お楽しみのビア・カフェめぐり!
Lier駅に向かういつもの道、残り少ない木の葉が、もうすぐ厳しい冬が来るぞと暗示している。
ここはブリュセル、普通の観光客もよく行く、証券取引所のすぐ隣、Sint-Niklaaskerk(シント・ニクラース教会)、日本風に言えばサンタクロース教会か?
その教会の左側の脇道のところにある、青い看板、その下に穴?が開いている。
そこが最初のカフェの入り口なんですがね、あまりにも間口が狭いので、
歩道上にこんな看板がある!
店名 café "A La Bécasse" は、この鳥の名前である。
日本名、ヤマシギですかね。
狭い入口をくっぐて、狭い路地を20m位奥に入ると店の入り口がある。
入り口の上の方に「1977年に100周年を迎えた」というプレートが飾られていた。
このカフェはランビックビールが専門で、特にTIMMERMANSを多く扱っている。
この店の特徴は、ランビックの白や赤(クリーク)濃い色など、いろいろ混ぜても飲ませてくれる・・・大きな陶器のピッチャーに入れてきて、テーブルでグラスに分けて飲む。
まあ、僕らは二人だけだし、僕は初めてなのでランビック4種類の試飲セット(6.3€)を頼んだ。
右側の赤いクリークから順に、奥の白、手前のノーマルなランビック、左の色濃いランビックと、甘いものからすっぱくなる順に飲んでいった。
一番濃いランビックの単品Bourgoghe(3.1€)
なじみのお客さんらしい家族が入ってきて、僕らの隣のテーブルに座り、すぐに陶製のピッチャーに入った混ぜ合わせランビックを注文し、グラスに次ぎ分けて乾杯していた。
慣れてきたらこんな楽しみ方をしているのかも・・・。
メニューカード、一応、普通のビールもある。
が、ちょっと高めかな(値段)
軽いおつまみに、チーズとサラミを一皿取った(5.7€)
カウンターにある、黄金の樽型サーバーから生ランビックを注ぐ。
お店の人は愛想よくサービスしていた・・・基本フランス語。
ヴィクトール・ユーゴーが「世界で最も美しい広場」といった言葉が、この広場の価値を高めたのか、グランプラスを語るとき、彼の言葉が引用される。
僕とAさんは、広場のカフェでも一杯飲もうかと、広場に面するカフェのメニューカードを眺めたが、何処も値段が高いのだよ!
路地裏のカフェより2€は高い!(ヴィクトールのせいか?)
「Aさん、小便少女は見たことありますか?」
「(十数年振りなので)いや、ないよ」
「それじゃ、小便少女へ行きましょう!路地裏カフェがあるから」
路地裏にある「小便少女」(Jeanneke Pis)は、このブログに何度も登場している。(場所はImpasse de la Fidélité, 1000 Bruxelles)
その少女の座っている斜め向かいにある、象のマークのカフェ、
入り口には「地下に降りるように」(地下ビール)なんて書いてある。
僕も、Aさんも初めて入ったカフェ!
「これはすごい!」と、店内の様子を見て、しばし感動・・・。
樽出しビールだけでも10種以上!
見てよ、これ!
テーブルは樽だ!
ビールの数々、
天井にはトレーの数々、
電話帳のようなビールメニュー(カードとは呼べない!)
「持ち出し禁止!5€で販売あり」の張り紙がしてある。
ビール好きには買っても価値ありかと思ったが、僕はビールを飲む以外の持ち金がなかった!
ページをめくると、「ギネス、世界記録」とある!
ビールの種類世界一のカフェだぁ(2004年認定)
これは圧巻だ!
ビールを飲みつつ、
像のマークの"Deliriumビール、
日本のビールだってある、これだけありゃ―、沖縄のもありか?
おぁ!! Orion Premium okinawa・・・!
高いぜ!高級品だぜよ!
メニューにも、コップの下がった天井にもびっくりしつつ・・・、
お昼に工場見学してきた、欧和ビール(Owa)もBelgian Beersとして登録されているではないか!
樽出しビールリスト。
トイレから出てきたところの店内。
いやいや、路地裏の小便少女の前に「世界一のカフェ」があったなんて、大発見だ!
そう、もちろん「世界一の広場」のカフェより、2€程安めなので、「気取って風景を眺めて、高いビール飲むより、本場の雰囲気でビールを飲むのだ!」っていう人には最高です(観光客が多いけどね)。
店内は店員不足なので、注文して支払い済ませて、テーブルに運ぶのはセルフサービス状態だった。
といったところで、次回は「日本男児、ベルギービール造りに挑戦する」を大クリスマス。
なんか、TV番組みたいになってきたなぁ・・・