31.7.11

ヨーロッパ最大の日本庭園へ!

ベルギーのハッセルト(Hasselt)市にヨーロッパ最大規模(2.5ヘクタール)の日本庭園があるというので昨日行って来た。

ハッセルト市は日本の伊丹市と姉妹都市であり、1992年に伊丹市の協力のもとに、日本から技師を派遣して作られたというから本格派である。

ご覧ください。

 

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年間を通して日本的イベントを開催しているようですね。

3月「桜まつり」 5月「子供の日」 6月「盆栽展」 7月「七夕」 8月「夜間営業=精霊流しか?」 9月「老人の日」   10月「菊祭り」

行ってみたいような気もする・・・。

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さて、庭の中。

きれいです!良く手入れされてます。

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アジサイ花と青モミジ

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 ゆるやかに流れる小川。

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 岩から落ちる滝。

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 悠々と泳ぐ鯉。

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 赤いモミジには種が付いている。

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 池の中に建つ日本式建物「鴻臚館(こうろかん)」

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白い芙蓉(Hibiscus mutabilis)の花が咲いていた。

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情緒があります・・・癒されます。

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入場口で鯉の餌を売っていたのをkatrienの友人ご家族が買って来ていた・・・。

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鯉への餌やり・・・ある意味この庭園で遊ぶハイライトのような気がした。

50cmはあろうかという大型の鯉が、浅瀬まで来て人の手のひらから餌をもらうのだから、慣れない人にはビックリ体験でしょう。IMG_8280

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katrienの友人ナニさんに「これは何?」と質問されたが、僕もこんな変なものを見た事がなかったので「わかりません、僕も初めて見ました」・・・日本人なら日本庭園の事は何でも知っていると思われても困るが、僕は初めて見る物も多かった!

で、あとで調べたらモクレン(木蓮=Magnolia quinquepeta)の実のようである。

日本本土と沖縄では植物分布が違うのである。

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そのナニさんが説明しくれた「この鯉はこの池で一番(値段の)高い鯉なのよ」と、なるほど、白地に赤とは日本のナショナルフラッグではないか!

そして「何年か前にベルギーで洪水があり、民間の養鯉業者の池からあふれ出した鯉が、各地で市民に捕まり、市民は日本庭園のものだからと、ここへ返しに来たので鯉の数が数倍に増えた」のだそうだ。

ナニさん、なかなか詳しい・・・・彼女はハッセルト出身なのだ。

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鯉と戯れたい旦那と息子。

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きれいな庭園で、一通り回ったあと感想を求められて「とてもきれいなんだけど、日本では日本庭園というと、神社や武家屋敷の庭なんですが神社はなかったですね」と答えると、「神社はありますよ、見なかったの?」と言うので、引き返して神社へ向かう。

IMG_8297 おぉ!あれが神社か! (園内の外れの方にあった)

おみくじ売場みたいだけど 「SHINTO JINJA」と案内板が立っている!

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 「東北関東大震災復興祈願」の碑も立っており、千羽鶴もたくさん掛けられていた・・・、僕とkatrienも祈願する。

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園内にも人が多くなっていた・・・東南アジア人と思われる団体が来ていた。

僕の顔を見て、かなり親しみをこめてニコッとするのである・・・こんがり日焼けを通り越している僕の顔が仲間のように見えたに違いない。

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 鯉と遊ぶ人々。IMG_8311

 茶室

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Katrienの友人ファミリー。

左から双子のサム&リン、ディレク&ナニ。

覚えやすい名前で良かった・・・。

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 日本庭園はハッセルト市街から、そう遠くないので車を(無料)駐車場に置いたまま、みんなで歩いて市街散策に出かける。

ハッセルトはベルギーの中でもハイセンスなファッション(ショッピング)の町として知られている。

折しも7月のバーゲンセール最後の週末であり、結構な人出でにぎわっていた。

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ハッセルトの中心にある教会、旦那のディレクに「これはカテドラール(大聖堂)ですか?」と聞くと「いや、これは小さい教会だよ」と言う、そばから息子のサム君が「高さが80m以上ないとカテドラールと呼ばないよ!」と言うのである。

なるほど、Lierにある聖グマルス教会は80mだからカテドラールじゃないのか・・・、それともカテドラールじゃないから80mに抑えられたのか・・・。

ひとつ勉強になったよ!

教会の写真を撮っていると、そばを通りかかったおばあちゃんが「きれいな教会でしょ?」と、声掛けながら通り過ぎていった。

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ハッセルトのフロートマルクト、

広場に面してカフェやレストランが並ぶのはどこでも同じ。

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 一ヶ所、派手なネオンでギンギンに飾っているカフェがあった!

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 広場の一角に素敵なカップルが腰かけていた!

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 その上にへんてこなカップルが腰かけてみたぁ!

