暇でしょうがないという訳でもないが ~ ぶらりしてきた。
自宅からLier市内のセントラル(中心)にあるスーパーで食材の買い物。
自転車で行ったので、大体ルートは決まっている・・・。
直線距離で近い道は、石畳が荒くて波打っているので、行く時には良いが、買い物終わって荷物を積んでいる時は、割ときれいに整備されている、レンガのような石畳の道を選んで帰る。
ビールを揺らさないように?とか、卵が割れないように、野菜が傷まないようにとか、いろいろ考えているのである(ケツも痛いし)。
何より、この道の景色がいいのである。
上の写真はリンデンの花が咲いているところ。
ハーブティーが好きな方にはなじみの、リンデンはシナノキ科の落葉高木で、和名は西洋ボダイジュといい、ベルギーに限らずフランスでもよく見かける木で、公園の緑や街路樹として植えられている。
僕も沖縄にいた時に、リンデンのハーブティーを買って飲んでいたが、ここでは「いくらでもタダで採取できる!」
煙突のようなのは、旧魚市場のポンプ。
買い物帰りに、自転車を止めて、こういう写真を撮ったりするものだから、僕が買い物に出ると時間がかかる。
そのまま通り過ぎるのも、もったいないような気がして・・・
かわいらしい町 Lier
あ、昼食は手羽先の煮物を作って、置いといて・・・
簡単にインスタントラーメンを食べた!
煮物は味が滲みた頃の夜に食べるのだ!
午後4時過ぎ、Lier市に比べたら巨大な、Antwerpen市へ出かける。
大きな理由は「水曜日に使わなければならない電車チケット」があったからだが、ついでに中華街での食材買い出しと、「古いカフェ」で誰かと「日本語のおしゃべり」をしたいと思っていた。
と言う訳で、中華街から古いカフェへ向かう、小道の風景。
アントワープも規模はデカイが、可愛い街です。
聖ヤコブ教会(Sint-Jacobskerk)
画家ルーベンスが埋葬されている。
通りを歩いていると、こんな建築風景が・・・
これぞ、ベルギー景観保護建築法!
いや、法律の法じゃなく、方法ですね中世からの建築物の外見(外壁)を残して建物本体はすべて撤去し、近代建築をして、見た目は中世の建物として残してしまう!
すごい!
アントワープの大聖堂が見えてきた。
聖カロルス・ボロメウス教会の後ろにある塔。
聖カロルス・ボロメウス教会 (Sint-Carolus Borromeuskerk)
ここも「ルーベンス」つながりで、ルーベンスが天井画を描いたそうだが、1718年の火事で焼失したという。
上の教会前の広場、となりには図書館があるが、そこから抜けていく建物のトンネル。
目的地の「古いカフェ」は、もうその近くだ!
別に約束している相手がいるわけでもないので、ぶらりと、道の角を曲がってみたり、「おっ!」と、思うのがあれば立ち止まってみたり・・・
そして、古いカフェにたどり着く・・・、カフェの周りは道路工事中。
単なる石畳の張り替え工事か・・・、張り替えったって、凸凹になった道の石を剥がして、下地を平らに直して、同じ石を元に戻すんだと思うのだが・・・。
石畳の道は、アスファルトのように剥がして捨てるのではなく、再利用できるという点では素晴らしいが、いかんせん時間がかかる。
カフェの店内は、時期的なものと週半ばと言う事で、静かな時が流れていた。
素敵なマダムQさんと、詰まる話とつまらない話をして、アントワープの地ビールを3杯飲んだところで、マダムを独占してもいけないので「僕はちょっとマルクト広場の方まで、息抜きに行ってきます。せっかくここに来たから広場までは行かないとね・・・、またあとで!」
ふらりと店を出て、歩いてマルクト広場へ向かう・・・
5分くらいしかからない距離なのに、マルクト広場までは行かなかった。
なぜだ?
僕は酔っていた?
いや、道の途中で興味ある男を発見したので、おせっかいをしたくなったのだ!
その男はひょろっとして背が高く、片手にコンパクトカメラを持ち、両手でガイド本みたいなものを開いて、街を見てキョロキョロしている「いかにも」日本人らしい男だった。
僕はいったんその男の前を通り過ぎ、思い直した。
「ひょっとしてあの男は、僕がたった今出てきた、古いカフェを探しているのではないだろうか」と思ったからである。
5mくらい過ぎた所で引き返し、まだ行き先が決まらない男に近づいて「こんにちは!日本人の方ですか?」と声掛けた。
男「はい」 僕「どこかを探しているのですか?」 男「いえ、ただ、ぶらりと歩いているだけです。ここはいい街ですね」と言う。
僕は内心「おぉ! ぶらりだぁー! 僕と同じだー!」と喜んだのである。
ぶらり仲間が出来た!
「僕は今、アントワープで一番古いというカフェから出てきたのですが、もしよければ一緒に行きますか?」と聞いてみた。
男は「はぁ、そうですね、少しお腹もすいているし、何か食べたいです」と言うので即決、今来た道を引き返し、カフェに戻ったのである。
旅はぶらり・・・・旅は道づれ
ひとり旅だという、東京から来た男の「ぶらり歩き」を邪魔してしまったが、しばらく楽しい会話をして、まだまだ、興味は尽きなかったが、残念なことに昨日の僕は「21時までに家に戻らなければならない」と言う至上命令があったので、会話に加わっていたマダムQさんと男を残して、カフェを立ち去らなければならなかった・・・。
(リンブルク州の義姉が21時以降にわが家に来て、お泊りするという予定になっていたからである・・・実際には23時ごろに来たのだが)
帰り道の聖ヤコブ教会(上の方の写真と反対角度)
この角にあるカフェも古そうで、雰囲気のあるカフェなのだが、まだ入った事はない。
フィギアなどを売っているお店、
上にスパイダーマンが・・・
石畳の道に敷かれた路面電車(トラム)のレール。
アントワープのオペラハウス(高いビルの隣)
夕陽を浴びたアントワープ中央駅に着く
Lier駅、21時。
水曜日の ~ ぶらり 終了!
※「水曜日に使わなければならない電車チケット」というのは、Katrienが毎週水曜日にアントワープで、日本語講師として仕事をしているための回数券だが、昨日は別要件もあり、車で行ったので「代わりに」僕が使ったのである。
2 件のコメント:
こんにちは!
アントワープでお会いした、いかにも日本人観光客っぽい者です。(笑) その節はありがとうございました。 最初は少し警戒しちゃいましたが思いがけず楽しく過ごせました。 一緒に写真を撮っておけばと後悔してます。
ブログ拝見しました。Lierもとても良さそうな街ですね。もし次回機会があったら行ってみたいと思いました。
特に問題もなく昨日日本に戻ってきて、今日から仕事でいつもの日常が始まりまってしまいました。
今回の旅行は、Amsterdamから入って、Utrecht、Rotterdam、Kinderdijk、Antwerpen、Brugge、Gent、Bruxelles、Liege、Luxemburg、Trier、Frankfurtというかなりハードな旅でしたが、行った中ではベルギー、特にBrugge、Gentが良かったです。
おぉ!ぶらり~ひとり旅の「いかにも日本人」だぁー!
Jさん、このブログを見つける事が出来たんですね、無事の帰国と共におめでとうございます。
あの時は僕も楽しかったですよ、やはり「旅はぶらり」がいいですよ!
でもJさんはちょっとハードぶらりでしたね。
次回はLierで、のんびりぶらり~も楽しんでください。
それまでは、このブログでぶらりを楽しんでくださいね。
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