ベルギー移住生活: 肝試し？いや、会話テスト！

オランダ語学校も今季の大詰めで、来週には終了するが、先週から「会話テスト」が続いている　・・・　1日4名づつ　「私の経歴と将来」　というようなタイトルで、まぁ、5分程度で発表するというもの。

もちろんオランダ語で発表しなければならないので、過去、現在、未来という文法を使い分けないといけないのだ　・・・　これはえらいこっちゃ！

日本語では自然にやっていることが、オランダ語では自然には出来るはずもなく、僕の大苦戦は必至！

先週から日本語で脚本を書き始め、2-3日前から自力でオランダ語に翻訳し始めた　・・・　そして昨日、Katrienに校正してもらって　・・・　大幅に校正されたのは言うまでもないが、昨日の夜から暗記作業に入る。

書き写したり、暗唱したりで、夜中の1時まで　・・・　しばしの就寝の後、朝5時に起きて、さらに暗記作業に入る。

いわば、一夜漬けの暗記である。

後はどうにでもなれ～～！！
（なるようにしかならないさ）

と、吹っ切れた気持ちで登校する　・・・　いい天気だ！

教室にはいつもより少し早い時間に着いたので、暗記ノート(オランダ語の脚本)を見る　・・・　ま、じたばたしてもしょうがないという開き直りもあるが　・・・　後で、となりのスーダン人（若い主婦）が来た　・・・　この子も今日テストなので　「どうですか、準備は出来ましたか？」　と、聞いたら　「とても緊張しています」　と、握りしめていた手を開くとティッシュが入っていた。
なるほど、手に汗握る緊張感なのだ。

そうなんだよ、昨日発表したアフガニスタン人青年も、学校帰りにいっしょに歩いていたら「とても緊張して、昨日は眠れなかったよ、でも、今はとてもスッキリしている」　と、言っていた。

さて、試験が始まって最初に登場したのはペルー人主婦　・・・　英語が堪能なので、英語まじりのオランダ語で、それほど緊張感なく話したが、内容は支離滅裂だった　・・・　これはオランダ語の試験としては点数低いだろうな。

2番手は20代の若いブルガリア人女性が出るだろうなと思っていたら、渋ったので、僕に回ってきた　・・・　ま、いいさ　・・・　OK、やります！

「みなさん、おはよう！」

「私はMasayukiです　・・・　××才です　・・・　日本から来ました　・・・　リールに住んでいて、結婚しています」

「私は小さい頃、小学校、中学校へ通いました、そのあと高校へ通いました　・・・　高校では電子工学を学びました」

「40年前の話です　・・・　あの頃、パーソナルコンピューターはまだ発明されておらず、教室には大きなコンピューターが1台ありました　・・・　しかし、能力を発揮しませんでした」

「私はトランジスターラジオを作っていました」

「18歳の時、仕事で名古屋の日産の自動車工場で働きました　・・・　5年後、私は沖縄に戻りました」

「沖縄では喫茶店経営の仕事を19年間続けました」
「その後、地域の自治会長の仕事に就きました」

「私が××才の時、ベルギー人女性と結婚しました」
「2008年に私は妻と共にベルギーに来ました」

「ベルギーに来てすぐに、オランダ語の勉強を始めましたが、私には聞く事、読むこと、話すことが非常に難しくて、1年後に勉強を止めました」

「そして今、新たにオランダ語の勉強を始めています」

「オランダ語の会話の練習は、テニスの友だちとしています」
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と、そんな感じで、ほぼ窮することなくオランダ語で話したので、かなり皆さんには理解してもらえたようだ。

普通、先生が生徒のヘタなオランダ語を訂正して、他の生徒に説明するのだが、僕にはそういう事がなかった　・・・　先生も、「ふむ、ふむ、　なるほど・・・」　と聞き入っている様子だった。

質疑応答タイム（そんなものまである）

「趣味は何ですか？」
「テニスと街歩きです」
「日本の車は何がいいですか？」
「ニッサン、トヨタ、ホンダ、スズキ、マツダ、ミツビシ、スバル、すべていいですよ、私はホンダと日産を持っていました」
（これって、国産車のない国の人にとっては大変なインパクトだと思う）

先生「ありがとう、Masayuki、とても良かったです、たくさんの情報が含まれていました」　と、なんだか二重丸をもらったような気分になった。

あ～～～、、、スッキリしたぁ～～！！

はっはっは、丸暗記は得意種目なのである！

隣のスーダン人主婦は、緊張しながら発表し、所々躓きながら終了した　・・・　ま、しょうがないよね、若いし、人前で話すことに慣れていない。

この子は普段、難しい事を僕よりよく理解しているんだけど。