Terassen テラス掃除！

わが家が入居するアパートは、毎年4月と10月に「テラス掃除月間」となる。

「それは清潔でいい習慣ですなぁ」

なんて、呑気に考えてはいけないよ　・・・

（あ、ちなみに日本でいうベランダの事をテラスと言う　・・・　こちらでベランダと言えばガラス張りの温室みたいになっている部屋の事を差す）


terassen poetsen（テラス・ブラッシング）
このアパートのテラスは広くて、すっきりしている　・・・　視界が広い　・・・　なぜ広いか　・・・　水止めがない、排水のための溝がない　・・・　という事は　・・・

 上の階の人がテラスで水を流すとこういう事になる！

 年に2回しか清掃が出来ないから、洗剤を使って丹念に掃除をすれば、下の階の人は大迷惑である　・・・　洗剤によっては、手すりのアルミの塗料が変色したりする　・・・　あり得ん！

ベルギー人の親戚らも、この状態を見て「こんな建物があるなんて信じられない、欠陥だな、これは」　と、飽きれていたから、ベルギーの建築習慣ではなさそうだ。

5階建てのアパートで、僕らは4階。

僕らの上の階の住人は、（悪い事に）野鳥愛護のマニアである　・・・　まぁ、僕らも冬の間はテラスにエサ台を置いて、野鳥が来るのを見て楽しんでいるのだが。

上の階の人はテラスに巣箱を3個ほど掛けて、野鳥の育成もしている！　・・・　年中、餌の供給もしているので、夏の間もモリバトやらシジュウカラが行き来している。

「野鳥と触れ合う、いい暮らしじゃないか」

なんて、呑気な事を言っている場合じゃない　・・・　下の階の僕らのテラスには、モリバトの大きな糞やら羽根、シジュウカラの小さな糞まで落ちてくるのである。

もちろん、それ以上に5階のテラスには多くの糞が落ちているはずである　・・・　それを洗い流す（下へ垂れ流す）のだから、たまったものではない！

汚水が垂れ落ちてくるので、わが家のテラスはプランターを退避させる　・・・　せっかく天気はいいのに　・・・

わ～、また降ってきた！

こんな調子だ。

前回のテラス掃除の日には、手すりのアルミが変色したので、今回は、上の階が終わり次第、僕らもすぐに掃除を始める事にした。

上から流れ落ちてきた汚水を、さらにバケツで水を流して下の階へ　・・・　汚水と洗剤で汚れた手すりを丹念に拭いて、変色しないようにと気を付ける。

お気付きの事と思うが、下の階になるほど大変なのだ。

「テラス掃除月間」 の1週目は5階、2週目は4階、3週目は3階と決められている　・・・　1階の住人のテラスは4回、汚水を浴びる事になる（1ヶ月間汚い状態で我慢）。

僕らは、ホントは来週だが、汚水、アルミの変色事情もあるので、5階と同日にする事にしたのだった。

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