先日のアントワープ観光の日に、同じ市内にある、Katoの通っている、織物教室にも訪問したので紹介しよう。Katoの先生にも紹介してもらったが、とても気さくな先生で「どうぞどうぞ、存分に見学してください」と、Openであった。
広い教室で、現在20名(1年生から7年生まで)の生徒が実習中とのこと。中国人女性も一人いた。僕が写真を撮り始めたので、先生が「写真を撮る事はいい事ですよ、織機にかかっている糸の状態を、写真に残しておけば、完成品と写真を比べて、次の作品の参考になるから」と言うことで、教室中の制作中の作品を撮る事になった。(半分はKatoが撮ったが)
ベルギーは中世の頃から、毛織物産業の盛んな場所であったようである。
機織り機の仕組みは基本的に、日本、沖縄で使っているものと同じようである。
ただ、糸の種類や織りの模様は、だいぶ違う。Katoも沖縄での織りの経験があるが、模様の作り方、バリエーションが数多くあり、これからが楽しみと言っている。
2番目の写真がKatoが現在取り組んでいる作品(ベルギーに来て2作目)
3番目の女性が取り組んでいる作品は、横糸には糸じゃなく、羊毛(色を使い分けて模様を作っている)を織り込んでいっていた。
その日、Katoも3時間ほど実習する予定だったので、僕は邪魔にならないように、近くの公園へ散歩に出かけた。
公園は教室のすぐ隣。ぶらぶら歩いて、墓地や、サッカー場まで足を延ばして、写真を撮ったり、ベンチで読書したりして時間をつぶした。
公園の、池の中に浮いているオブジェは奇抜である。池にはカモやガチョウがたくさんいて、にぎやかだ。やはり、カモメも多い。
野ウサギもいて、近づいても逃げないので、写真を撮っていたら、こちらに近づいてきてポーズまで取ってくれた。何かご褒美をあげたい気持だったが、あいにく何も持っていなかった。
ベルギーの公園はどこもそうだが、管理が行き届いていて、芝もきれいで、遊歩道が整備され、あちこちに休憩できるベンチがあり、ごみ箱も多く設置されている。
芝生もきれいで、話によるとベルギーでは、冬でも枯れない芝生を使っているのだという。どうりで、どこの公園も、家庭の庭も芝生がきれいなんだ。
ちょっとねぇー、(かわいそうだけど)日本人が見たら、すぐにパターとか出して、ゴルフの練習をしそうな庭がそこかしこにあるのだ。家の庭も塀がなくOpenだからねえ・・・。
ただ、ベルギー人がかわいそうなのは、太陽に飢えている事。
陽の当らない生活を、長期にわたって強いられることは辛い。ベルギー人は、歴史的にも紆余曲折あり、辛抱強いといわれる。
僕は、ベルギーに来て3カ月。ホームシックにはならないが、日照不足によるサンシャインシックになっている。
その日も、公園のベンチで本を読んでいたら、真昼にもかかわらず薄暗くなるので、どうしたのかと顔を上げると、雲が厚くなっていた。
カメラのシャッタースピードは、昼間でも風景を撮るのに1/30秒とかで、手ブレを心配しないといけないんだから、困ったものだ。
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