5.1.14

お別れのとき

みんなに愛された「お母様」が他界し、お別れの時が来た。
ベルギーファミリーの義姉の御主人のお母様が亡くなられ、町の教会にてお別れの儀式が執り行われた。
日本なら「お葬式」という事になるが、こちらでは「みんなで、故人に感謝してお別れをする」と、言うような言葉が使われる。


フェミリーみんなに心から愛されたお母様、その愛称も「母ちゃん」みたいな意味の「ムーチョ」(Moetje)と呼ばれていた ・・・ 88歳。

87歳のお祝いの時(母の日)まで、ホントにご健康で、趣味の手芸でひ孫たちにセーターやマフラーを編んであげていた。
5人の子供が皆温かい人柄で、ちょっと遠い親戚のようなKatrienと、言葉の通じない僕でさえ、いつも大歓迎で迎えてくれる、懐の深いファミリーを創り上げた ・・・ さりげなく偉大なムーチョ、僕も大好きだった。

シンプルな教会だが、ステンドグラスが美しい。
ひ孫が15名もいる大きなファミリー、友人知人も駆けつけて、全ての席を埋め尽くした ・・・ ピアノ、チェロ、ソプラノ歌手が生演奏で格調高く穏やかな空間を創っていく。

ショパンのピアノ曲が流れ、まるで映画のシーンの中に自分が入り込んでいるような世界だった。 

故人の略歴が述べられ、ひ孫から別れの言葉があり、孫たち数名からもムーチョとの別れの言葉が述べられる ・・・ 言葉と言葉の間にピアノとチェロの演奏があり、シーンが変わるときにはソプラノの歌声がこだまする。
1時間ほどで厳粛な儀式が終わる。

棺が教会から出され、墓地へと向かう ・・・ 墓地で故人との最後の別れ、参列者も半分以上の人が付いて行き、棺にバラの花びらをかけて、その場を去っていく ・・・ これが最後、安らかにお眠りください。

教会、墓地での別れの儀式が終わった後 「コーヒー・タイム」 がある ・・・ 特に親しかった方々を招いて、軽い昼食をする ・・・ と言うものだが、内容は簡素なパーティーのようで、レストランのような会場を貸し切って、テーブルにはパンとチーズなど朝食程度の食事が準備されているが、まずはシャンペンが振る舞われ、そのあとパンとコーヒーで食事をする。
一段落したら、皆さん席を立って会場内を回り、久しぶりに会う友人知人と歓談する ・・・ 本日、ムーチョが引き合わせてくれた人々ではあるが、この時からはほとんど「お別れの会」の寂しさはなく、笑顔で語り合っている。

ある時からビールやワインを飲んでもいい事になった ・・・ 僕はもちろん、喜んでビールをもらう! ・・・ レストランのスタッフがテーブルの片づけを始めるので、ほとんど立って、グラスを持っての立ち話タイムになった。
この場を去る(帰る)のも大変である ・・・ 友人知人には必ず挨拶をして回る ・・・ と、いうのは男対男は握手をして「また今度」と一言、女対女、男対女は頬と頬でキスをして「また今度」と一言、全員を回らないといけない ・・・ 意外と 「まぁいいや、あの人は」 ではなく、必ずやる!

そんな「お別れの会」もベルギーに来て3度目となった。

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Posted by Picasa

2 件のコメント:

うちな~ さんのコメント...

はじめてメールします。何か優しい気持ちになり感動しました。

masayuki さんのコメント...

うちな~さん、ありがとうございます。