あまりにも膨大な写真を撮ってきたので、とりあえず「カーニバル 1」とタイトルしておこう。
どこまで続くか・・・、この旅はメチャクチャ楽し勝った!
バンシュのカーニバル(Carnaval de Binche)についての解説は「ユネスコ・アジア文化センター」で解説されているので、そちらに譲ります。
いつもの僕の旅程メモ、ベルギーは今、学校がクロッカス休暇中で休みとは言え、平日の火曜日なのでチケットはウィークエンドチケットではなく、年中使える長距離回数券のRAILPASS(14.8€で国内どこへも往復できる)。
去年のバンシュへの旅で、ベルギー国鉄のWEBサイトの案内通りブリュッセル南駅で乗り換えたら、席に座れなくて1時間も立ちっぱなしだった経験を生かして、今回は案内を無視して、乗客の集中する南駅、中央駅のひとつ手前の北駅で乗り継ぎしたら大正解! 2階建て電車の2両目の2階の2等席2人掛けに余裕で座れた。(おぉ、2のゾロ目だ!12年2月21日であった)
バンシュには関係ないが、LIERからBrusselに向かう電車では、4人掛けの席で向かい合った席に父子がいて、僕が座ってから10分くらい経ったあと、9歳の男の子が、僕に「はろ~!」と、はにかみながら挨拶をした・・・、僕は村上春樹の文庫本を読んでいたが、「だっひ!(こんにちは)」と、オランダ語で返した。(本の表紙で僕が日本人だとわかったのか、父親にせかされたのか・・・)
男の子はなんとか、僕と話をしたがっていたので、「僕は、少しはオランダ語が出来るよ、なにか話してごらん」と、言ってやったら「ダダダッー」とオランダ語でしゃべるので、「ちょっと待て、僕は3年ベルギーにいるけど、オランダ語は難しいんだよ!」と、釘をさしたら、お父さんが少しずつ、僕がわかりやすいように解説を加えながら、会話に参加してきた。
男の子は「イナズマイレブンを知っている?日本でできたんでしょう!」 僕「多分そうだけど、僕は知らないよ、ベルギーには日本の漫画、アニメがたくさんあるよね・・・」 ・・・まあ、そんな会話だ・・・「イナズマ」という漢字を紙(新聞紙)に書いてやったら喜んだ。(あとで知ったがニンテンドーDSのゲームなのか、そういえば男の子は、そのゲーム機を持っていた)
「君の名前はなんだい?」と聞くと「Ruben」と言い、紙にも書いてくれた・・・、そして僕が「ルーベン、るーべん」と、カタカナとひらがなで書いてあげた・・・お父さんも喜んで「日本には、カタカナ、ひらがな、漢字があるんですよね、とても難しい言語です」・・・、お父さんも結構、日本について興味有りそうな感じだった。
ずっと喋っていたが、Noord(北)駅に電車が着いたので、握手をして席を立った。
彼らはこの電車の始発駅トゥルノウト(Turnhout)から、ブリュッセルにショッピングに行くのだと言っていた。
去年、ギュウギュウ寿司詰め電車の車内で、若い女の子のフランス語をずっと聞かされていたのとは、大違いだ。
北駅で余裕で座れて、やはり中央駅、南駅では大勢の人が乗ってきた・・・、しかし去年のような超満員ではなく、皆さん座れたようだ・・・、そう、2階建て車両だし、去年より容量が増えているのだ。
南駅を過ぎたあたりには、高速国際電車のタリスやユーロスターなどが、いつでも止まっている場所がある。
途中にあるハル(Halle)の街の教会(Sint-Martinusbasiliek)
北駅から1時間14分でバンシュに到着!
歴史的街にふさわしく、駅にも趣がある。
この駅は終着駅なので、線路はここで途切れている。
趣きのある駅、ステンドグラスは壊れたまま放置されている。
あまりにも大勢の観光客が集中するので、警察官も多数配置されていた。
駅のホール内。
宮殿のような駅舎だ! 前庭も広い!
