僕はクレーマーじゃないし、普段から他人に文句を言う性格でもない ・・・ 何か自分に不都合なことがあっても 「ま、何か理由があったのだろう」 くらいで、怒ることもないのだが、この頃のベルギー国鉄を見ていると(ニュースや自分の体験で)「ちょっと、おかしいんじゃないの?」 と、思うのである。
昨日(土)はブリュッセルへ行ってきた ・・・
アントワープ中央駅の掲示板、現在時刻「10:44」・・・9:30発のタリスは、まだ来ていないようだ ・・・ 1時間14分も過ぎているのに掲示板には「遅延、(出発時間は)まだ決まりません」 ・・・どうしたんだタリス!
ま、これは僕が乗る電車じゃないからいいとして ・・・ その下には僕の乗る予定だった電車の情報があった ・・・ 10:38発 「ブリュッセル行きは別の駅から出発します」 「え?なんだと! この駅ではキャンセルという事じゃないか!」 ・・・ あっさり、キャンセルと表示すればいいものを、「別の駅から出ます」なんて、客にとっては非常に悔しい情報を知らせてくれるではないか ・・・ 呆れたものだ。
1時間以上も遅れているタリス待ちの人々は、恨めしそうに掲示板を見るが、一向に変化はない ・・・
そこへ懐かしの、Fyra登場以前のブリュッセル-アムステルダム間、IC電車(急行)が予告なしに入ってきたので 「すわ、タリスの代替え車両が来たか!」 と、電車に群がる待ち人たち ・・・ しかし、駅員たちは「この電車には乗らないでください!」 と言う。
不満タラタラのタリス待ち人たちだが、反対側のホームにローゼンダール(オランダ)行きのローカル国際電車が到着したので、またまた大移動。
いつ来るかわからない高速国際電車タリスを待つか、今来ているローカルに乗るか ・・・ 賭けに出て、タリスを待つ客は少なかった ・・・ 情けなや、タリス。
かくして、ベルギーからオランダへ行く旅行者たちはレトロなローカル電車でアントワープをあとにするのだった ・・・ タリスからは料金の払い戻しがあったとしても、飛行機に乗り遅れたら、どうしてくれるっチューネン!
この電車を見送ったあと、僕らが乗る、次のブリュッセル行きの電車は定刻通りに来て、乗り込んだ ・・・ 定刻通りに来てくれることを 「ありがたい!」 と、思えるベルギー鉄道は異常だろう?
そしたらなんと、10分もしない内にアムステルダム行きのタリスとすれ違ったのだ! ・・・ あの、レトロなローカル電車に乗った人達は途中で追い越されて 「死ぬほど悔しい」思いをするに違いない。
もうひとつ 「おかしい!」 と、思うのはベルギー国鉄のHPでの「乗換案内」 いままで僕もよく利用していて「とても便利」 と、思っていたのだが、昨年12月のダイヤ改定以降(Fyraが登場してから)「乗換案内」は、滅茶苦茶である。
毎時間1本あるはずの乗り換えが表示されず、3時間に1本の表示、料金の安いIC、IR、L 電車もあるはずなのにタリスしか表示しない ・・・ これはもう、料金の計算にしか使えない代物になってしまった。
電車利用の多い僕がそう思うのだから、これは深刻である。
悪いことばかり書いたが、ひとついい事があった!
今日(日)ワロン地方のバンシュ(Binche)のカーニバル見物に行ってきたが、その国鉄の「乗換案内」で調べていると、料金計算のところで思わぬ格安チケットがあるのを発見した!
それは「VALENTINE DUO DEAL」(バレンタイン・ペア・チケット)14EUR というもの ・・・ ベルギー国内どこへでも14EURで往復、しかも1枚のチケットで二人が乗れるという(必ずしも恋人同士でなくても良い)
僕とKatrien、妹母娘 ・・・ 2枚のチケットで、4名でバンシュまで行ってきた ・・・ 1名分で計算すると7EURで往復したことになる(通常30EUR以上するところ)、これは滅茶苦茶格安だ!
しかし、このチケット(印刷したもの)を国鉄の乗務員に見せると 「これは一人分でしょう?」 と言われ 「これはバレンタインのデュオチケットで2名で使えますよ」 と答える 「え、そんなの初めてだな」 なんて問答もあったりして ・・・
「やっぱりベルギー国鉄だ」
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