変わった形の教会を発見!
どうやら聖バルテルミー教会のようだ・・・・、やっとガイド本にある建物と遭遇した!11世紀に建造の始まったロマネスク様式の建物。
所変われば品変わるか・・・、今まで見てきた教会とは異様である。
ここにベルギー7大秘宝のひとつ「聖バルテルミーの洗礼盤」があるらしいが中には入れず。
さらにぶらっと歩いていると、突如わき道に直線の長ーーい階段が現れた。
これぞガイド本お勧めの階段だったのだ!(さっき登った階段とはエライ違いだ)
すでに山登りを終わって、疲れている僕は373段ある階段の半分くらい186.5段の辺りで止めておいた・・・・、頂上まで登っても絶景は見えないもんね。
階段の両脇には住宅がびっしり建っているから、面白いのだが、中間くらいの人は、毎日の生活は大変でしょうねと、いらぬ心配をしてしまうのです。
1875年に階段は作られた。
(頂上はまた開けていて、シタデル(城壁)と病院があるらしい。もちろん、別ルートから車で上がれる)
今度は、プランス・エベック宮殿(君主司教宮殿)が現れた。
この一帯こそが、リエージュ市の中心なのだ!
僕は最初から川沿いの、巨大な朝市を、最初から最後まで歩いてから市街に入ったものだから、すでに中心を越えて、町はずれをうろうろしていたようなのだ。
歩く事は健康のためと、意に介さない事にしているが、近頃土地カンが悪くなったかなぁー、少し自信をなくす。
この宮殿は州庁舎と裁判所として使われており、内部は観光客への一般公開はしていない。
宮殿が裁判所とはメッヘレンと同じじゃないか。
この宮殿の特徴は、中庭の柱廊が見事という事らしい。
うん、確かに四角い中庭のまわり、建物の下はすべてこのような柱廊で囲まれている。
今日も一日、氷点下の気温だったので、トイレが我慢できなくなった(?)
その時、宮殿の向かい側にフリッツ屋を発見!フリッツを注文してからトイレへ駆け込む。
ビールとフリッツ(小)で3.8€。このフリッツ、ワロン地域だけにフランダースのフリッツとは、ちょっと違う・・・、何がって、厚みが同じで幅が倍くらいあり、生ジャガイモから作られたようで美味しかった!(近頃フランダースのフリッツに飽きてきている)
それにしてもリエージュ、フランス語圏だ!
さすがに、フランス語しか話さないようだ。ベルギー内の外国に来ているようで、どうもやりにくい。(また2言語問題になる)
若い男の店員に、僕が「ワール イス トワレット?」とオランダ語で聴くと、指で2階を指した。トワレット(トイレ)という単語が分かったのだろう。
フリッツ屋から出ると、隣はリエージュ市庁舎だった!
そして、市庁舎の向かいには「ペロン(Perron)の噴水」というのがあり、この一帯にはカフェやレストランが多くあった。市民の憩いの場なのだそうだ。
ちなみにこの辺りが、マルシェ広場と言われている。
駅に向かって歩いて行く途中に「オペラ座」 が見えたが、足場パイプに囲まれ工事中。
三角屋根の上に鉄骨の四角い建物を増築中か?
どんなふうになるんだろう?
さらに歩くと、尖塔がきれいな教会が現れた。
聖ポール大聖堂、16世紀の建築。
Guillemins駅、横からの眺め。
リエージュは、駅から市の中心まで結構な距離がある。
Googleで調べると、2.6km(徒歩33分)・・・・道を間違えなければですよ。
僕の今日の経験では、道筋は分かりにくい。
リエージュは高層住宅も多く、アントワープより都会に見える。
道路の両側に5階建位の建物が並んでいるので、目標とする建物が見つけにくい(見通しが利かない場所が多い)
なんと言っても、この駅舎は傑作です。
良くデザインされ機能的でもある。各ホームにエスカレータ、エレベーターが完備され、作動しているので、他人事ながら、電気代(管理費)がもったいないのでは・・・・と、また、いらぬ心配をしてしまうほどだ。
今日は10:00~16:00、ほとんど歩きづめ。
ひとりだから出来る事だ。
2日連続の歩き旅で、さすがに足が棒のようになっている。
徒歩ルート地図(参考)
※ 後日、リエージュ市内観光には、アントワープ方面からは、Guillemins駅の2つ手前の「Luik-Paleis」駅が、市の中心であることが判明した。(2月3日追記)
(ブリュッセル方面からは、Guillemins駅で乗り換えて、アントワープ方面への電車で2つ目の駅)
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