昨日の事だが、-4℃位の外気の中メッヘレン(Mechelen)の町を、カメラを持って歩いてきた。
いつものように、Katrienとメッヘレンの裁判所(マルガレータ宮殿)に用事があったので、車に同乗して行き、用事を済ませた後は、Katrienは帰宅し、僕はそのままメッヘレンの街歩き~
16世紀ごろの、ベルギー・オランダを含めた「ネーデルランド」の国を治めていたマルガレータ妃の宮殿である。
治世に優れた才能を発揮したマルガレータは、質素な人だったのか、宮殿にイメージするような華やかさはない。
用事の時に出入りするドア。
宮殿から町の中心であるフロートマルクトまで行くとき、現市庁舎の柱廊の中を歩ける。その柱廊の真っすぐの先には「マルガレータ妃の像」が建っている。
市庁舎の前にある「不実な夫(Opsinjoorke)」という、ユーモラスなモニュメント。この像の後ろ側、市庁舎の隣に観光案内所がある。
フロートマルクト、こちらも毎週土曜日には、朝市が開かれる。
大聖堂の前に建っているのは14世紀の市庁舎で、現在は郵便局になっている。
こちら、現在の市庁舎
ディズニーワールドか!ここは?って思ってしまうが、れっきとした市庁舎。
3つの館がつながった形になっているが、それぞれ造られた年代が違うらしい。
中央は1370年建築、左の下半分は16世紀、上は20世紀になてから完成したという。
広場はかなり広い、地下は駐車場、アントワープのフロートマルクトより広いのではないかと思う。
13世紀から300年もかけて建設された、97mの鐘楼をもつ聖ロンバウツ大聖堂、300年もよく設計図があったものだと感心するが、完成予想図はまだ残っているらしく、あの四角く止まってしまっている頂上は、実はアントワープの大聖堂のように尖塔まで完成させると167mの高さになっているはずだった、らしいからとんでもない高さだ・・・、想像して眺めてみるだけで目がくらむー!
その前に建っているのがマルガレータ妃の像。
この塔は、頂上まで登れる珍しい塔だ、平坦であるという特徴を生かした「スカイ・ウォーク」という名前が付いている。
塔の中には2組のカリヨンで合計80トン、ヨーロッパ最大級のカリヨンの鐘楼である。
僕が町歩きをしている間、ずっとカリヨン演奏をしていたが、多分カリヨン学校の生徒たちの練習だったのだろう。
教会内部に入る(無料)と、カリヨンの音はほとんど聞こえなくなる。
教会に入ってすぐ右側の祭壇にはアントン・ファン・ダイクの祭壇画が掛けられている。
アントワープのショッピングストリートに像が建っているアントンだ。
大きな教会で、ステンドグラスもきれいなものが多い。
王立カリヨン学校
世界中からカリヨン演奏の勉強に来るという(カリヨンという楽器自体が限られた場所にしかないが、近頃は移動式カリヨンもあるようで・・・)ここが本家本元と言っていいだろう。
なんと、日本人女性で修行中の方がいて、メッヘレン在住。
カリヨン関係について、詳しいブログを書いているので紹介しておきます。
「カリヨン日和」
そのカリヨン学校の近くにある聖ヤン教会(Sint.Janskerk)
外観は非常に質素な感じの教会だが・・・
内部は、ゴテゴテと思えるくらい装飾品にあふれている。
美術館のようだ!(無料)
P.P・ルーベンスの絵もあるのだ!
主祭壇。
フロートマルクトに戻って来る・・・、現在の市庁舎を見つめているようにマルガレータ妃の像が建っている。
旧魚市場(Vismarkt)から見た13世紀の市庁舎(現在は博物館)。
1288年建築でフランダース最古の石造市庁舎といわれる。
メッヘレンの運河も凍っている!
体も冷えてきたので、そろそろ帰る・・・
メッヘレンの町を歩いていて気付いたのだが、「HISTORISCHE KERKEN」(歴史的教会)として、各教会の入り口に統一された看板があり、メッヘレンの代表的8つの教会を巡るパンフレットも出来ていて、外来者歓迎の様なのだ。
僕は6カ所を回り、内3カ所は内部見学をした。
メッヘレン駅の前まで来たとき時計を見ると、1時間に1本のLier直行電車の時間が過ぎたばかりで(時間を合わせてきたわけではないので)駅前のブラッセリ―に入り、トイレの用を済ませ、冷えた体を温める。
温めながらビールを飲む!
このビールはメッヘレンの醸造所、ヘット・アンケル(Brouwerij Het Anker)で造られた、Gouden Carolus Christmas(3.1€)冬季限定バージョンだね。
もちろん樽出し生!ちゃんと「あて」が付いてきた、ビスケット。
嫌みのないおいしいビールだ!
アルコール10.5% ・・・・ 温まる!
ついでながら、ベルギービールの醸造所紹介サイトを発見したので紹介しておこう。
カッコいいよ!
Mechelen 17:05発、16分後にLier駅着。
ホームに降り、振り返ると夕陽が・・・
4 件のコメント:
はじめまして、ミズホです。今回マダムQさんの紹介でKatrienサンに法廷翻訳お願いしました。迅速な対応で大変満足いたしました。
さて、私はアントワープに住んで10年になるのですが、メッヘレンにちゃんといったことがありませんでした。今回ブログを読ませていただき、暖かくなったらぜひ観光にいってみようと思いました。立派な教会なのに無料ってすばらしいですね。アントワープはお金とりますもんね!
ミズホさん、ありがとうございます。
法定翻訳は、あのマルガレータの宮殿で認証してもらうんですよ(あの緑色のドアの中)。
メッヘレンはテーマパークのような可愛らしい町です。
ぜひ、天気のいい日に訪ねてみてくださいね!
今回は宮殿だけでなく街の散策もされてたんですね!
見慣れた景色だけれど、Masayukiさんが写真を撮ると特別キレイに見えます。
写真にあった小さな建物のカリヨン学校、隣りの中庭の地下工事の影響で地盤が緩んだようで今立ち入り禁止状態なんですよ。
建物自体も古くて天井が今にも崩れ落ちそうな状態だし、あそこは非常に危険です!
今は賑やかなショッピングストリートにある建物に学校は一時的に引越しました。
春になって暖かくなる頃、メッヘレンでカリヨンのイベントがありますので機会があれば聞きにきて下さいね。
Mamatjeさん、ありがとうございます。
そうなんですか、あのカリヨン学校は、今はもぬけの殻ですか?
ですよね、隣に大きな穴を掘られて、精神的にも落ち着かないですよね。
カリヨンイベントがある時は是非、知らせてくださいね。
のんびりカフェテラスで、ビールを飲みながら聴いてみたいです!
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