2.1.14

キリストが盗まれたMechelen

タイトルの話は後で出てきますが、12月30日、メッヘレンの裁判所へ用事があって出かける。
いつもは車を運転していくのだが、ついでに街歩きもしたいので電車で行くことにした ・・・ 駐車場の問題や、多分、カフェでビールを飲むであろう確率が高いのでね。


毎度のことながらベルギー国鉄のいい加減さにあきれる電車旅となった ・・・ 僕が乗りたいのはMaechelen 経由の Brussel 行き、14:39発で、2分前まで予定通りに来るはずだったが、定刻前になってオランダ語のアナウンスがあり、「1番ホームにAntwerpen行きの電車が入ります」 と言うではないか!
おいおい、1番ホームには Brussel 行きが来るはずだろう? と、思いつつ電光掲示板を見直すと、Brussel 行きの表示が消えてなくなっているではないか!

なんてこった ・・・ アホか、ホンマに、怒るで!

ま、しかし、ここは冷静に考えて、とりあえず、このAntwerpen行きに乗って、途中で乗り換えした方が、1時間後のBrusseru行きを待つより早く着くだろうと、その電車に飛び乗った。 

ベルヘム駅で乗り換え、掲示板を見るとやはり、赤い文字が多い(遅れ)

しかし、意外とMechelen行き、各駅停車の電車は順調に運行された ・・・ 結局、僕の目的であった裁判所へ書類を届けるという任務には支障はなかった ・・・ (1時間リールで待っていたら完全にアウト!)

裁判所(マルガレータの宮殿)緑のドアをくぐる。

中庭にある緑のドアから内部に入り、法務局に当たる部署へ行き、短いオランダ語で用件を伝え、書類を預けてくる ~ ものの3分とかからない。

用件が済んだら街歩き~ぶらり

フロートマルクト、市庁舎の前にある「不実な夫」(Opsinjoorke)と言うモニュメントがある ・・・ 昔話だが、夜な夜な浮気癖のある男を隣人たちが吊し上げ、毛布のような布に乗せて空中へ放り投げたというお話 ・・・ メッヘレンの祭りでは木の人形で、それを再現しているらしいが、まだ見たことがない。

メッヘレン、・・・ 昔、したたか酔った男が大聖堂に掛かる赤い月を見て、「すわ、火事だ!」と鐘を鳴らして、住民たちを集め、消火のためにバケツリレーをしたという逸話もあり、「月に水をかける奴ら」と、からかわれてきたという ・・・ しかし、その恥ずかしい逸話も、いつしかメッヘレン名物となり、ビールの名前になるなど、したたかに商売熱心でもある。


ところが、昔話ではなく、昨年(2013年)のクリスマス時期、ベルギーではどこにでもある「キリスト降誕小屋」だが、メッヘレンの市庁舎前に設置されたオフィシャルな小屋から「キリストが盗まれた!」事件が発生していたと言うのだ。
たまたま、僕が訪ねたこの日(30日)の午後、再発注したキリストが定位置に戻されたばかりだったという事を、夜のTVニュースで聞いて驚いた。

しかも、この人形たちはこの年から新たに、3,000€かけて新調されたばかりだった ・・・

12月6日に僕が見た、市庁舎前のキリスト降誕小屋の人形はこれだった ・・・ この白い石膏で出来た幽霊のような、ヨゼフ、マリア、赤ちゃんキリストは、市民からあまりにも不評で、市は急きょ、予算を取り付け、入れ替えたばかりだったのだ。

新しい人形になって、市民はキリストがいなくても「24日には降誕して現れるだろう」と、誰も盗まれたとは思わなかったようなのだ ・・・ しかし、25日になってもキリストは降誕しないことから盗まれたことが発覚 ・・・ 新しいキリストが来るまで、ゴム人形のおもちゃを入れていたというから、笑ってしまうのだが ・・・ 実際は笑い事じゃないよね。

キリスト教国であるベルギーで、こんな罰当たりな事件が起こるなんて信じられない ・・・ まぁ、また酔っ払いがらみの事件だと 「やっぱりメッヘレンは・・・」と言われそうだ。

そう言えば、先日行ったルーヴェンのオフィシャルなキリスト降誕小屋は、小屋の前に鉄製の門扉があって、なおかつ、小屋の前には見張りの係員が立っていた。

今の世の中、これくらい厳重にしないといけないんだろうなぁ。

リールの聖グマルス教会のキリスト降誕も、鉄製の門扉の中にあるしね。

という事で、メッヘレンのキリストが盗まれた事件でした。

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