11.10.08

ベルギービール


 日本にいる時、結婚する前は正直、ベルギーという国を意識したことはなかった。ベルギーカットダイヤモンド、港町アントワープ、フランダースの犬の舞台くらいしか思いつかなかった。しかし、一般的な日本人にはベルギーと言えばビールとワッフル、チョコレート、首都はブリュッセルでEUの中心であることくらいは知っているそうである。(僕は恥じ入るしかない)
 結婚してからベルギーの事が少しづつわかってきた。まずはビールから行こう! 世界一のビールの国を自負するベルギー人のこだわりは半端ではない。日本の国土の12分の1しかない国に、110の醸造元があり450種以上の製法(銘柄)があり、銘柄がごとに専用のグラスがある。バーやカフェ、テラスでは当然だが、各家庭においても愛飲するビールの専用グラスは必ずある。そのグラスでしか飲まない。日本人からすると家で飲むときくらいいいじゃないかと思うのだが、それを許さないのがベルギー人なのだ。また、泡にこだわる。ベルギービール全般(全部飲んだわけではない)に言えるが、泡立ちがいい。きめ細かい泡が立ち、グラスの上まで立ちあがっていくくらいだ。 
 妻の父の友人(70歳)が言っていたが「ビールグラスを洗剤で洗ってはいけない。なぜなら脂分を全部落とすとビールの泡が立たなくなるからね」と言う。アルコール度数の高いduvel(8.5%)3.3clを1杯1時間のペースで飲むのが彼のビールの飲み方である。続け様に3杯飲むと、すぐに酔ってしまって、楽しめないそうなのだ

 メーカーもしかり、瓶のラベルに専用グラスの写真が付いていたり、自社ビールのおいしく飲める温度とグラスへの注ぎ方が印刷されている。それと、ベルギー人は手軽だからと安易に缶ビールを買わない。通はビンのケース買いだ!2・3ケース平気で買う。瓶には瓶代(10セント=0.1ユーロ)が含まれているので、瓶を返せば、中身代だけ支払えばいいことになる。確かにこれこそ経済的で確実にリサイクル出来て、エコだ!沖縄にいたとき、ボランティアの資金作りでビールの空き缶集めをしていたのは何だったんだという気がしてきた。小さいスーパーではレジで、大きいスーパーだと専用の空き瓶計数機があり、無人で回収して、レシート発行、レジでお金を返してもらう。

 ビールの味については奥が深いので、もう少し慣れてから触れる事にしよう。

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