10.7.18

ブリュッセルの Ommegang!

W杯、ベルギーはブラジルも撃破して準決勝進出を果たしましたね。
日本戦勝利のおかげだよね、そう思いたい。
赤い悪魔は日本戦で追い詰められてから本性を現したのだ!

ベルギーは、W杯で盛り上がりつつも、ツール・ド・フランス、ウインブルドン・テニスも開幕して同時並行してTVのチャンネルを変えても録画しても、見られる時間は限られているので困ったもんだ状態の人も多いのではないだろうか(笑)

ベルギーでは国民的スポーツがサッカーと自転車、テニス人口もかなりあるので大変である・・・しかも、自転車とテニスは隣国だし、サッカーはベスト4にフランス、イングランド、ベルギーという隣国同志が進出している(笑)

参った、参った・・・と、思っているひとりが僕である。
サッカーはリアルタイム、テニスは録画、自転車は家で他の事をしながら流し観(レースを見ているんじゃなくて、そのコース沿いの美しい風景を時々覗いている(笑))

そんなベルギーの首都ブリュッセルへ行ってきたのが、W杯、ベルギーvsブラジル戦のあった7月6日だった。

ブリュッセルの夏のお祭り「オムハング(Ommegang)」を久しぶりに見ておきたかったのでその日に行った・・・ベルギー戦も家でゆっくり見たかったが・・・という思いは、「その祭りの関係者もそうだろうなぁ」と、思いつつ。

ブリュッセル中央駅に着いたのが午後2時過ぎ、まずは王宮前にあるブリュッセル公園に向かう。

中世の馬上槍試合が行われているはずだ。

4年前の同じ祭りに来ていたので、ある程度は分かっているつもり・・・もちろん、事前にWEBサイトで確認はしておいた。

中世の騎士と言っても女性となると特別だ。

普段は普通の乗馬を楽しむ程度だと思うのだけど、この時は片手には剣や槍を持って、走りながら的を射とめなければならないので難しそうだった。

この女性騎士は堂々として、槍や剣を持っても上手に的に当てていた。
オルレアンの乙女 「ジャンヌ・ダルク」を彷彿とさせる・・・いやぁ~、かっこいい!

4年前の記事もあるのでご覧ください「いよいよ Ommegang!」この時は迫力ある馬上槍試合も見ることが出来た。
(あの時もW杯、ベルギー戦があったんだね(笑))

 そして公園内には「中世の村」が出現している。
これは鍛冶屋・・・僕の沖縄での家系は鍛冶屋である!

 制作するのはナイフなどの武器・・・まぁ、デモンストレーションだから・・・僕の父親の鍛冶屋では農具中心だった。

それも時代の流れであり、祖先は必要に応じて刀や槍などの武器も作っていたのだろうと想像している。

 ここはもうちょっと軽い金細工の職人。

皮製品職人。

鎧、兜の店。

騎士のキャンプ・テント。

こんな感じで中世の村が出現していた。
それほど、規模は大きくない。
本物の中世の村に興味があるならボクレイクの野外博物館を訊ねた方がいい。
(ボクレイクは中世というより100~200年前の農村といった感じかな?)

騎士の広場に戻ってきたら、一段落して馬たちの休憩・・・とは言ってもファンサービスをしなければならなかった(笑)

観客の子供たちに人参の細切れを配り、それを馬に与えて触れさせるという、「馬に触れ合う時間」なのであった(笑)

 公園を後にして町へ出ようとしたら、王宮の衛兵交代式に遭遇したので、しばらく見入っていた・・・

僕は台北の「忠烈祠」での素晴らしい(派手な演技の)衛兵交代式を見たことがあるので、ちょっと期待はあったが、こちらは観光客を相手にしていないシンプルなもので、3名で来て、1人を交代する、その際にも特別な演技はなかった(笑)
ま、それが普通かもね。

 ベルギー王宮

王宮から近いロワイヤル広場、本物の中世の騎士、ゴドフロワ・ド・ブイヨン(Godefroy de Bouillon )の騎馬像がある。
(第1回十字軍を指揮したとして知られる)
楽器博物館

