バンシュのカーニバル

ベルギー南部、バンシュのカーニバル(Carnaval de Binche)に行ってきた日曜日　・・・　妹母娘、僕とKatrien。

Lier駅に着いて、掲示板を見ると、さっそく2つのキャンセル電車があったことを表示していた　・・・　が、僕らが乗るのは10:56だったので支障はなかった。

定刻に来た電車に感謝しなければならない。

Antwerpen-Berchem駅で乗り換え、Brussel-Noordで乗り換え、Binche行きに乗る　・・・　順調、順調！

ブリュッセル北(Noord）駅で乗ったこのBinche行きレトロな電車は、ここが始発だったので余裕で座れたが、中央駅、南駅を通過すると超満員になったカーニバル行き電車。

オンライン購入したバレンタイン・デュオ・チケットをプリントしたものを、検札に来た乗務員に見せると　「これは一人分でしょう、あなたは？」　と、聞かれ、Katrienが　「これはバレンタイン・デュオ・チケットで1枚で2人乗れるはずですよ！」　と、言うと　「あ、そうなの、初めて見たなぁ」　なんて、不思議そうな顔をする乗務員だった　・・・　頼むよ、ベルギー国鉄。

この格安チケットは確かに今年から初めて設定されていると思うが、乗務員には周知徹底されていないようだ　・・・　今年は2月9・10の週末と、16・17の週末のみの期日限定。

このような格安チケットはオンラインでのみ購入可能なので、ベルギー国内での長距離利用を考えている人は、時々チェックすべきと思う。

そんな事はさておいて、満員お祭り電車は、若者たちのハイテンションな喋り声とともにバンシュヘ向かった。

寂れた、いや、渋いバンシュ駅だが年に一度のこの週だけは、超賑やかになる！

去年もこの町に来て「バンシュのカーニバル　１」「バンシュのカーニバル 2」「バンシュのカーニバル 3」「バンシュのカーニバル 4 （動画）」　と、いう記事を書いたので参考にして欲しい。

去年は祭りのハイライト、火曜日のジルたちのオレンジ投げを見てきたが、今回は日曜日で仮装パレードの日だった。

商店街にあったショーウインドウに小ジルがいた！

手回しオルガンというのか、後ろに付いているハンドルを回すだけでオルガン演奏ができる楽器を持っているオジさん　・・・　カメラを向けると1本足の杖を地面について、一生懸命演奏してくれた　・・・　動画も撮ったけど、またいつかの機会に・・・

音楽が鳴ると、踊りだす人も出てくる　・・・　ダンスは簡単なステップだ、タン・タ・タン・タ・タンと、足を交互に上げて体を上下するだけ　・・・　これは火曜日に登場するジルたちのステップである。

仮装パレードは15:30からということだが、それは全体が一団となってパレードする時間で、それまでは各団体の小グループで、街のあちこちで練り歩きをしている。

街の中心部はうるさすぎるという事で、城壁の外を散策する我がグループ。

バンシュは中世の城壁が、よく残されていて、それを見るのも面白いと僕は思うが、祭りに来て「うるさい」からと、遠ざかっていくのは、なんだかな　・・・

町のグランプラスに戻ってきた　・・・　市庁舎の中に観光案内所とトイレがある。

案内所にあった、ジルたちのマスク姿　・・・　この日、本当の目当てはこれを見ることだったのだが、実現できなかった　・・・　そのワケは後で・・・

バンシュのカーニバルに、僕は今年3回目の参加（見物）であるが、毎年ものすごい人出である。

何度か小グループの仮装団体に出会ったが、外は気温が1－2度しかなく、僕はいいとしても連れの女性陣3名は「寒い、寒い」というので、カフェに入ろうにもどこも満杯で、ハイテンションの人ばかりで「うるさい」ので、駅舎へ退避する。

しばらく駅舎内のヒーターがあるそばで時間を過ごす。

本番のパレードは15:30から　・・・　「待ち時間が長すぎる、もっと遅く来ればよかった」と、Katrienに文句を言われる　・・・　確かに僕の失敗だった、女性3名連れて2-3時間も寒い中を歩くのは無理な話だったのだ。

3名を駅に残して、一人で近くを歩く僕だった。

一人の子供のためにも、ドラマーが付いている！

そろそろ、仮装グループが駅前に集まりだした（駅前スタートだ）

楽器隊も集まってきた！

駅舎内で待機していた女性陣も呼んできて、パレードのスタート地点へと行く。

スタート地点は人が多すぎて、まともに見えなかったので、場所移動することにする。

裏通り

パレードのコースで陣取って待つも、時間を過ぎても一向に仮装パレード本隊は来ないばかりか、まだ小グループの練り歩き隊が駅に戻る途中だったりする　・・・

まだ

まだまだ　・・・

お前ら、遅刻だぞ！

祭りだから、そんなものダ～レも気にしないのか　・・・　我々は、寒さを我慢して、待ちくたびれているのだぁ～！

しかも、１時間に1本しかない帰りの電車の時間も気になりだしているのだ！

本パレードの先頭である騎馬警官隊も姿を見せたのはいいが、なかなか前に進まない！　・・・　イライラした僕らは待つのを止めて、パレードコースを逆流して、駅に戻りながら、待機中の仮装パレードを見る。

と、いうワケで、本パレードを見ずに駅に到着して、待機していた満員のブリュッセル行き電車に飛び乗ってバンシュを後にした　・・・　（来年はひとりで来よう！）

ブリュッセル南駅まで立ちっぱなし！　・・・　超満員で乗るのを諦める人もいたくらい。

祭り期間に乗降客は増えると分かっているのに、車両を増やさないベルギー国鉄に、またもや恨み節だ！

祭り自体は魅力的だが、辺鄙な場所で寒い季節、あまり遅くまで、そこに居たくないという見物客が多いということもわかった。

よっぽど好きじゃなきゃ、最後までお付き合いできません！

だから、来年はひとりで来よう！

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