10月4日、アントワープの街は騒然としていた。
道路は封鎖され、警官が警備に当たり、人々は皆、スヘルデ川へ向かう。
ドイツ軍が攻めてくるぞ!
川を渡って、対岸へ逃げなければ命はないぞ!
川に架かる、唯一の橋を渡るために押し寄せた市民。
臨時に設置された浮橋の上を人数制限されながら、対岸へ逃げる人々。
100年前、スヘルデ川に橋もトンネルもない時代、東の方からドイツ軍が侵攻してきた ・・・ アントワープの旧市街の中心部はスヘルデ川の東側にあり、陥落される日が近付いていた。
そこでアントワープ市は港で動く船を集め、一列に並べて「浮橋(Pontonbrug)」を造ったのだ ・・・ 市民はその橋を渡り対岸へと逃げることが出来た ・・・ 間一髪で市民の命を救った橋だったのだ。
100年後に、その橋を再現する企画は素晴らしかった。
100年前と同じように多くの人々が押し寄せた ・・・ 今回は平和のために。
チケットを買い求め、橋を渡る人々 ・・・
3日間で、なんと、10万人が橋を渡る予定だったらしいが、予定したより人々はのんびりと歩き(ま、平和な時代だからしょうがないか)、時には橋の不具合(決壊)があったりで、チケットを買い求めた人すべてが渡れたわけではないようだ。
渡れなくて不満をぶちまける人も多かったようで ・・・ 「この橋を渡るためにフランスから来たのに渡れなかった」なんて人も ・・・
私たちは精いっぱいやりました ・・・ はい。
僕はもともと橋を渡る気はなかったので、現代的にエスカレーターで地下トンネルへ潜り込み ・・・
長い長いトンネル(Sint-Annatunnel)で川の対岸へ渡る。
地下31.57m、長さ572m
対岸のイベント会場
平和のメッセージを書いて吊るしたカード
対岸から望むアントワープの風景は素晴らしい(左側に浮橋が見える)
浮橋 ・・・ 背後にステーン城、ブレースハウスなどが見える。
見入る人々。
平和イベントでもやっぱり、ビールフェスティバルの乗りである。
そして、ベルギー軍のお披露目 ・・・ 子供たちに地雷探しゲームをさせている。
車両展示
クライミングに挑戦!
ちゃっかり、軍のPR
帰りは地下トンネルで対岸へ渡るトラムに乗る。
いつまでも平和にビールが飲める国であってほしい!
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