宮殿といえば、このバンシュには16世紀、皇帝カール5世が支配していた頃、妹マリーのために豪勢な宮殿を築いてプレゼントしたのだそうだ・・・フランスのフォンテーヌブロー宮殿にも劣らない、立派な宮殿だったようだが、1554年フランス軍に滅ぼされたという。
ま、人が歩く方向へ行けば祭り会場へ行けるのだろう・・・
脇道の先に石積みの城壁を発見したので、僕は人の流れから離れて城壁を目指す。
結局、この城壁も祭りの会場に近かったが・・・、塔が見えるのはグランプラス近くにある、聖ユルスメール教会。
もうすでに祭りは盛り上がっている!観客のお父さんも陽気にポーズを取ってくれた。
来たよ、来たよ!鼓笛隊のドラムのリズムと共に、パステルカラーに身を包んだ「小ジル」たちだ!
ダンダ、ダンダ、ダンダ、ダダダダダダダダ・・・、ダンダ、ダンダ、ダンダ、ダダダダダダダダ・・・
メインの祭りパレードが始まる前に、小部隊に分かれて市内の小道の隅々まで、練り歩いているから、適当にぶらり~していると、何度でも出くわすから面白い!
ダンダ、ダンダ、ダンダ、ダダダダダダダダ・・・
かわいい!
ダンダ、ダンダ、ダンダ、ダダダダダダダダ・・・
大人のジルだぞー!
わざと太って見えるように、お腹と背中には藁(わら)を入れいるらしい・・・そしてその奇抜なデザインの衣装。
ヨーロッパらしからぬインカ・デザインの理由は、当時の皇帝カール5世がインカ帝国を滅ぼした記念に、1549年の祭りにインカの衣装を着た踊り子を登場させたことから始まったのだそうだ。
それ以来、延々と引き継がれ、今やヨーロッパ最大とも云われるカーニバルとなり「人類の口承及び無形遺産の傑作」として、2003年、世界遺産に登録された。
キリストの復活祭の頃に咲くと云われる、春を告げる花ミモザの花。
街のあちこちで、ミモザ売りがいた・・・小さいのは3€から・・・。
TV局の中継車が何台も止まっていた。
チビジル2人が、何人もの大人を従えて行進している。
去年は女の子だけかと思っていたこの衣装だが、青年もいたなぁ。
グランプラスと市庁舎(祭りのメイン会場)
市庁舎の隣に観光案内所があり、入ってみる。
ジルたちの4種の衣装が同時に見られる貴重な展示がされている。
カーニバルの日程とパレードの道順などがわかる簡単なチラシがもらえた。
去年もブログに載せたと思うが、カフェの2階部分に立っている小便小僧はラッパを持っている。
パレードが始まる前に、すでに路上が人で溢れている!(7万人の人出だったようだ)
パレードが始まったら、この人達はどこに退避するのだ!
本番の大パレードの前にも、小部隊で人ごみをかき分けて練り歩きは続けられる・・・、ダンダ、ダンダ、ダンダ、ダダダダダダダダ・・・
このインカ衣装のジルたちは、みんな木靴を履いて、カッタ、カッタ、カッタとドラムのリズムに合わせて、石畳の石を叩いて音を出す。腰には鈴をいくつも付けているので、チャリン、チャリンと・・・
どれだけ騒々しい(賑やかな)祭りか分かろうというものだ!
みんなミモザの花を付けて、ハイポーズ!
かわいいピエロ衣装の小ジルたち。
見事な髭のおじさん。
まだ寒いが、春を告げる花で希望を持ってくれー!
ジルたちもカフェの前で、ビールを片手に休憩・・・
なかなか本番パレードが始まらないので、僕はまた街をぶらり~
聖ユルスメール教会の前に博物館がある。
道はすべて石畳。
城壁の外まで出た。
修復を重ねた跡が見える。
民家の窓辺。
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