フランスと言えばフランスです、ベルギーの国境を越えて、フランスの最初の町、バイユール(Bailleul)という町に行って来た。
火曜日早朝(6:50)、家を出る。
義兄が車で迎えに来て、2時間ではフランスに着く予定だ!
途中、アントワープの高速道路でちょっとした渋滞にあう(皆さん、早朝から働き者なんですねぇ・・・と感心する)
僕らも、実は渋滞に遭わないように早く出たのだが、捕まってしまった・・・近頃夏のバカンスシーズンに向けて「車で旅行する方は高速道路を避けた方がいい」と、ニュースでも言っているのだが・・・・。
オランダやドイツなどからの輸送トラックがアントワープ、ブリュッセルを結ぶこの高速に集中するのである(ベルギーは高速道路がすべて無料なのはいいが、度々とんでもない渋滞が発生する)。
ベルギーの有名な祭りに「イーぺルの猫祭り」があるが、僕はまだ見た事がない。
そのイーぺル(Ieper)の町を通過するとき「城壁」のようなものが見えた!
(いつか、町探訪をしようと思う)
イーぺルは猫祭り以外に、イーぺル近郊も含めて、第1次世界大戦の最大の激戦地として知られ、町は全壊、両軍合わせての戦死者は50万人を越えたという。
イーぺルからさらにフランス国境に近づくと、ヘゥヴェルランド(Heuvelland=丘陵の地)という町がある。
上の写真のように、丘陵地の田園風景がとてもきれいだった。
しかし楽しいドライブも、道のあちこちにある「戦没者の墓地」の標識が、せつなさを感じさせる。
いつの間にか国境を越えてフランスに入り、最初の曲がり角での道路標識が、フランス語に変わり、デザインも変わる!
フランスのベルギー国境の町、バイユール(Bailleul)の中心へ向かう。
バイユールの市庁舎
この町も第1次世界大戦で、街自体が全壊したのである。
義兄からその話を聞かされていたので、時々鳴るこの鐘楼の、短いカリヨンの音と時報が、戦没者を慰める鐘の音に聞こえて、しんみりと聴きいってしまう・・・。
僕は2日間、この市庁舎のすぐ近くにある、公園で遊具設置をする、義兄の仕事の手伝いをしていたのである。
1日の仕事を終え、午後9時頃、グランプラス・シャルル・ド・ゴール(広場)の一角にあるレストランで食事をし、ベルギービールのレフェ(Leffe)を飲む。
ベルギー国境(オランダ語圏)の町から10分もかからないこの町が、フランスという国で、人々はフランス語を話し、建物の作りも、どこかにベルギー的なものもあるが、全体の雰囲気は全然違う街並みに驚く。
(Googleマップのストリートビューで。この広場を360度見渡す事が出来ます。)
1泊2日の滞在で、宿泊はこのテントの中だった!
よく管理された公園で、夜間は施錠されるので安心して寝れたが、夜中に大雨が降り、かすかな意識の中で雨を感じ、夢の中では、大洪水になり、テントごと流されている僕なのであった・・・・。
目が覚めてみると確かに大雨で、強風だったが、このテントはしっかりとした造りで、安心だった・・・が、雨音がうるさいのでスマホのギャラクシーミニで音楽を聴きながら、うつらうつらと意識が遠のいて行く。
再び目が覚めて、よく寝たのかなと思い時間を見ると、まだ夜中の3時半、また寝てから目が覚めると5時、次は6時・・・・、TVもインターネットもない(電気がない)テントの中では日の長いベルギー(いや、フランスだ!)でも、夜は十分長いのであった!
7時起床!
義兄(車で寝た)と一緒に、公園でテーブルを出してパンとコーヒーの朝食。
8時前から仕事開始!
この公園は面白い!
大きな花鉢の花壇、その隣には大きな木の切り株を「椅子」に変えている・・・、これが本物の生きた木(リンデン)で、この椅子の後ろ側からは若い芽が出てきているのである。
この椅子の向こう側が、市のグランプラスだ。
男4人で2日がかりで完成させた遊具。
名称は「Grote Kasteel」(=大きな城、大城ですな)
この仕事は楽しかった!義兄と他のベルギー人2人と、僕は初めてなので、オランダ語が通じない分、身振り手ぶりで教えてもらい、見よう見まねで3人を助ける形だった。
この公園に面して小学校があって、子供たちが何度も近寄って来て、「自分たちの遊び場」の完成を見届けるように目を輝かせているのである。
子供たちはかわいい!
ベルギー人3人が大声でオランダ語で話しているのを、物珍しく聴いて、「るるるるっ、らりるれろ~」みたいに、巻き舌の特徴を掴んでモノマネしていたのには笑ってしまった!
僕に「ムッシュー!」と、声掛ける男の子もいた・・・僕は「かまやつ」じゃないぞー!、と言いたかったが、ここでは「おじさん!」くらいの意味だもんね。
それにしてもフランス人は、よく気軽に「ボンジュール」と挨拶をする。
「ボンジュール」「メルシー」だけ覚えれば、通りすがりのあいさつは十分か?
仕事が終わり、ベルギーに帰る高速道路。
国境には(青い看板)フランス語とオランダ語で「ベルギー」と書いてある。
EU統合される前の「検問所」のような通行口が残されている。
例により、アントワープの高速道路で渋滞に遭い、それを通過するだけで1時間も費やしてしまった。
家に着くと、体のあちこちが筋肉痛だ!
やはりテニスだけの運動では、使う筋肉は限られていて、左腕や、握力に使う筋肉、腰や背中に筋肉痛を感じている。
今夜は、ゆっくり休養しよう!
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