9月21日(日)曇りまたは雨、そんな天気。
そんな中途半端な天気でも、「僕は行くぞ~」と決めていた、ポペリンゲという田舎町の3年に1度のお祭り「Hoppefeesten」へ出かける。
家を出た時には、雨がポツリポツリと降っていた。
半年も前からカレンダーにはチェックを入れ、2週間ほど前に国鉄(NMBS)の乗り継ぎ時間などもチェック済み。
そこで新たな発見があった! ・・・ それは、Mobility Deal という格安チケットがその週の1週間だけ発行される(オンライン購入のみ)という事。
時々思いがけず、こういう事があるのだが、この週は全国的に自動車使用自粛週間(ノーカーデーというのか)だったようで 「遠出をするなら電車を利用してください」と、勝手に解釈してる。
ベルギー国内何処へでも往復11EUR で国鉄が利用できるチケット ・・・ もちろんそれを購入した。しかし、このチケットはあまり告知されてないようで、車中、何名かこのプリントしたチケットを出す人もいたが、多くはRail Pas という長距離回数券(往復15.2EUR)を利用していた。
そんなベルギー鉄道事情もありまして
出発はリール駅 10:27発
アントワープBerchem駅で乗り換え
コルトレイク(Kortrijk)に 12:12 着
コルトレイク駅外観
ブリュッセルからやって来るポペリンゲ行きの電車は39分待ち ・・・ ちょっと長すぎる 「ここで街歩きでもするか!」(予定通り)
駅前の Bockor の看板が出ているカフェの脇を進むと中心部へ行ける(何度か経験済み)
ちなみに、このBockorというビールは、アントワープのカフェ・クイントンマセイスで普通のビール、ピンチェとして出しているが、その醸造所はコルトレイク近郊にある。
コルトレイクの劇場(De Kortrijkse Schouwburg)前広場。
子供たちが、交通標識のある迷路のような道を自転車で走行して、遊んでいる ・・・ 標識は見ていないようだけどね。
普段はにぎわうショッピングストリートが「遊び場」になっている!
やっぱり、ノーカーデー!
手作りボウリングゲーム。
子供たちがペタンクで遊ぶ!
変わり自転車の走行体験 ・・・ 乗りにくい自転車がたくさんある ・・・ もちろん実用的ではなく、遊びのための自転車。
フロートマルクトでも、いろんな遊びあり ・・・ 大人はビールを飲んで、ハンバーガー食べて、思い思い ・・・
コルトレイクの象徴ともいえる鐘楼が広場にそびえ立つ ・・・ フランダースの鐘楼群として世界遺産登録されている。
時報を知らせるときは、軽くカリヨンの予鈴が鳴ってから、上の金色の人形が鐘を叩くという面白い仕掛けもある。
金色の人形はマンテンとカレ(Manten en Kalle)といコルトレイク最古の住民だそうな。
普段、この鐘楼には事前予約をして、ガイド付きでないと登れないが、この日はお祭りなので特別に内部公開されていたので、登ってみた。
人とすれ違うのが困難なほど狭い螺旋階段。
最上階に近い所に看板と、本物のハトの死骸が置いてある 「立ち入り禁止、階段を上るな」 ・・・ そんなもの読めないふりをして、もうちょっとなので登って、見たものは ・・・
カリヨンの組鐘と
塔に迷い込んだものの、出られなくなって餓死したハトの死骸だった ・・・ 塔の内部は鳩の糞害を防ぐため、窓という窓は金網が張り巡らされている。
石の螺旋階段とは別の階段で行けた、カリヨン演奏室。
普段入れない所に入れるというのは「得した気分」である。
明るい広場に出てきた ・・・ フロートマルクトではバンドが指揮者付きで演奏している ・・・ 客席は広場に面したカフェのテラス席!
いいねぇ、生演奏付きのカフェでビールでも飲めるのは ・・・ しかし僕は時間に限りがあるので先を急ぐ。
とは言っても、どうしても行きたいという事ではないが、「教会や修道院、有名な橋にある二つの塔を見ておこう」くらいであった ・・・ 向こうに見えるのは聖マールテンス教会(Sint-Maartenskerk)、塔の高さが83mあるというからリールの教会の塔(80m)より高いな。
振り返ってフロートマルクトの鐘楼。
高さは40mもないのではないか ・・・
コルトレイクのベギン会修道院
リールと同じく、昔のままでよく残されている ・・・ こちらもリールと同様の世界遺産に登録されている。
聖母教会に向かって建つ若者の像
後ろ手に黄金の拍車を持っている。
コルトレイクという土地を語る時 「金拍車の戦い」が出てくる ・・・ 1302年、攻めてくるフランス軍に対してベルギーの商人や農民の市民軍が抵抗し、大勝利を収めた戦争がコルトレイクであったのだ ・・・ 戦場に残されたのがフランス軍の金の拍車だったという。
ちなみに拍車とは乗馬用の靴のかかとに付いている、馬を蹴るための突起物のこと。
僕は修道院と聖母教会見物に時間をかけ過ぎたので、ポペリンゲ行きの電車を1本飛ばして、1時間39分後の電車に乗った ・・・ 有名な橋は見ずじまいで ・・・
ネーメンという町の駅 ・・・ この駅で降りると、徒歩20分ほどでフランス国境を越えることが出来る国境の町だ。
徒歩10分でフランスへ行ける「Wervik」という町の駅もある。
西フランドルのフランス国境に近い、穏やかな田園風景。
ほらね、晴れ男の僕が行く先には青空が待っているのだ!
第1次世界大戦で、ドイツ軍対連合軍の大激戦の地、イーペルが近づくと白い墓標が並んだ広大な墓地が現れてくる ・・・ 今年は第1次世界大戦開戦からちょど100年目である。
イーペルの町の駅を通過した後、電車は終着駅のポペリンゲへ向かう ・・・ ポペリンゲでホップフェスティバルを見物した後、帰りの電車で、コルトレイクで再び39分の乗り継ぎ時間があった ・・・
今度は急ぎ足で、一目散に「有名な橋にある二つの塔」ブルールトーレンス(Broeltorens) ・・・ ライエ川 (Leie)の中洲のような島に架かる石橋の両側に建つ14世紀の城壁の跡であるらしい。
これもコルトレイク市のシンボルのひとつである。
これで思い残すことなく家に帰れる ・・・ おおげさか?
途中でビールを飲む時間も、買う時間もなく、駅のホームに立っていた ・・・ アントワープまで1時間半ほどの電車旅 ・・・ 持っていた文庫本「隠し絵の囚人」を読み進んだ。
コルトレイクのベギン会修道院など、多くの写真を撮ってきたがブログでは限界があるので、FBの「ベルギー街歩き~ぶらり」で公開しています、興味があればご覧ください。
アルバム「Kortrijk , 21 Sep 2014」
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