分解した部品が届いて、2カ月目でやっと組み立てた。いや、組み立てが難しかったわけではなく、なかなか気が向かなかったからで、2時間くらいで組み立てられた。
Katrienが、沖縄で使っていたもので、読谷村のお年寄りから、譲り受けたものだった。沖縄で機織りと言うと、まず芭蕉布があり、琉球絣、ミンサー織、久米島紬、首里織、読谷山花織(ユンタンザハナウイ)、宮古上布、八重山上布など、多種多様でありました。
Katrienは沖縄に滞在期間中、芭蕉布のルーツを探る研究をする傍ら、自らも織りの世界へ入り、いくつかの作品を仕上げるまでになっていたので、「ベルギーでも織りをしたい」と言う希望で、分解して小包で送ったのだった。
もしかして、この機(はた)は、沖縄からベルギーに持ち込まれた、唯一のものではないだろうか?
ベルギーでも週に2回、織物教室へ通うKatrienだが、限られた時間でもあるので、自宅で出来るなら、合間合間に出来ると言うので組み立てる事にしたのである。ま、すぐには出来ないだろうが、時期が来たら、始めるだろう。
2番目の写真は、Katrienが通うアントワープの織物教室内、機織りと言うのは、何も沖縄、日本の専売特許でもない。世界中にあるのだ。ベルギーも中世の頃は毛織物産業で大いに栄えた国である。それで、今でも各都市には、繊維会館や繊維取引所跡など、立派な建物が残っている。
この教室で織りをする人たちは、テーマは自由で伝統的模様とか、そんなものではない。技術指導の先生がいて、様々な技術を指導するが、糸や柄はみんな違う。
Katrienが、ここで学ぶ技術と、沖縄で学んできた技術を融合したのが、この機から生まれるかもしれない。そんな夢の実現を期待している。
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