27.10.14

Luik リエージュに行ってきた!

日曜日の朝起きると天気が良かったので「僕はちょっと、お出かけしていいですかね?」と、MomoちゃんとKatrienに訊ねて「OK」をもらい、午後からの日帰り旅行を決行する。

その前に日曜日の朝食 ・・・ ブランチ、遅い朝食でソーセージが2本も入ったボリュームのあるクロワッサン!

それだけではない ・・・

 ソフトボール大の丸い物体

真ん中から割ってみれば、中にはリンゴが丸ごと1個入っている! ・・・ ん~ん、これはこのままかじって食べるわけにはいかない代物だ。
ナイフとフォークが必要だった ・・・ それにしてもこのリンゴ、パンに入れる前に焼いてあったわけではなさそうで、生リンゴのように固いんだわ ・・・ 種もいくつか入っていた。

確かに昼食兼用のブランチになった ・・・ 十分な量だ。

お昼12時半も回ってから、KatrienとMomoちゃんに駅まで見送りされて、しゅっぱ~つ!

 以前にも紹介した期間限定格安チケット「WEB DEAL」で、どこまで行っても往復12EURのチケットをオンライン購入し、プリントアウトしたものを持っている。

何処へ行く? せっかくだから遠くへ ・・・ 南部のリエージュへ行こうか ・・・ リエージュから足を伸ばしてオランダのマーストリヒトまで行こうか(リエージュから30分、7EURほどで往復できる)という考えもあったが、何しろ出発の時間が遅かったので、マーストリヒトはあきらめた。

リエージュへはアントワープから出発した電車にリールで飛び乗り、1時間55分の旅、テニス仲間のTさんから借りている推理小説「隠し絵の囚人(上) (講談社文庫) 」を読みふけるにはいい時間だ。

ベルギーの南部はフランス語圏である ・・・ 車窓から見える風景も変わって来るが、駅前のカフェの看板もフランス語「CAFE DE LA GARE」(駅のカフェ)となり、「ああ、南部に入ったんだな」と感じさせる。
それに、車内アナウンスもきっちり、オランダ語からフランス語へ切り替わる ・・・ 両方でアナウンスしてくれるとありがたいのだが、そこまでの配慮はない。

アントワープを出てトンゲレン(Tongeren)を過ぎたあたりまでは、オランダ語で「この電車はルーク(Luik)行きです」とアナウンスするが、その後はフランス語で「この電車はリエージュ(Liège)行きです」に変わってしまう。

 リエージュ市に入ったら駅が3つほどあるが、主要駅であるギ-マン駅(Liège-Guillemins)の2つ手前のパレス駅(Gare de Liège-Palais)で下車すると、目の前に君主司教宮殿(Palais des Princes-Evêques)が堂々たる姿を見せ、その隣が、一番賑やかな広場で、市庁舎があり、周りはカフェやレストランが多く、ショッピング街でもある。

が ・・・ この日はどうしたことか、駅から出たら、ポリスが立っていて、目の前にある宮殿の方へは立入禁止で、裏道から遠回りをさせられた。


 見るつもりはなかったオペラ座の前に出てきた。
このオペラ座、2011年に大改装が行われ、以前のイメージとはだいぶ違うものになっている。


もう一度中心の広場の方へ歩いてみたが、やはり立入禁止 ・・・ 何があったんだろう? ・・・ 3年ほど前のクリスマス時期、無差別の銃乱射事件があり、大参事の現場になった場所だけに、緊張感が漂った。

広場からは離れたほうがよさそうだ ・・・

黄色く色づいたイチョウの木があった。

ムーズ川
フランス方面から流れてきて、ベルギーのフランス語圏までは「ムーズ川」だが、このあとオランダのマーストリヒトを通過する、その時は「マース川」と、オランダ語の名前になる。

