土曜日は長い1日だった。
木曜日は「夏のようなアントワープだった!」が、雨降り金曜日は寒くて、土曜日は天気はいいが寒い1日となった。
土曜日、フランスのカンヌに住んでいる若夫婦がベルギー旅行に来ているので、1日だけ僕に案内をすべて任せることになっていた。
午後にアントワープで待ち合わせだったが、その前にリールの土曜朝市に出かけて、魚屋でマーチェス(Matjes)を買っておく ・・・ 寒いのに天気がいいので人出の多い朝市だった。
上の写真は子供を乗せる部屋のついた自転車 ・・・ この子の乗り方は普通じゃないが(足が出ている!)
アントワープ中央駅。
待ち合わせの13時より30分も早く着いたので、駅の周辺を歩き空気を吸う ・・・ 13時、ブリュッセルから移動してきた若夫婦と会うことが出来た。
ご主人は沖縄の、僕の実家のご近所さんで、お世話になっていたパン屋さんの息子ハルキくん、フランスのカンヌでパテシエ修行中 ・・・ 1年間の契約だったということで、契約期間が終わり、残り2週間のフランス滞在期間を利用して、ベルギーまで来てくれたのだ。
アントワープ観光もしたかったはずだが、僕に案内を任せるとどこへ連れて行かれるかわからない 「ルーヴェンという町でベルギーでも最大級のビールフェスティバルがあるから行ってみるか?」 と、聞いてみると 「それに行きたいですねぇ、ぜひ!」 ということになって(事前の連絡でね)アントワープ観光は中央駅だけ見学して終わり!
遠くに大聖堂の塔が見えているので 「あれがアントワープの犬で有名な教会の塔だよ」 とも言ったかな?
電車で我が家まで来てもらって、荷物を置いて、早速ベルギービール3種を試飲しながら、おやつ替わりのマーチェスを食べる ・・・ 「これが僕のお気に入り、新鮮な刺身を探すのはむつかしいので、これで海の香りを楽しんでいるんだよ、オランダ、ベルギー名物の魚だが、日本人的にはしょう油とわさびをつけて、地元の食べ方に敬意を評して、玉ねぎを添えて食べる」
いつもやっていることなので写真に撮らなかったな・・・
一休みしたあと、リールから50分、電車に乗りルーヴェンへ ・・・ ルーヴェン駅から無料のシャトルバスでフェスティバル会場へ ・・・ バスに乗り合わせた人たちは 「これから、たくさんのベルギービールを飲むぞー!」 と、飲む気マンマン、みんな幸せそうな顔をしていた ・・・ もちろん、僕らもね。
会場に入るとまずは JETON というプラスチックのコインを7個買った(1個1.40EUR)そして、専用グラスを3EURの保証金を出して借りる ・・・ お土産に持ち帰ってもいいし、返却して3EURをもらってもいい。
ビールを楽しむ幸せな人々。
ビールを注ぐ人。
僕らは3人で会場内を移動しながら、集合場所を決めて、それぞれ「美味しそうなベルギービール」を探してきては、お互いのビールの味比べをした ・・・ 僕は黒系統、アカリさんはフルーツ系統、ヒロキくんはブロンド。
会場の一角には椅子テーブルがセティングされていて、そこで真剣にメモを取りながらテイスティングをしている人達もいた ・・・ 観光客かもしれないが、ベルギー人も結構、ビールの味にうるさい人がいる ・・・ 僕の、ベルギー人のビール好き仲間たちも来ていたはずだが会うことはできなかった。
食べ物屋台もあったが、どこも長蛇の列でなかなか手に入りそうもない ・・・ それを想定していたので、カシューナッツを持参していたのだった ・・・ そのへんは流石でしょ?
ブルージュで飲んだことのあるカタツムリのマークのビール発見! あの時、美味しいと思っていたので、見かけたら買おうと思いつつ、どこでも見たことのなかったビール ・・・ もちろん飲んだ!
かたつむりのラベルもビールの種類とともにいくつかある ・・・ どれも可愛い!
参考URL 「Bruggeへ行く!」
こんなディスプレーのテナントも。
クッキービール?
確かにベルギーのクッキー、スペキュロースの味がする!