芸術の丘からブリュッセル市庁舎の塔を見る。

市庁舎のあるグランプラス広場。
 夜のオムハング会場となるため、有料観客用の仮設スタンドが設置されている。

パレード用のドラゴンや魚を見ることが出来た。

いつも賑やかな「世界一美しい広場」と言われるグランプラス。

聖カトリーヌ教会前の広場。
もちろん教会内も見学!
Église Sainte-Catherine, 07 Jul 2018

教会の入り口付近にヴィンセント・ファン・ゴッホの説明版があった。
説明によると「ゴッホは1878年(25歳)頃、この広場に面する一角にあったプロテスタント教会で牧師になるための教育を受けて、その後ベルギー南部のWasmes (Colfontaine)という小さな村で牧師の仕事をするが、そこで完全に画家になることを決意した」とある。

以前はこの説明版はなかったのだけど、最近設置されたんだろうね、アントワープでもファン・ゴッホの足跡を見つけた時は嬉しかったが、今回も新たな発見で嬉しい(笑)

 聖カトリーヌ教会から近くにある、ベギナージュ教会(Église du Béguinage)・・・教会と見れば入ってみたくなる僕です(笑)

Église du Béguinage, 07 Jul 2018

証券取引所

小便少女の象・・・檻のせいでよく見えないので、覗いてみると・・・

覗いた方もちょっと、恥ずかしくなる格好でいるのです(笑)

その向かいにある、有名なビアカフェ「デリリウムカフェ(Délirium)」

ブリュッセルのワッフル屋は派手過ぎです!
観光客は生クリーム、チョコ、フルーツがたっぷり乗っかっているワッフルを喜んで食べているけど、僕はちょっと遠慮します・・・食べるとしても粉砂糖をちょっと振り掛けたくらいでいい(笑)

地中海料理レストランの並ぶ通り(Rue du Marché aux Fromages)

また、新しい銅像に出会った!
1960年代の有名なシャンソン歌手、ジャック・ブレル(フランス語: Jacques Romain Georges Brel)・・・チョコレート色なんですが・・・

角地にある建物で、角に二つのドアがあるのだけど、「このドアを開けたら内部はどうなっているんだろう?」 と考えてしまう絵だ・・・通り名が違うし、もちろん番地も違う・・・う~ん、両方のドアを同時に開けてみたい!

 ブリュッセルは街の所々に中世の城壁が残されている。

オムハングとは関係のないところを歩いているけど、時間つぶしですよ(笑)
20時過ぎないと祭りが動かないことは調査済みなので・・・

ノートルダム・ド・ラ・シャペル(Église Notre-Dame de la Chapelle)教会まで来た・・・画家ブリューゲルが埋葬されている教会だ。

 教会の脇にピーテル・ブリューゲルの像がある・・・これも最近設置されたもの。

教会の脇にあるフリッツ屋台には中世衣装を着た人たちが集まって、フリッツを頬張っていた(笑)
そろそろ始まる祭りのために腹ごしらえをしているのだろう・・・ベルギーの国民食!

サブロン広場まで来たら中世衣装の人々が多く見られるようになった。

そして、サブロン教会の隣の広場にはオムハングのビール樽を積んだ馬車も到着した。

貴婦人たちも集まり

その時を待つ・・・

広場の一角に中世衣装の人たちが集まりだして、何かが始まるようだ・・・

弩(おおゆみ)のギルド(組合)による、的当て競技の始まりだった。


的との距離が短いように思ったのだけど、よく見たら的がとても小さい!
多分、安全面を考えて間違っても遠くまで飛ばないようにしているのだと思う・・・しかし、この小さい的の中心(多分1センチくらい)のさらに中心に当てるのだから「すごい!」と思ってしまった。

弩(おおゆみ)のギルドというのは町を守る軍隊のようなものです。
このオムハングの起源に関わっていて、14世紀、このギルドがサブロンの地に礼拝堂を建てたことがこの祭りの起源となった・・・詳しく説明すると長くなるので止めときます。

 弩(おおゆみ)のギルドに関係のない出演者たちは、オムハングビールを振る舞われてリラックスしている(笑)

そろそろ集まってきたよ~

おっと、馬の上に載っているのはボーダーコリーのワンちゃん!
座ったり、立ったり伏せになったりで、観光客カメラマンに人気のモデルになっていた(笑)

さ、オムハングの聖地、サブロン教会の正面に来た。
Église Notre-Dame du Sablon, 07 Jul 2018

 武器を持った軍隊が教会の前に整列した。

教会の入り口にも軍隊が整列して、神聖ローマ皇帝カール5世を迎える準備が整った!

ここからが圧巻な騎馬部隊が到着するのだけど・・・長くなったのでいったん止めます。


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