先日、ブルージュでお世話になったAさんが、約束通りアントワープに来てくれて、カフェ巡りをすることになった。(日曜日)
ここでのガイドは僕に「おまかせ」のAさん。
「では、今日は観光客の立ち入らない区域を歩いてきましょう!」
中央駅を出てすぐに中華街に入る。
もちろん、中華レストランや中華スーパー、中華商店、そして中国人が多く歩いている。
200m位の中華街(安市唐人街)を通り抜けるとコーニンク広場( De Coninckplein )があって、若者たちがバスケットボールなどをして遊んでいる。
その広場の奥の方を右に曲がって進むと、今度はアラブ街である。
その名も「ネズミ通り(Muizenstraat)」・・・ここから先は僕が「アラブ街」と呼んでいる(実在の名称ではない)街だ。
道行く人は中東系やアフリカ系、女性は少なく、男性が多く歩いている。
道路の両側に小規模な店舗が並び、ミニスーパー形式が多い・・・店から歩道にはみ出して安いフルーツや野菜を並べて客を店内に引き込む計算か。
(2017年1月撮影)今回はお供連れであまり写真を撮れなかったので、過去写真を借用します(笑)
ネズミ通りから、聖エリザベス通り(Sint-Elisabethstraat)と、通り名はガラリと変わるが街の雰囲気は変わらずアラブ街のまま・・・
(2015年11月撮影)短い砂通り(
Korte Zavelstraat)に入ると魚屋、肉屋など食料品店が多くなる。
(2015年11月撮影)結構新鮮な生魚が買えるので、僕はたまにここで魚を買い、刺身で食べたり寿司を作って食べたりしている。
商店街が途切れたところで向きをクルッと変えて、
「Vincent Van Goghplein(ゴッホ広場)」に出る。
ゴッホは1885年11月から翌年3月まで、この界隈に住み、アントワープ王立芸術学院に通いながら絵を描いては観光客に売ろうとしたが、全く売れず、極貧状態で失意のまま弟テオを頼ってパリへと渡った。
ゴッホはアントワープ滞在中に日本の浮世絵に出会い、影響を受けることになったらしい。
オッフェランド通り(Offerandestraat)に入ると店先の衣料品の色彩が鮮やかになる・・・何故なのかはすぐに判る・・・アフリカ系の店が多いのだ・・・極彩色のシャツやドレス。
「ちょっといいな」と僕は思うのである・・・沖縄で着ようかな?(笑)
そして何故かスマホショップも多い!
はい、取り敢えず僕の「アラブ街」探検は終わりました。
するとAさん、「ユダヤ人が住んでいるのはどの辺ですか?」と聞くので
「では行きましょう! アントワープの中心街に向かいつつ」
と、いったん中央駅に戻り、駅の西側沿いに南へ向かって歩く。
中央駅の西側はダイヤモンド街である・・・ダイヤモンド店が軒を連ねている。
これは「ダイヤモンド取引所(Beurs Voor Diamanthandel)」
ダイヤモンドと言えばユダヤ人です。
ほら、あちらこちら正装したユダヤ人が歩いているでしょ。
そう、アントワープ中央駅は普通、観光客が駅から出て旧市街へ向かう時に正面の道を進んでいくが、左に曲がり赤い駅舎に沿って歩いていけば、駅舎が終わるころにはユダヤ人の姿を多く目にすることが出来るのです。
では、アントワープの旧市街へ向かいましょう。
市立公園の中を歩いていると、何やら木の実がなっているので、注意深く見てみたら柑橘系のような・・・ライムかな?
熟したら収穫しに来たいけど、僕はそのころ沖縄に移住しているな。
第1次、第2次世界大戦の慰霊碑・・・今年は第1次世界大戦終戦から101年目。
ナショナルバンク
農民カフェに来ました ・・・ 第一希望の「Oud Arsenaal」がバカンス休暇中だったので、同じスタイル(茶色内装)のカフェ「Boer van Tienen(ティーネンの農民)」
アントワープのビールを!
ここまで約1時間半、暑い中、5㎞ほど歩いたのでビールが旨い!
旧市街に入ってきたら、すぐに賑わっている場所があった・・・フルン広場でフェスタ・ヨーロッパ(食のイベント)開催中だった。
ここでは何にも手を出さず、雑踏の中を身をかわしながら先へ急ぐAさんだった(笑)
何をそんなに急ぐのかというと、本日の真の目的「クイントンマセイスで彼女たちが待っている!」なのである(笑)
カフェQuinten Matsijs 言わずと知れたアントワープで一番古いカフェにして、日本人マダムがベルギー人旦那と一緒に切り盛りしているカフェである。
最初は1人とのコンタクトだったらしいが、友人も連れてきていたので女性が5名待っていた・・・まぁ、特に待っていたわけでもなく、お喋りを楽しんでいたのだろうけど。
日本語のできるトルコ人女性もいて、ベルギー在住30年にもなろうかというベテラン記者というか、日本のマスコミ向けベルギーコーディネーターというか、すごい職業の方もいて・・・そして、なんと沖縄出身でベルギー人と結婚して現地化している若い女性もいた!
こんだけ個性の強い女性が集まると、男の出る幕はほとんどない(笑)
それでも、コーディネーターさんとAさんは商談をしており、沖縄の子とも将来のためにお友達になったようだった・・・シッカリしてるね(笑)
話は盛り上がり、杯も進んで、時間も過ぎ・・・皆さんそれぞれ遠方からきているので午後8時前にはお開きすることになった。
お開きをして店を出たが、一人だけ駐車場へ、残り6名は歩いて中央駅まで一緒だった。
駅での待ち時間に「もう1杯」と行きたいところだったが、何故か、それぞれの電車がすぐに出発の時間になっていて、蜘蛛の子を散らすように電車に飛び乗りアントワープを後にしたのだった。(ブルージュ、ワーテルロー、モル、ゲンク、リール)
リールの町に着いてもまだ明るく、バス停横にはアカシアの花が満開を迎えている。
アカシアの花を見ると、夏のパリの町を思い出す・・・街路樹にたくさん植えられていて、2階建てオープンバスに乗ると、手で触れるくらい間近に見ることが出来た。
大量に咲いて、大量に落ちるので地面も白っぽくなる。
(オブジェのようなものは自転車立てです)
本日の料理
ムール貝のビール蒸し、野菜もスープも多めに入れ、ムール貝を食べた後は(わざと)残します。
残したスープと野菜で、翌日に雑炊やリゾットにするのだけど、今回はパエリア風にしてみた・・・そのためにムール貝を少し残してあったのだ(笑)
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