Katrienのテニスの話。
昨年の10月頃から、所属するクラブとは別のテニスクラブで、ウインターコンペティション(シングルス)に参加していたKatrienは、リーグ戦を無敗(1分け)で終了し、トップ4で争う決勝トーナメントに進出していた。
冬の間、2ヵ月間日本へ行っていたので、テニスの練習はあまり出来ず、1月にベルギーに戻ってきてからは、かなり苦労をしながら、なんとか負けずに切り抜けての1位通過。
もちろん僕もシングルスの練習に付き合って、だいぶハードに走り回った。
準決勝の相手は、Katrienが警戒する強い相手だったが、なんとか勝って ・・・ その2日後に同じ相手と練習をしたら、大差で負けたらしい。
何故って聞いたら、「決勝戦のために丁寧なテニスをしようと思っていた」と言う。
僕は「いや、丁寧にするとボールが甘くなるし、ミスも多くなるよ、スイングスピードを上げて、思い切り打てば、スピンがかかってコートに落ちるから、ミスを恐れずに行かなきゃ」と、決勝戦に向けての心構えを伝授した。
(エラそうに言ってるけど、僕が自分でそれが出来るかは自信がない)
春の花、レンギョウが満開だ。
決勝戦が始まった!
シネーで応援!
第1セット第1ゲーム、Katrienのサーブから始まったが3度くらいのジュースのあと、何とかキープ ・・・ まずは最初の難関を突破。
コートは船底をひっくり返したような、ドーム屋根のハードコート ・・・ 対戦相手は60歳前半のおば様だが、バックハンドのスライスが的確で、なかなかミスをしない ・・・ サーブも決してヒョロヒョロではない ・・・ 何度も長いラリーがあった。
最初にKatrienがブレークされて、1-2 すぐにブレークバックして、2-2 Katrienも攻めていた ・・・ 2-3とまたリードを許したが、僕はガラス越しの応援席から、ミスの後でも親指を立てて「いいよ、いいよ、攻めて行け!」と、合図をする。
4-4となったあたりからKatrienは調子が出てきて、難しいボールにも走って喰い付き、よく返し、それがウィナーになったりしていた ・・・ 相手が呆れ顔をすることが多くなった。
第1セットを6-4で先取!
第2セットは、Katrienが攻め続け、おば様も最後まで良く頑張ったが、明らかにKatrienの方が動きが良く、ボールをコントロールしていた。
6-3で第2セットも取って、Katrien優勝!
おば様も納得の敗戦だったようだ ・・・ Katrienは「Yukiが応援してくれたから最後まで強気で行けたよ、ありがとう!」と、喜んだ。
表彰式
優勝したKatrienはボール1缶と、ワイン1本、そして次年度の大会の参加費となる100EURのチケットを手にした ・・・ これが一番大きい!
実は去年も下のクラスで優勝していたので、今年も無料で参加していたのだった ・・・ 来期はさらにクラスをひとつ上げて優勝できるかどうか ・・・ それは僕とのトレーニングにかかっている(なんちゃって)。
僕は無理ではないと思うね ・・・ 隣のコートで行われていた上のクラスの決勝戦を見ていたが、おばさんテニスだが、ミスが少なく、力強い低い弾道のラリーを続けていた。
上手なおばさんたちは、ベースライン上は良く走って打ち返してくるが、前やベースラインまで来ない、サイドへ逃げて行くボールには追いつけないだろう ・・・ と見ていた。
Katrienにフォアとバックのショートクロスを練習させる ・・・ 時折ドロップショットなんて出来たら鬼に金棒だ。
という、理想を掲げて、夏シーズンを迎えよう!
おもしろいベルギーブログはこちら→