ベルギー移住生活: 新年を迎えました

Gelukkig Niuwjaar!

ベルギーにいるからには、こう挨拶しなければならない！

「幸福な新年！」

というような意味になる、道を歩くと知らない人からも「Glukkig neuwjaar!」と、声かけられることもある（フルックヒ　ニューヤール！）

「新年を迎えました」なんてタイトルを書いたが、特段変わったこともなく、日本的TVを見ることもないので落ち着いた気持ちで、幸せな新年を迎えることができた。

テニスの友人宅で食事をしながら、楽しい大晦日を過ごし、年越しとともに花火を打ち上げて祝った　・・・　その話は後ほど。

30日の夜、最後に飲んだビールはSpartacus「スパルタカス」映画で見たようなタイトルだ　　・・・　見事な泡立ち、味の表現は忘れたがおいしかったのは覚えている。

大晦日は大掃除を兼ねて、貯まりに貯まったビールの空き瓶（3c/s+50本くらい）をスーパーの空き瓶回収機に投入してきた　・・・　１本あたり10セント返金レシートが発行される。

29日あたりからKatrienの仕事用ディスクの模様替えと、新規購入のプリンターとワイヤレス電話機の接続設定などを手伝っていた。

話せば長くなるが、この4年あまりの間、日本から持ち込んできたEPSONのプリンターを使っていたのだが、インクはベルギーで売ってなくて、帰国の際に買い込んできたり、ベルギーに遊びに来る親戚らに持ってきてもらっていた　・・・　なんと不便なことを　・・・　2008年のベルギー移住の際に「ベルギーでは電化製品が高いだろうし、日本のプリンターに勝るものはない」と、思っていたので使用中だったプリンターを小包にして送ったのだった。

似たようなことで、液晶ディスプレー、ミニコンポ、DVDレコーダーなんてのも、高い送料で日本からベルギーへ送った　・・・　ところがベルギーでは、それほど値段が変わらなかった　・・・　日本仕様の製品を使うには当然電源の変圧器が必要で、3個持っている　・・・　これは、ちょっと失敗したなと思っている部分である。

それで思い切って、HP製のオールイン・ワン・プリンターを購入、FAXの送受信ができるし、スキャナー、コピーもできる、LAN接続で数台のPCで利用可能(WiFi利用可）　・・・　これが結構いいのだ！　カラー独立3色+黒インクで速いし、意外と綺麗　・・・　ま、使用中のEPSONから6年程の歳月が経っているから当然だけど。（EPSON製が故障したわけではない）

今まで、コピー、スキャンが必要な時は僕がカメラで写真を撮って、それをデータ化していたが、その手間が省けるのはありがたい　・・・　加えてFax機能も無駄な紙・インクを使わず、不要なものは削除可能（今まで無駄な広告Faxが多かったんだよね）

ベルギーにもキャノンやエプソン、ブラザーといったプリンターはあるが、HP社がシェアが大きいようで、インクコーナーも棚の半分以上を占めているから安心というものだ。

電話機　・・・　今までFax電話機が大型で場所取り、ひも付きで仕事以外の電話で長電話するときもデスクから離れられなくて不便を強いられていた　・・・　これをワイヤレスのハンディータイプに変えた！　設置場所極小、電話しながら歩ける　・・・　今更ながらワイヤレスのありがたみを感じる　・・・　Fax機能はプリンターにお任せ！（Fax電話も故障したわけではなかった）

という事でKatrienの職場　KATOKOBO　も一気に近代化(笑)して2013年を迎えた！

大晦日の昼、そうした部屋の片付けなども終わり、僕は自転車で近くのスーパーで買い出し　・・・　ついでに寄り道はいつものこと　・・・　時計台のあるジンメル広場、広々と片付けられている　・・・　この場所でリール市の年越し「カウントダウンと花火！」が行われるが、今年は僕はここには来られない。

相変わらずの灰色の空、雨が降らないだけまだマシか　・・・　と、思ったら降り出してきた！

フロートマルクトが全面改装されて、駐車できなくなり「寂しくなった」と、悪評の方を多く聞くようになった2012年後半だった。

さてさて、僕は仕入れてきた食材で寿司をにぎにぎ　・・・

イクラとベルギーの小エビの軍艦、エビとサーモン（生はいいのがなかったのでスモークになってしまった）　・・・　食前のアペリティフ用なので、シャリを小さくして、ひとくちパクリサイズ。

これと、蕪の千枚漬けを作って、午後8時にテニスの友人宅へ出向く。

テニスの友人夫婦は、今シーズンのウインターダブルスで、旦那同士が男子ペアを組み、妻同士が女子ペアを組んで楽しんでいる・・・そんな仲である。

友人宅ではご主人のパトリックが料理担当だった　・・・　まず、ホタテのカレーソース。

僕のアペリティフ、握り寿司も好評だった、蕪の千枚漬けもベルギーにはない、タレの味に感動して、パトリックは「是非そのレシピを教えてくれ」と言うほどだった。

そして、メインは「海の幸盛り合わせ」

これは贅沢にロブスター半身とエビ３種、巻貝２種という豪華なメニューだった　・・・　別添えでサラダもあり、十分な量。

パトリックは事前に、僕に何が好きかと聞いていた　・・・　僕は「肉はあまり食べない、魚や野菜が好きだ」と答えたが　・・・　パ　「エビやカニでもいいでしょう？」と言う　・・・　僕　「ロブスターは美味しいけど高いからねぇ」　・・・　パ　「高いとは言っても、ニューイヤーだからね、それくらいしてもいいよ」

なんて、会話を交わしていたので、実行してくれた。

アペリティフの時はシャンペンを飲んでいたが、料理の時は白ワイン　・・・　何かが足りない！

そうだビールだ！　僕がビール好きだと知っているパトリックがビールを忘れるわけはない、と思っていたのだが、一向にビールは出てくる気配がない　・・・　パ　は白ワインを次々注ぎ足してくれるので、「ありがとう」と言って飲んでいたが　・・・　僕が珍しくワインを何杯も飲むので、ついにKatrienが口を割った　・・・

「実は、ビールは自分たちが持ってくるから準備しなくていいよ、と言ってあったが、私はそれを忘れてしまった・・・ごめんね」

なぬ！

しかし、怒ってもガッカリしてもいけない、もうすぐ新年だ「いいよ、いいよ、僕はワインでもコーヒーでもいいんだよ」

で、コーヒーを飲みながらのデザート。

パ　は、時々時計を見ながら進行に努めている　・・・　デザートを食べ終わった頃に、24時になる設定になっていた　・・・　ここでやっとTVのスイッチを入れて、画面と一緒にカウントダウン。

3・2・1・　Gelukkig Niuwjaar!

お互いの夫婦どうしで抱き合ってチュッとキスをして、相手を変えて軽く頬にキスをして、新年を迎えた。

24時の5分前から、外では花火の音が聞こえていたが、僕らも外に出て　パ　が準備していた打ち上げ花火、15連発くらいだったか、2回打ち上げて４人で騒いだ！

小雨の降る外での花火イベントを終えて、室内に戻り、今度はロゼのシャンペンで、またもおしゃべりタイム　・・・　パ　夫婦は５年前にふたりとも再婚で結婚して、２人づつ子供がいるが、みんな独立して、ふたりだけの第３の人生を楽しんでいる　・・・　結婚式の話や、二人で行った世界各地の旅行の話など、存分に聞かされた　・・・

午前２時前、ロゼの瓶が底をついて「もう1本開けようか？」　と、言った時に辞退して帰ることにした　・・・　さすがに疲れて眠たくなった。