姪ちゃんたち in 蚤の市

日曜日はトンゲレン（Tongeren）蚤の市！

その前の週にもスイスから来た姪っ子を連れて行ったので、僕は2週連続ということになる　・・・　ベネルクス（ベルギー・オランダ・ルクセンブルク）で最大の蚤の市と云われるトンゲレンの蚤の市、それが毎週開催されているのだから驚きである。

この姪っ子たちの「お母さんシスターズ」が来た時は2回も通ったものである。

人混みの中を歩く姪っ子たち　・・・

城壁の門（Moerenpoort）　トンゲレンは紀元前にローマ軍の侵攻を受けて、先住民のガリア人が抵抗したが、ついに支配されローマが築いた「ベルギー最古の町」としても知られている　・・・　町の外周には紀元2世紀頃にローマが築いた「ローマの壁」と言う石積みの壁が今も数キロにわたって残されている。

歴史探訪をするにも楽しめる町である。

こんな家もあったりする。

トンゲレンの駅から近い「蚤の市」の一番賑やかなところを外れて、「ベギン会修道院」方面へ歩くと、まだまだ蚤の市は続いている　・・・

修道院内とその周辺では「古本市」が中心のようである　・・・　姪ちゃんたちに「どう？欲しいものはあった？」　と、聞くと「あるんだけど、値段がちょっと高いような気がする」　と、言う　・・・　そうだね、先週ベルギーに来たばかりの時に「リサイクルショップ」を見学したから、その時の値札からすると5倍くらいはするものね　・・・　うかつには手を出せない。

頭を冷やすために？教会見学！　聖母教会

教会の裏庭にある柱廊

柱廊の内側。

その後、教会内部に入ろうとして、ドアを開けたらパイプオルガンの演奏音が聞こえたので、一瞬「ラッキー！」　と、思ったが、教会のミサの最中だったので、中に入ることは出来なかった。

教会前フロートマルクトに建つ、ケルトの将軍アンビオリクスの象　・・・　紀元前、ローマ軍の侵攻に抵抗して、シーザー率いるローマの2個軍団を打ち破ったと云われるトンゲレンの英雄である。

同じくフロートマルクトに面して建つ市庁舎。

再び賑わいのある蚤の市の中心辺りに来て、カフェで休憩。

ついに意を決して姪ちゃん（Cocolo)が値切りを実行した！

10ユーロの値が付いたブリキ製の万年カレンダー（別の店では12€だった）を手に取り「ナインユーロ！」と、声を上げ　「オーケー」　と、交渉成立！

僕は1€でランプのガラス玉を買ったが、家に帰ってローソクの風よけとして使ってみたら、風はよけるが酸欠で火が消えるという　・・・　ロウソク消しになってしまった　・・・　いや、少し工夫すれば使えるだろう。

ま、一応目標達成して、午後1時半頃、帰ることになったが　・・・　トンゲレン駅で電車に乗るホームを間違えて反対方向への電車に乗ってしまった　・・・　時刻表で確認したつもりだったが　・・・　駅のホームには電光掲示板がないし、アナウンスもなかった、そんな言い訳もあったが、とにかく間違えた。

途中で姪ちゃんたちに「違う電車に乗ったみたいだ！」　と、告げると　「え～っ！　またぁ！　しっかりしてよ、って言うか、自分がしっかりせなイカンなぁ、ホンマに・・・」　と、大阪の姪が言う　・・・　「でも、この電車は今、あんたの好きな川島選手がいるリエージュに向かっているんだけど、このまま終点まで乗ろうか？」　と、開き直るオジサンだった。

が、そんな騙しに乗る姪ちゃんたちではなかった　・・・　次の駅で降りる。

降りたところはこんな寂れた駅　・・・　駅舎もない。

寂しそうに歩く姪ちゃんたち　・・・とてつもない不安に襲われているようだった。

線路が1本しかなく、線路にもホームにもペンペン草の生えた駅に、反対側行きの電車は来るのだろうか？

バス停のような待合所のブロックの窓から電車の来る方向を見る・・・（時刻表には10分後くらいにこの駅に到着する事が書いてあったので、僕は不安ではなかったが）

定刻通り、折り返しの電車が来て乗り込み、トンゲレンまでの間にこんな素敵な風景に巡り会えたので「ほら、間違えたおかげで、こんな綺麗な風景が見られただろう、良かったんじゃない？」と言うが、失笑されるだけだった。

大麦畑の収穫が終わり、枯れ草ロールが転がっている風景である。

懐かしい我が家、じゃない！　リール市庁舎。

やっぱり、これを見たら安心する。

せっかくだから、その近くにある　「あの川島選手が、アナザースカイで吉田選手と食事をしていたレストランでお茶しよう！」　と、云うことになり、しばし休憩　・・・　おっと、写真のピントはビールに合っている。

日曜日、夕方になり　「教会でカリヨンコンサートがあるから聴きに行こう！」　と、姪ちゃんたちを誘ってリール市内の聖グマルス教会周辺をぶらりと歩く。

この塔のてっぺん辺りからカリヨン（鐘での音楽演奏）が聴こえてくる　・・・　ベルギーに来て、しかもフランダースならお土産には持って帰れないもの、それはカリヨンの音　・・・　しっかり記憶して欲しい。

オジサンの配慮を他所に、無邪気に遊ぶ姪ちゃんたちであったが　・・・

しっかり、カリヨンの音が脳裏に焼き付いたことでしょう。

「お母さんシスターズ」も座ったベンチで　・・・

毎日毎日、歩きずくめで疲れているだろうに、あと4日残っている！

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