17.5.16

国境の町エッセン Essen

日曜日(15日)、オランダとの国境を接する町エッセン(Essen)へ2度目の訪問をした ・・・ 最初に来たのは去年の「カーニバル見物」だった。

今回はテニスの団体戦のため、対戦相手であるエッセンのテニスクラブ TC Rozenhof に乗り込んできたのだった。

テニスはさておいて、この日、この町では何やらイベントがあるそうで、市内の中心部はほとんどが通行止めになっていた(おかげでテニスクラブへ行くのに苦労したが)

僕のテニスの試合は2試合目だったので、1時間ほど、そのイベントを見に行くことにした。

市内は通行止めになっていて、日曜日なので商店街のお店もすべて休み ・・・ まるでゴーストタウン!

しばらく歩いていると、白バイに先導されて自転車が来た。

「なんだ、イベントというのは自転車レースだったのか?」

僕はてっきり、イベントというのはカーニバルのようなパレードだと思っていたのだけど(笑)

そんなことも知らずに、行き当たりばったりだったのでね ・・・

自転車レースを市内で開催するために、街の中心部をすべて通行止めにしているのだ ・・・ さぞ、大きな自転車レースだったに違いない。

でも沿道にはあまり観戦者、応援団もいなくて寂しい ・・・ 駅前あたりには人だかりがあって、実況アナウンスの声も響いて賑やかそうだったが、そこまでは行かなかった。

沿道で観戦しているのは、道路への車両侵入を止めるボランティア役員だけ(笑)

20人くらいの選手が、同じコースを何度も周回していた ・・・ 3週目くらいから、集団がばらけてきた ・・・ ここからが面白い所だと思うが、僕はあまり自転車レースに興味がないので、その場を離れる事にした。

街の中心部から北の方へ歩く(テニスクラブとは逆方向)と、10分以内に外国へ行ける!

第1次世界大戦時の国境警備の写真。

その場所がここ ・・・ この先はオランダ王国ですよ!

今は国境警備はない ・・・ この町の終点であることを示す標識と、国境であることを示す白いポールが立っているだけ。

オランダ側から見た国境を示すポール ・・・ 「フランダース ・ アントワープ州、エッセン」という黄色い標識。

オランダへ向かうと、こういう標識がある ・・・ 自動車は市街地では時速50㎞未満、自動車道では時速100㎞未満、高速道路では時速130㎞未満 ・・・ という注意ですね。

ベルギー側に入ると、こういう標識です。

さてさて、ちょっと歩いてオランダまで行ってきたが、本題のテニスの試合会場(ベルギー、エッセン)に戻ってきた。

シングルスNo1、No2が終わり、1勝1敗となり、No3、No4の試合となった ・・・ (上の写真はNo3)僕はNo4で出場したが、対戦相手はオランダ人で、身長はそれほど高くはなかったが、落ち着きがあり、ボールコントロールができる人だった。

10P(ポイント)の選手だったので、僕よりはレベルが上で、「さすがだな」と思わせるプレーが多く、結果から言うと、0-6、1-6の完敗!

ま、仕方ないが、ジュースゲームも多く、追い詰める場面もあったが、それでも崩れない、落ち着いた態度が恨めしかった(笑)

完敗を認めます、はい。


試合が終わると、ドリンクのおごりおごられがあるのがベルギーテニスの常識 ・・・ まずは勝者がおごるので「ピンチェ(普通のビール)お願いします」と言って、ビールをおごってもらった。

そのあと、お返しで僕が彼にビールをおごり、僕は ・・・

ダブルスに出場しなくてもいいので、ちょっとアルコール度数の高い(6.5%)Tongerlo Blond を飲んだ。

このクラブのカフェは5種類の樽生ビールがあったので、アフターテニスが楽しそうだと思っていた ・・・ その後、シングルスNo3の試合を終えた選手たちが帰ってきて、ビールを飲み始めた。

その相手チームの選手が僕にも「何を飲みますか?」と聞くので「同じのをお願いします」と、もう1杯Tongerlo Blond を飲む ・・・ まぁ、僕の役目(試合)はすべて終わったから、いいよね。

そのあとダブルスの試合が2試合行われた ・・・ 僕はそのビールのグラスを持って、コートサイドで自分のチームを応援していたが、第1セット、第2ゲームの途中で、我がチームの選手がコートサイドにある排水溝のふたに足を取られて転倒 ・・・ 左ひじを強打して苦痛に喘いでしまった。

大丈夫かよ?

大丈夫じゃなかった ・・・ 重症ではないが、テニスを続ける状態ではないというので、棄権試合となった。

しばらくしたら、試合中だった選手たちから、僕に目が向けられて 「Yuki、替わりに出てくれないか?」

試合が始まったばかりで棄権試合になったので、みんな消化不良で「もっとテニスを楽しみたい」と言うのだ ・・・ 「マジ?」 ヤバいよね ・・・

でも、引き受けざるを得なかった ・・・ 「酔拳だ!」

観客席で着ていたジャンパーを脱ぎ捨て、残っていたビールを飲み干し(をい!) ・・・ テニスコートへ参上したのだった。

「お笑いテニス」になることを覚悟していたのだが、意外や意外、アルコールのせいか、急きょ出場のせいか、緊張がなくて、シングルスの時より調子が良かった(笑)

いきなりの自分のサービスゲームをキープし、続くゲームをブレイクし、3-0 となった!

すごいじゃないか!

と思ったが、そのあとは6ゲーム連続で取られて、1セット3-6で終わる ・・・ この時点で、もう一方のダブルスNo2が終了したので、僕らのおまけ試合も終了した。
 
全試合が終了したので、今度こそ心置きなく飲めるビール ・・・ 樽生の中から Tripel Karmeliet ! これ、おいしいんだけど、なかなか樽生にお目にかかることがないので、迷わず注文した ・・・ やはり、うまい!

樽生ビールのリスト ・・・ 通常のカフェより安い!

テニス団体戦のお決まりで、みんなで夕食 ・・・ このクラブのメニューは「チキンのシチューとサラダ、ポテトフライ添え」主催クラブが無料で振る舞ってくれる。

旨かった!

そんなテニス三昧の1日も楽しい。

この日は予選リーグの最終戦で、相手チームは予選リーグで首位となり、僕らのチームは2位となった ・・・ 結果、2チームとも次のアントワープ州トーナメントへの出場権を得たのだった。

アントワープ州で1位になると、フランダース地域大会に出て、そこでも1位になればベルギーチャンピオン決定戦(ワロン地域との)という事になる。

ま、それはあり得ない話だけどね(笑)

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