ベルギー移住生活8年半、何度も通ったメッヘレンの町に、おそらく最後の訪問をしてきた。(今後はたまに観光で訪れるかもしれないが)
もう日本(沖縄)に帰ってきています。
この記事はベルギーの残り時間、沖縄に着いてもバタバタして、書き終える事が出来ませんでした(笑)
移住生活の中で、嫁のKatrienが法定翻訳家として事業を始めたので、僕はそのスタッフとして働くこともあり、翻訳書類を「法定翻訳」とするためにメッヘレンの第一裁判所に出向いて、法定翻訳者の翻訳であるという認定のスタンプをもらいに行く事も多かった。
その第一裁判所というのが、昔は「マルガレータの宮殿」という、観光ガイドブックにも載る有名な場所だった。
観光ガイドブックに載ってはいるが、観光客は建物の内部には入れず、中庭と16世紀ゴシック建築の外観を見るだけに限られるが、僕は内部の裁判所に用事があるので、出入りする事が出来たのはラッキーだったね。
でも、内部はいたって質素で、見るべきものはない(笑)
そりゃ、裁判所だからねぇ~
とは言っても、僕にとって、は16世紀ネーデルランド17州を治めていたマルガレータ妃の宮殿、そして甥の「神聖ローマ皇帝カール5世」が幼少期を過ごした場所として、興味の尽きない場所なのです。
中庭が美しい!
中心の広場「Grote markt)
メッヘレンのアイドル「不実な夫(Opsinjoorke)」
市庁舎の前にある。
幼少時代をメッヘレンで過ごした神聖ローマ帝国皇帝カール5世
14世紀の市庁舎(右)と聖ロンバウツ大聖堂の鐘楼。
16世紀、ネーデルラント(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク)国の首都だったメッヘレン、そしてその頃、統治して繁栄に導いたマルガレータ妃。
可愛らしい姿の13世紀の市庁舎
路地を歩いていると、カリヨンの音が聴こえ、なんとなく聞き覚えのある曲だなあ ・・・ と、思いながら歩いていたら ・・・ 「か~す~み~か~く~も~か~・・・」 と、つい口ずさんでいた(笑)
そう、日本の童謡「さくらさくら」のメロディーがカリヨンの演奏で流れていたのである。
僕の日本帰国への餞の音か。
道中にあった壁画。
メルヘン世界のようなメッヘレンの市庁舎。
家畜市場(Veemarkt)のバス停に戻ってきた。
連結バス ・・・ ベルギーにはよくあるタイプ。
バス停で待っていると、1台のBMWが通りかかって、運転手の顔を見ると、いかにもイスラム系の風貌の男だった(助手席の男も) ・・・ ゆっくり走っていたBMWだったが、僕の立っている前で突然ハンドルを切りUターンして去って行った。
ビックリするじゃないか!
数日前にロンドンで、観光客の多い歩道に車で乗り上げて暴走し、歩行者をはねて3名が死亡したテロ事件があり、前日にはアントワープのホコ天で暴走した車の事件で、世間は騒然としている時期なのに、多くの人がバスを待っている前でよくそんなことが出来るな。
と思っていたら、5分後くらいには同じ車が戻ってきて、今度は超過スピードでバス停を通り抜け、その先にある一時停止交差点でも止まりもせず、ブワーッと飛ばして去って行った ・・・ あきれた ・・・ その時は、近くの学校の生徒たちが下校時間になっていて、バス停周辺にあふれていたのだから、万が一「暴走テロ」だったら数十人が犠牲になっていたであろうと想像してしまった。
そんなことを想像してしまわざるを得ないベルギー(欧州)も、住みにくい国になってしまったものだ。
本当に自分が危険な目に合う事はないのかも知れないが、普段の生活の中で、そういう事を想定しながら生きて行かなければならないというのは、欧州生活者の負担になってくるだろう。
複雑なイスラム過激派問題、移民・難民問題を抱える欧州はこの先どうなっていくのだろう。
僕はひとまず日本に帰ります。
また、時々ベルギーに戻ります。
このブログ「ベルギー移住生活」は、更新頻度は落ちると思いますが、思い出したことを書きたい時に、備忘録的に更新するかもしれません。
これまでのベルギー生活の記録は「You tube」「Facebook ベルギー街歩き~ぶらり」で、膨大な量で残してありますので、余ほど暇じゃないとすべては見られないと思います(笑)
「沖縄逆移住生活」のブログも記録していこうかな、とも考えています。
このブログを読んでくださった皆様、ありがとうございました。
おもしろかったらこちら→
2 件のコメント:
ベルギーの赤かっぱでございます。
無事帰国されたようで、えっと、おめでとうございます・・・でよろしかったでしょうか(^^)。
また沖縄生活のブログなども楽しみにしていますが、まずは新生活のスタートが無事整いますことをお祈り申し上げます。
奥様にもよろしくお伝えくださいませ。
いつかまたどこかでお会いできることを楽しみにしています。
赤カッパさん、ありがとうございます。
無事、沖縄での新生活がスタートしていますが、3週間経ってなお、バタバタと生活用品の補充やらで買い出しに忙しい毎日です(笑)
時間の流れがゆるくなったのを感じています。
ベルギーとのつながりが切れる事はないので、またいつかお会いできることがあると思いますので、その時はよろしくお願いいたします。
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