7.5.09

サブロン教会(ブリュッセル)

 5月5日に行った、ブリュッセル中央駅(Brussel-Centraal)の南500mくらいの所にあるノートルダム・デュ・サブロン教会(Eglise Notre-Dame du Sablon)。  
 ゴシック・フランボワイヤン建築の外観の美しい教会だが、内部から見るステンドグラスも、どれも美しかった。外観から見える窓のようなものはすべて、美しいステンドグラスで飾られている。
 内部から見て、高い部分の窓にもきれいなステンドグラス。普通の教会だと、そこまで凝った装飾をしてないのが多いのだが・・・。

ガラスの細工(絵)が細かい

このステンドグラスの図柄は小船に乗った聖母像です
(この教会で重要な意味を持つ)

ひとつひとつの、ステンドグラスの絵柄は細かく、ため息が出るが、じっくり見ていると時間がいくらあっても足りないし、見上げているので、首が痛くなる。

プチサブロン広場側の入り口の上にある、母子像と小船

この教会の始まりである、奇跡の物語を表している

1348年、貧しいラシャ職人の妻が聖母のお告げを聞いて、夫婦で
アントワープの聖母像を、小舟で持ち出してくるのである(盗む?)
下にも小船と聖母像とラシャ職人夫婦

夫は、川の流れと風に逆らって必死に船を漕いだが、ついに力尽きた
すると船は光の輪につつまれ、勝手に川上に向かって動き出し
やがて礼拝堂のあるサブロンに乗り上げたと言う。

それを見ていた人々も、天使がここまで押し上げてきたのだと信じ、その聖母像を崇めるようになった

ラシャ職人の妻が敬虔な信者であり、そこで多くの人々が崇めるのであれば、ブリュッセルに置いて良いと、アントワープの住民は承認したと言う。
実際の聖母像

この聖母像のために新しく、大きな教会を建設し、現在に至る
この奇跡を忘れないため、毎年この像を奉って、教会の周りで行列が行われた。
それが現在、ベルギーにおいて最大の祭りと言ってもいい「オムハング」の起源だと言う。

毎年7月に、ブリュッセルのグランプラスで行われる「オムハング」、もちろん僕は見た事はないが、壮大な宮廷絵巻の行列が行われるらしい。
行って見てみたいが、ものすごい人出で、大変そうだ!
TVで中継でもあるのかな?
正面入り口、上にあるパイプオルガン
パイプオルガンの生演奏もまだ聴いた事がないなあ・・・
夜になると、内部からの明かりで、このステンドグラスの窓から
光が漏れ、建物自体が巨大な灯篭の様になるらしい

これも見てみたいものだ
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