22.10.08

ベルギーテニス事情

ベルギーのテニスと言えば、今年初めまで世界女子テニスの偉大なNo1としてジュステーィヌ・エナンがいた。残念ながらNo1のまま引退してしまったが、そして、ちょっと前にキム・クライシュテルスもNo1になっていた。同時期に2人の世界No1を輩出した小国だから、さぞかし、ベルギーはテニスが盛んな国だろうと思っていた。

 Katoも沖縄でテニスにはまっていたので、こちらに来てからも、すぐにテニスコート、サークル、クラブの調査に乗り出したのだった。そして、なんとベルギーに着いた翌日には市内の市営テニスコート(3面クレーコート)に二人して立っていたのである。(市営テニスコート1時間3.5€、平日だから空いていた)

 ベルギーでは9月いっぱいが、外のコートを使える期間だそうで、10月からは閉鎖されるらしい。実際10月になってからそのコートを見ると、カギが掛かっていた。
 ちょうどまた、落ち葉の季節だからコートを落ち葉が覆っていた。雨も多くなったのでコート面にノリ(苔?)が生えてきていた。これじゃ寒さは我慢出きても、テニスは出来ないわ。それに真冬は霜柱が立つから、コートに入れるものではない。だから毎年春にはコートの改修が必要なのだそうだ。

 このような事情を見ただけで、こちらのテニスにはコストがかかる事は察しがつきます。ウインターシーズンは、体育館(テニス専用)の屋内コートでテニスをするしかない。で、屋内コートの料金はと言うと、ビジター(飛び込み)が1時間10€(145円換算で1,450円)で、考えようによってはそれほど高くはないとも言える。(一人ではできないし、4名で使用して割り勘すればね)

 そんなことを計算しながら、僕らは夫婦でワイルドカードのクラブ会員(2人で300€)になる事にした。ウインターシーズンの半年間、平日の昼間なら、何回使用してもいいという特別会員だ。当面二人とも、決まった仕事が出来ないので、週に2・3回(1回2時間)は行けると見たから、だいぶお得感があった。

 屋内コートはきれいなカーペットコート(6面)なので、専用のシューズ(靴底が平面で溝がない)が必要でこれまた1足50€の出費であった。

 そんなこんなの出費はあるものの、夫婦の共通の趣味であり、健康維持のためにも、納得の経費であった。自宅から車で10分弱で行けるのもいい(2度歩いたが、1時間かかった・・・・1時間も歩いたらテニスしなくていいって?)。

 二人で平日の昼間にしか行かないものだから、二人以外の周りの人は、大抵定年退職した元気なお年寄りと、おば様方ばかり。沖縄の老人が畑仕事や、ゲートボール、グラウンドゴルフをするのもいいが、こちらはテニスで動き回っているからすごいなあと思う。これがまた、結構強打で打ち合っているのだ。まだ、バリバリ若者のテニスを見たことがないが、スピンかけて打つ人が少ないね。ダブルスでもみんな後衛での並行陣がほとんどだ。まあ、健康づくりと思えばいいか・・・・。

 また、毎週水曜日はジュニアレッスンの日で、これはちょっとすごいよ!もちろんジュニアだが、テニスコート上の保育園ではないかと思うほど低年齢から始まっている。座布団(クッション)投げから、テニストレーニングは始まるのだ。さりげなくコントロール良く思ったところに投げられるかなぁーなんて、やっているんだろうね。
 小学生からはちゃんとしたストレッチをしてから練習に入る。4・5年生くらいではないかと思われる、か細い金髪の女の子が、フォアもバックもきれいなフォームで、速い球を打ち返しているのを見ると、思わず「サインください」と言いたくなる。将来が楽しみな子がたくさんいる。
 日本の野球、サッカー、と同じ(または、沖縄の藍ちゃん効果)で、親が「うまくいけば、プロになって金もうけができるぞ」なんて思っているかどうかは知らない。
 たまたま、近くだったから入会した「'TSAS TENNIS CLUB」だが、結構、名門であるらしい。先月は一般女子のクラブ対抗団体戦で、フランダース地方代表(地方予選を勝ち抜いたんだ)で、ワロン地方代表チームとベルギーチャンピオンをかけて、戦い、0-2の劣勢から逆転して、勝利した試合を観戦した。

1 件のコメント:

不來梅的網誌博客聯播站 さんのコメント...

hello,nice to meet you