日曜日、義兄の住んでいるアントワープの高層アパートに行ってきた。
天気は微妙なベルギー天気。
Katrienの3兄妹が集まって、食事会をする日で、年に数回、家庭を持ちまわりで、そんなイベントをしている仲のいい3兄妹である(前回は我が家で、僕が料理担当だった)
義兄の住まいは、アントワープの中心である市庁舎、大聖堂(写真上右端)のある場所から、スヘルデ川を隔てた岸の方にあり、高層アパートの19階(20階建)地上から約60mの高さにある。
フランドル平原はどこまでも平坦で、部屋とテラスから270度の地平線が見渡せる(360度とはいかない)。そんな地平線の彼方、約28km離れた所にあるものは・・・
メッヘレン(Mechelen)の聖ロンバウツ大聖堂の鐘楼、高さ97.28mの塔だ!
近くで見るとこんな感じ「メッヘレンを歩く ~」
そして約45kmの彼方に、かすかに見えるものは?
なんと、ブリュセル(Brussel)にある、高さ103mのアトミウムだ!
(250mm望遠レンズ使用、トリミング)
近くで見るとこんな感じ「ブリュセル観光」
12時頃から義兄の家に集まり、義姉夫婦も来て、まずはシャンパーニェで乾杯して、アペリティフ(つまみ)をつまみながら、久しぶりに見るアントワープの大パノラマを眺め、お喋りをする。
アペリティフはカナッペや、アンチョビなど軽いもので、チョビチョビ食べる
メイン料理にありつくまでに優に2時間はかかる。
メインディシュにマッシュポテトのように、ドカッと乗っているのは、クノルセルデル(knolselder)という野菜であるが、マッシュポテトのような盛り付けに僕が見入っていると、「ポテトじゃないよ」と言われた。
日本では見たこともなかった「根セロリ」と言うらしいね・・・、両手でも隠せないくらいの、白い大きな芋・・・ベルギーのスーパーや、朝市では、よく見かける食材だ。
見た目グロテスクなゴツゴツとして、薄汚れた白い芋なので、「こんなモノどうやって食べるんだ!」としか思わなかった・・・、試してみるには大きすぎるし・・・。
今回、初めて食べた!見た目マッシュポテトだが、粘り気はなく、繊維質でサラサラしている・・・、大根おろしやリンゴおろしのような・・・、味は根セロリというだけに、セロリの香りと味がするが、それよりキツさはないので、セロリ嫌いでも食べられるんじゃないかな。
皿の左側は、ベルギー食材のチコリ、右はリンゴ、お肉は鴨肉。
おかわり自由の感じだが、僕は鴨肉だけ2-3枚追加してもらった・・・、アペリティフから続いているので、それくらいで満腹ダァー・・・、デザートもあるし・・・。
アントワープ聖母大聖堂の鐘楼123m、左側にヨーロッパ初の高層ビル「KBCビル」
見えるだけでもたくさんの教会の塔がある。
手前の大きい教会が聖パウエル教会、その右後方に聖カロルスボルロメゥス教会(Sint-Carolus-Borromeuskerk)、その前方あたりに、マダムQさんのカフェがあるんだな ・・・ ふむ、ふむ。
こうしてみると、平面を歩いてもわからない位置関係がわかってくる。
アントワープ中央駅のとんがったドーム屋根も見える。
食事をしながら僕が飲んだビールは、ここでしか飲めないビール。
Cuvée Olve BLOND と、ラベルに書いてあるが、僕はこの家で何度か飲んでいるが、ビアカフェでも、スーパーでも見たことがないので、検索してみたら、Olveというキリスト系の学校があって、50周年記念に出したビールのようなのだ!
底には澱がたくさん入っている・・・2010年産。
味はコクがあって美味しかった!
キリスト教徒とビールは、切っても切り離せない関係がある。
スヘルデ川沿いに風車がある・・・その前にはスイミングプールもある。
全員、デザートも食べ終わったあと、腹ごなしにみんなで散歩に出かける・・・、歩くのが好きなんだよ、このファミリー・・・、しかし、風が強くて寒かった!
上の写真、左側の高層アパート19階が義兄の住まい。
アントワープ港の工業地帯。
その背後の空模様が怪しくなってきているぞ!
歩き続けるファミリー、川沿いには、カフェやレストランが数件並んでいる。
みんなが後ろを振り返り、空模様の異変に気づき「おい、雨が降るぞ!引き返そう!」
と、言った時には降り始めた・・・、みんな健康な人達なので走り始める。
最初は雨だったが、だんだん白いアラレに変わった・・・、僕は息があがってきたので走るのをやめた・・・、ゆっくり歩いていると、アラレの量が多くなり、風も強くなって横殴りになり、顔に当たると痛いッ!
再び走って、アパートまでたどり着いてひと安心、その後アラレは雪に変わリ、やがて止んだ。
19階の部屋に入ると、黒い空模様の中、アントワープの街に陽が差した!
と、思ったら、またしても異様な黒い雲が、僕等がいるアパートを覆い始めた・・・
これは凄い!まさにスペクタクルだ!
アントワープの街を、瞬く間に黒い雲が襲い、ものすごい量のアラレを降らせている!
やがて、アラレは穏やかな雪に変わった・・・
夜になって、平穏を取り戻したアントワープの街。
アントワープ聖母大聖堂にライトが当てられ、輝いた・・・。
いやー、まるで映画のようだった!
義兄には3人の孫がいる。その内の年長さんのマリーケちゃん(3歳)がお泊りに来ていた。
この子、3ヶ月になる弟がいる・・・、母親が弟の世話をするのをよく見ていて、マネをするのだ。
人形の赤ちゃんは自分の子供だと信じこんで、おっぱいは母乳?をあげて、その後哺乳瓶からあげるとか、寝かしつける時におしゃべりをしてから、額にチュとキスをして、みんなに「赤ちゃんが寝ているから静かにねぇー」と注意する。
その後、自分がダダダッーと走りまわって、「こども」に生まれ変わる。
可愛い盛りだ!おばちゃんに絵本を読んでもらう。
この後、紙あそびで、僕が折り紙でツルを作ってあげたら、びっくりしていた(義兄妹たちも)
ま、そんなファミリーとの一日を過ごし、夕食はパンとサラダと、チーズ、ハムなどで軽く済ませて、20時過ぎにお開きとなった。
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