Zwarte Piet ・・・ クリスマス時期にシント・ニクラースと共にやってくる黒人の従者 ・・・ 意味不明。
ビールのラベル! ・・・ おぉ、こ、これは ・・・ まるで ・・・
Momoちゃんじゃないか! やはりキツネ顔だMomo。
こんな人ごみの中で3人で飲んでいると、日本人男性に声をかけられた ・・・ 満面の笑みで再会したのはベルギービールを造っている日本人、今井礼欧氏だった。 「ベルギービール 欧和」の記事で今井氏の醸造所見学の事を書いてあります。
今回は直前までフランス・ノルマンディー地方でのビール祭りに出店していたので、ここでの出店はできなかったそうだが、ビール醸造仲間との挨拶と情報交換のために来ていたという ・・・ 各地にある醸造所を回るより、ここに集まってきた人に会うほうが効率いいものね確かに、僕みたいな人(ビール好き)とも会えるわけで ・・・ 「欧和ビール7周年・日本祭りを今年もやるのでよろしく!」 との事でした ・・・ 詳細が決まったら、このブログでも告知できることでしょう。
「欧和ビール6周年おめでとう!」 ← 今年は去年の反省を生かしてやります ・・・ 去年は予想以上に多くの方にお集まりいただき、対応が及ばないところがあったという ・・・ 屋台に行列が並びすぎて、翌日には芝生に行列の跡が残っていたという・・・。
てな経緯もあって、欧州生活1年の若夫婦も 「世界で頑張る日本人」 に、大きな刺激を受けて 「絶対また来ます!」 と、決意を新たにした。
7枚目のJETONの使い果たし、7杯のビール、3人で15種類以上のベルギービールを飲んだが 「これは美味い!」 というのと 「これはちょっと・・・」 というのもあって、それでも醸造所は成り立っているのだから 「10%くらいの人に支持されればやっていけるのではないか」 と思うのである。
それにしても、こういうビール祭りに来るたびに、ベルギービールの凄さを実感させられる。
もう帰ろう ・・・ てか、「ルーヴェンの街も歩いてみよう」 と、シャトルバスに乗り込む ・・・ バスの中はベルギービールを満喫して陽気になった団体客がみんなで歌を大合唱!
元気なことこの上ない、いい酔い方だ!
ルーヴェン駅 ・・・ 駅から徒歩で街の中心へ向かう。
街の中心、「レースのような石造建築」とも言われる市庁舎、聖ペテロ教会、その前にフォンスケの噴水がある。
フォンスケくんの噴水、「知恵の泉」と言われるこの噴水は、若者が読書をしながら頭に水を注いでいるが、手に持っているのはビールのグラスであり ・・・ ビールの飲みながら勉強しよう! という意味なのか?
ルーヴェンは「宗教と学生とビールの街」とも言われている。
素晴らしい市庁舎。
市庁舎の前でベスパクラブ?
オールドマニアたちのミーティングがあったのだろうか?
テラス席が広大なOude Markt ・・・ いつもは学生と観光客で賑わうはずだが、土曜日で学生は実家へ帰り、観光客はビールフェスティバルへ流れたのか、閑散としていた。
TVの前でサッカー中継を見る人はいた。
僕らは街の中の醸造所直営カフェ DOMS でビールを飲む!
DOMS 店内。
カフェで時間を潰して外に出ると、闇の中にライトアップされた街の風景が楽しめる。
石のレースは夜の方が美しい!
ルーベンから帰る際に、乗る電車を間違えるというハプニングはあったが、夜遅く帰宅して、沖縄出身のヒロキくんのために「沖縄そば」を準備してあったので、麺をゆがいて手早く作り、夕食をする。
あ、これも写真撮らなかったな。
二人は、5月に帰国、次の就職先である川崎で新居を探すことになっているという ・・・ ヒロキくんも「ひょんなきっかけから、まさか自分が海外でケーキ修行することになろうとは思ってもいなかった」 が、奥さんにも強く勧められて、英語力もなく、もちろんフランス語もゼロのまま来てしまったが、「なんとかなった・・・不安はあったが来てよかったと思っている。絶対また来ます!」 と、世界観も広がったようで、この先が期待できそうだ ・・・ 美味しいケーキ職人になってくれ! いや 「美味しいケーキを作るパテシエになってくれ!」 と、エールを送ろう。
日曜の朝、目覚めたあと、我が家の習慣である「日曜日のパン」をのんびり食べて、ゆっくりしてから次の旅先であるリエージュに向かった。
アントワープとリールの街を案内できなくて悪かったね。
Zythos Bierfestival , 27 Apr 2013
Leuven , 27 Apr 2013
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