「神よ、もっとビールを!」
と、僕が叫んでも普通だが、昔のベルギーでは聖職者たちが叫んでいたそうなのである。
中世の農民たちが、貧しい食生活の中で自家製のビールを造り、ビール粥が主食の時代もあったというのだ。
その後17世紀にジャガイモがヨーロッパに入り主食となるまで、ビールは大事な食糧でもあったのである。
今でも、ビールを使った料理がたくさんあるのもうなずける。
自家製ビールに改良を加え、ビール醸造技術を高めていったのが、カトリック教会の僧たちだったのである。
ビール王国ベルギーのビールと言えばトラピスト(修道院)ビールが代表的である。
ある時フランドル地方(ベルギー)に疫病がはやった時、司祭のアルノデュスは農民たちを集め、ビールの煮沸窯の中に十字架を入れ、「このビールを飲めば、疾病の悪魔は逃げだすだろう」と、農民たちにビールを飲む事を勧めた。
お陰で農民たちは、生水を飲まなくなり疾病は激減したという。
その後もアルノデュスはベルギー各地の教会を訪ね歩き、ビール醸造技術の指導にあたり、ベルギービールの歴史に多大な貢献をしたという。
その事からアルノデュスは「ビールの守護神」として崇められている。
上の写真(ビールのラベル)はアルノデュスではないが、聖職者たちが美味しそうにビールを飲んでいる・・・
そんな歴史のある国だから、昼からカフェでビールを飲んでいたって、白い目で見る人はいない。
画家ブリューゲルの描いた絵。
昔のビールジョッキ。
ルーベンスなど宗教画の大作を描く画家は多いが、ブリューゲルの農民の生活の様子を描いた絵は、なかなか面白い。
ビールのラベルで絵画も楽しめるベルギーは素敵だ!
川沿い遊歩道のハマナスの前を通ると、ふわ~っとバラの香り・・・
そこを通り過ぎ、先の分かれ道に差し掛かると「むわ~」っと栗の花の香り!
栗の花満開の季節なんですねぇー、道を歩くと、臭い?だけでわかります。
今日のベルギーは、スカッと晴れてないが、これも普通のベルギーだ。
夏が近づくにつれ、寒くなっているような気がする・・・
自転車に乗る時はジャンパーが必要ですよ!
土曜日はアントワープで、ビールフェスティバルがあるそうなんだが、行けるかどうか、まだ未定。
寒そうにビールを飲むのもなんだかなぁー、、、
と言いながらおいしく飲むのだが・・・
2 件のコメント:
こんばんは。散策夫です。本年のアントワープのビアフェスタ "BEER PASSION" http://www.beerpassion.com/bierpassieweekend.html は再来週末の24/25/26の金土日となります。
晴れると良いですね。
ああぁ!再来週なんですか?
僕は、明日出来たら行こうかな、なんて思っていましたが・・・
そういう無鉄砲も好きなんですけどね!
情報ありがとうございます。
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