Lier市内にある面白いモニュメント。
羊飼いの像だが・・・・
このモニュメントの前には、さりげなくこんなものがあり、
転がっているような石柱には銅版のプレートが付いていて
「DE SCHAPENKOPPEN」(羊たちの頭)と記されている。
昔話を元にしてこのモニュメントが作られたのだが、それは14世紀頃の話で、時の支配者がLier市に「大学を作るか、羊をもらうか」と問われた時、Lier市は「羊を!」と即座に答えたそうだ。
昔、学問は一部の人のものだったに違いないが、学問を軽視して、即金儲けになる羊が欲しいと答えたリール市民は、外部から「羊の頭」「羊の脳味噌しかないやつら」とからかわれる事になってしまった。
1425年創立されたルーヴェン(Leuven)大学は発展を遂げベルギー最大となっている。もし、あの時「大学を!」と答えていたら、ルーヴェンの大学はLierに出来て、Lier市は大学都市として発展したかもしれない。
そんな事を意に介さず、モニュメントまで作って広く知らしめる辺りは余裕のLier市である。
何故にそんな余裕があるのか?
1888年、時計作りの天才ルイス・ジンメル(Louis Zimmer)がこの地で生まれたのである。「20世紀最大の発明」とも言われる100年単位の天文時計を発明したジンメル。この人の銅像も「羊たちの頭」の近くに建っている。
「羊の頭」を笑うなら笑え、君たちにこの時計が作れるか!
と、逆にあざ笑うかのようである。(ジンメル広場、Zimmerplein)
ベギン会修道院南門の出口からジンメル広場まで見渡す、その間に「羊たちの頭」とジンメルの塔(時計台)、ジンメルの銅像がある。
市民公園
写真はすべて昨日のLier市です。雪も融け始め、うっすらと残っている程度。池の氷はまだ凍ったままだが、昼間の気温は0℃以上になって来ているので、そろそろ融け始めるのではないかと思う。
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