そのムーズ川沿いで行われる巨大マルシェ「ラ・バット市」はもう、片付けの最中だった ・・・ 午後3時を過ぎていたからね。



 白い車の周りに群がるカモメたち ・・・ 路上に落ちこぼれたものを啄ばみに来ているのだ。

煉瓦色の建物は、グラン・クルティウス (Le Grand Curtius)博物館 ・・・ その右側のわき道に入ってみる。


 細い路地

 渋い木組みの家

聖バルテルミー教会 (Eglise St-Barthélemy)
フランダースでは見られない独特な建築様式(ロマネスク様式、12世紀建立)だ。

ベルギーの秘宝が隠されているという噂があるので、内部を探検してみる事にする ・・・ ドアを開けると「秘宝探検はタダじゃないですぜ、ムッシュー」 ・・・ と、入り口にいたお婆ちゃんが「あそこで2ユーロ払いなさい」 と、指差した方を見ると、ちゃんと受付があって入場料を支払いチケットをもらわないといけないようだ。

受付のお婆ちゃんに20EUR札を渡すと「細かいのはないのかね?」と、催促するが僕はそれしか持っていなかったので「ごめんよ」と肩をすくめて見せた。
お婆ちゃんは渋々、細かいお金の計算をして、僕に2ユーロ硬貨4枚を渡して、「はいよ」とチケットの紙切れをくれた。

「ちょっと待ってよ、婆さん、僕が渡したのは20ユーロ札だったよ、あと10ユーロおくれ」 と言うと、「あ、そうだったねぇ、すまんね」と、10ユーロ札をくれた。

以上、言葉はフランス語のつもりで話したボディーランゲージでした。

 ベルギー7大秘宝のひとつ「聖バルテルミーの洗礼盤」
12世紀に造られたというこの洗礼盤は、新約聖書の4つの場面とヨハネの予言を表し、それを牛たちが支えている。

探検するまでもなく、見つかった秘宝は隠されている訳ではなく、仰々しく大公開されている。
教会内部は白壁で、シンプル、この日、パイプオルガンコンサートがあるらしく、音響チェックをしていて、ずっと素晴らしい音色が鳴り響いていた。

ちょっと、得した気分!

教会内部写真は「Eglise St-Barthélemy , 26 Okt 2014

 街歩きを続ける ・・・ シンプルな郵便ポスト。

 防火帯兼通用路?

 公園内にあったフットサル場では、若者たちがゲームに熱中していた。
リエージュはプロサッカーリーグの強豪、スタンダールの本拠地である ・・・ 昨シーズン、スタンダールの正GKとして大活躍した川島選手は、今シーズンは絶不調なのか、チームのDF陣全体的に悪くなっているのか、リーグでは下位に低迷している。
前週は最下位のチーム相手に、川島のキャッチミスでポロリ落としたボールを決められる痛恨のミスもあり、ホームで1-2で負けて大ブーイングを受けてしまった。

川島選手は最近2試合、出場機会がなかった ・・・ 代わりに入ったGKが思わぬ?活躍をして、ユーロリーグでは前年チャンピオンを零封して引き分けに持ち込み、ベルギーリーグでは現在1位のアンデルレヒトを零封して、敵地での0-2勝利に貢献した ・・・ これじゃ、川島選手の出番はなくなるのではないか ・・・ 気が気じゃない川島情報だ。

 街のあちらこちらに、こういう地味な佇まいのお店があり、「OPEN」のサインが掛けられているのはミニストア、というかコンビニみたいなもので、飲み物やお菓子など、ちょいちょいと買えるものを売っている ・・・ 僕はもちろん、缶ビールを買うためにたまに利用している。
ジュピレーの缶ビールが1ユーロ ・・・ ちなみにジュピレービールの醸造所はここ、リエージュにある。

 裏道小道探検!


 小道でもきれいにされているんだよねぇ。

 「貸家」もあったが ・・・

 もうひとつの小道 ・・・ 覗いてみるとカーブになっていて先が見えない ・・・ その先には何があるのだろう。

 細い道が延々続いている ・・・ 通り抜けできるのだろうか ・・・

聖母子像の拝所があり、ここで行き止まり。
来た道を引き返す ・・・ 壁の所々にドアがあるが、玄関ではなさそうだ ・・・ 玄関は別の方向にあり、やはり、この道は防火のための空間なのだろう。

FB写真アルバム 「Liège01 , 26 Okt 2014

リエージュには、こういう小道が数多くある。

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