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広場にある古い薬局、

なんと、1659年と壁に刻まれている・・・ドイツに近い土地柄かドイツ風の木組みの壁になっている。

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先ほどの教会とは違う別の教会から結婚式を終えたばかりのカップルが出てきて、今まさに新婦がウェディングドレス姿で白い馬車に乗り込む場面に遭遇した!

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教会から出てきた関係者と、関係のない買い物客に見送られPakka,pakkaと蹄の音を残して消えていった。

お幸せに!

週末の教会では、よく結婚式に遭遇する・・・。

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サム君が「あれこそハッセルトだよ、オランダ語の表示の下にハッセルトの方言で書いてある・・・オランダ語のストラートはストロートと言うんだよ」と説明した。

なるほど、同じオランダ語圏内で方言名まで表示されているのを初めて見た!

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そして、最後にたどりついたのは市庁舎、

古い事は古いが変哲のない市庁舎、その向かいに位置するカフェで休憩・・・

外のテラス席に座ったが、屋外用のヒーターが点灯されていた。

ハッセルトはベルギーの地酒ジェネバー(ジン)の産地、ジェネバー博物館もある。

「ジェネバーはどうですか?」とサム君に勧められたが「いや、アルコールが強いので止めときます。ビールで結構」

この後、市庁舎の裏手で行われている「芸術市」とでもいうのか、個人的(アマチュア)アーティストたちの作品展示即売会のような面白い市場もあった・・・、そんな所も歩きながらハッセルトの町を散策して帰途に着く。

なかなか面白い町であったハッセルト。

招待してくれた「サム&リン、ディレク&ナニ」ファミリーにありがとう!

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30.7.11

ベルギー最大の巡礼地へ行く

ベルギーLier市から南東方向へ約40kmの位置にあるスヘルペンフーヴェル(Scherpenheuvel)という町に、ベルギーで最大の巡礼者を集める教会堂があるというので行って来た。

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 以前から行ってみたい場所のひとつだったので、Katrienとハッセルト(Hasselt)へ行く用事の途中で立ち寄ってみたのだ。

Lier市から行くと、アールスコート経由でスヘルペンフーヴェルの町に着くと、少し小高い所に教会堂の屋根のドームが見えてくる。

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 車から降りて教会堂へ向かう道。

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 ベルギー随一の聖母マリア巡礼地という事で、土産品店にはマリア像が並ぶ。

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 日本の有名神社の出店のような土産品店もある。

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 教会堂の正面、なぜか「教会(Kerk)」とは言わないんですね。

オランダ語でも「De Basiliek van Onze-Lieve-Vrouw van Scherpenheuvel」

なんと訳せばいいのだろうか・・・スヘルペンフーヴェルの聖母聖堂(バジリーク)か?一般の教会より上位に位置づけられるようなのだ。

IMG_8097 ベルギー随一の巡礼者を集めるというのは、やはり歴史的に言い伝えがあるわけで、その昔(12世紀ごろか)スヘルペンフーヴェルの丘の上に十字架の形をした樫の木があり、人々はマリア像をこの木に祀り、祈りをささげていた。

ある時、マリア像が木から落ちている所を羊飼いが見つけ、それを持ち帰ろうとしたら体が動かなくなった。

羊飼いを探しに来た親方がマリア像を木に戻してやると、羊飼いは動けるようになった・・・そんな出来事がうわさで広まり人々はさらに信仰を深め、いろいろな尾びれも付いて巡礼者が引きも切らないようになる。

十字の樫の木の傍らに木造の礼拝堂が建てられ、マリア像はその中に安置された。

この地を治めていたオーストリア皇太子アルブレヒト大公とイサベル妃がやってきて、マリアへの感謝を告げ、石の礼拝堂を建てることになり1609年に完成した。

上の写真の像は、樫の木にかけられたマリア像とオーストリア皇太子アルブレヒト大公とイサベル妃と思われる。

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教会堂の内部(ドーム屋根の下)主祭壇に高さが30cmほどしかない聖母子像が崇敬されている。

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 教会堂斜め前から

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 教会堂の後方には方形の鐘楼の塔がある。

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 後方から見ると高台の頂上にあることが分かる。

スヘルペンフーヴェル(Scherpenheuvel)という地名自体が、Scherpen=鋭い、heuvel=丘という意味である。

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教会堂周辺には土産品店やカフェ、レストランも多く軒を並べている。

巡礼者は敬虔なクリスチャンであろう高齢者の方が多いようだったが、自転車のツアーで訪れる者や徒歩で来る若者たちもいた。

katrienも少女時代、アントワープ近郊のBrasschaatからガールスカウトで徒歩での巡礼をしてクタクタになったのを覚えているという。

この地に最寄りの鉄道駅はジヘム(Zichem)だが、徒歩で50分ほどかかる(3.8km)。

 

僕とKatrienは、ここから車で40分ほどで行けるハッセルト(Hasselt)へと向かう。

katrienの友人家族と、ハッセルトにあるヨーロッパ最大規模と言われる日本庭園を見に行くためである。

が、それはまた次に書く事にしよう。

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