13.2.09

メッヘレンの運河

 メッヘレン(Mechelen)市は旧市街(市壁で囲まれていた部分)の両側に川と運河、そして真ん中を市内への物資運搬用の運河が通っていて、文字通り「川」の字になっている。

 川は流れがあるので、船の運航はしないのだが、市内の運河(今は観光用?)と、外側の大きな運河は今も、物資運搬用に船が行き来している。

 上の写真2枚は、市内を通る運河で船の形を見ても、レジャーボート、ヨットが多い。ここでも観光シーズンになると観光客向けの遊覧船があるようだ。が、前に書いたように、少しの距離なら「水上遊歩道」があるので、自分の足で水上散歩も出来る。

 僕の住むLier市にも、市内を流れる運河はあるが、遊覧ボートのみで、実際の物資運搬には使えない。(Spuiという小さな水門で閉じられている)
 しかし、このレジャーボート、海まで出るために40kmも川を下らないといけない。1日だけで楽しむのは無理だ。

 20日以上のバカンスがあるベルギーならではのレジャーだ。普段は別荘気分で、船のキャビンで泊まったりしているのだろうか。

 停泊した船上で、ミニパーティーをするのもいいだろうなあーーと、勝手に想像したのである。

 3番目の写真からは、旧市街の外を流れる本格的な運河。今も砂利や資材など、重量物の運搬は運河利用が多いようだ。大型トラックで市内を走られるより、そのほうがスマートだね。ちょうど運河の浚渫作業をしていた。

 運河沿いの住宅は、運河を楽しむように作られている。2階3階にはミニテラスを作って、運河を眺められるように・・・。夏になると、もっと水辺に近づくため、運河のすぐそばにテーブルとイスを持ち出して、プライベートカフェをやっているんだってさ。

 もちろん運河のそば(両側)には道路と歩道があり、ゆっくり散歩も出来るようになっている。

 僕もベンチに腰かけ、休んでいたら、作業員風の男がやって来て、紙袋をごそごそするので、弁当でも食べるのかと思ったら、パンを取り出して、ちぎっては運河に投げるのだ。すると、待ってましたとばかりにカモが集まって来て、パン取り競争を始める。遠くからもカモが飛んできた。カモメまでやってきた。
 食べ残しや、硬くなってしまった食パンなど、捨てるんじゃなくて、こういう所で野鳥にあげているんだよね。ベルギーではよく見かける風景である。

 この男が去った後、カモたちは僕の様子をうかがいに来たので、しょうがなく僕は食べていたチョコウエハースを少し分けて投げいれたが、あまりにも競争が激しいので、残りは自分の口に入れた。

 カモたちは「ちぇっ!」とは言わなかったが、つまらなさそうに離れて行った。

 一番下の写真は、突然現れたパトリオットミサイル!・・・じゃななくて。船が通過するため、運河に架けられた2つの橋が、同時に跳ね上げられた格好だ。もちろん道路の車は遮断機で止められている。
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