姪ちゃんたちにもいよいよ帰国日も迫ってきた15日(水)リンブルク州のKatrienの姉の家で1泊することになっていた ・・・ その前に同じリンブルク州ハッセルト市近郊(Genkとの中間)にある、ボクレイク野外博物館を訪ねた。
ボクレイク野外博物館(Openluchtmuseum van Bokrijk)は90ヘクタール以上の広大な敷地に、ベルギー・フランダース地方の100年以上前の農村風景を再現した、オープンエアーミュージアム。
そう、あの「フランダースの犬」で描かれていた風景そのものである ・・・ 風車があり、馬車が走り、昔の民族衣装を着た人々が村を歩いている ・・・ そんな人達と会話も出来る(もちろんオランダ語で・・・彼らはリンブルク訛りのオランダ語を話す)
僕らが訪ねた民家から牧師さんが出てきた ・・・ 僕らはその家におじゃまする。
家の中の食卓には、食事後の皿などが残っていた ・・・
食器棚の下、姪ちゃんたち ・・・
食卓に座っていた男女に、「あなた達の写真を撮ってもいいですか?」 と、尋ねると「もちろんいいですよ!」 と、答えられたので、姪ちゃんたちも呼んで、一緒に記念写真を撮らせてもらった ・・・
女性はこの家の主婦で、男の人は急用で呼ばれた医者という設定のようだった。
Katrienの通訳でよくわかった会話 ・・・
主婦「あなた達はどこから来たの?」
Katrien「日本から来ました」
主婦「日本てどこなの、私は聞いたこともないわ!」
医者「私は本で読んだので、遠い東のほうに日本という国があるのを知っているよ」
そんな調子である ・・・ 100年前の設定だから、徹底している!
民家の屋内も屋外も、本当に人が住んでいるような活用度で、民家には洗濯物が干されていたり、家の壁には葡萄の蔓が這っていて、たわわに実をつけている。
観光客を乗せた馬車が普通に走っている・・・
木組みの家は、土壁のようだ ・・・
ポンプと、使い古した木靴に生けられた花がカワイイ!
この家庭では、ご主人が咳き込んでいて病人のようだ ・・・ 主婦は「お医者さんが言っていたように、カタツムリのネバネバを集めて飲まなきゃダメよ!」と、旦那さんに勧めているようだった ・・・
そして村の小学校に来た!(休憩時間で先生はいない・・・)
休憩時間で庭の木陰で新聞を読んでいた校長先生が、姪ちゃんたちを見つけると「2時から授業が始まるから、ちゃんと来てよね」 と、声かけるのだった。(ほんとに授業があって、それに参加できるらしいのだ)
先ほどの病人の家の主婦が、隣の家を訪ねていた。
ボビンレース名人の家、機械を使わないレース編み ・・・ 見ていても、何がどうなってレースになっていくのかわからないくらい、糸の付いた何十本ものボビンを忙しく動かして編んでいく ・・・
愛好家の間では「糸の宝石」とも云われるくらい高価なものになるらしい ・・・ と、いうことは観光土産で売っているお手頃価格のレースなんて所詮、機械編みの安物と思えてくる。
もちろん昔から村にひとつくらいあったビール醸造所もある!
ここで実際にビールを作っていたらスゴイことだが、そんなことは無さそうだった。
この辺りが村の中心かな?
この家で民族衣装に着替えての写真撮影をしてくれる ・・・ 僕とKatrienは、9年前にここで結婚記念写真を撮ってもらった思い出がある。
家の半分はお土産品店、隣には大きなテラスのあるカフェ、向かいには教会もある。
9年前とは違う風車が建っていた。
9年前の風車はオランダ風だったので、フランダース風に建て替えたのかもしれない。
ドクロ回し体験も出来る陶房。
村の鍛冶屋
僕も沖縄では「鍛冶屋の息子」だったので、興味があり隅々まで見たが、全体的な造りは洋の東西を問わず似ていると思う ・・・ ベルギー南部ディナンの要塞の中の鍛冶屋も見たが、同じようなものだった。
水車発見!
パン屋の看板、昔の作り方で焼いたパンを即売しているが、この日は売り切れになっていた。
ボクレイクから車で40分程のところにある、Katrienの姉の家に到着 ・・・ まだ明るいので、庭でアペリティフ!
軽くおつまみ。
夕食までにはまだ時間があるので、近所を散歩 ・・・ 子供たちの乗馬教室があった。
姪っ子Miuはタイヤブランコに乗る!
義姉の家に戻る。
庭に這っているホップのつるには花が付き始めている。
夕食は野菜中心の食卓 ・・・ このあとバーベキューの鶏肉などが出た。
楽しみにしていた義姉の家での夕食に、姪ちゃんたちも満足気!
このあと、屋外暖炉で火を焚いて夜の訪れを楽しむ予定だったが、空模様が怪しくなって家の中に退散 ・・・ 僕と義兄はしばらく外で椅子に座り、雲の流れと稲妻の織り成すスペクタクルを眺めていた。
そんなことで姪ちゃんたちはベルギーの最後の夜を過ごし、翌日には帰国の途につくことになっていた。
翌日(16日)沖縄と大阪の姪ちゃんたちは11日間のベルギー滞在(パリ含む)最終日はスキポール空港へ向かうことから始まった ・・・ Katrienと義姉にオランダのWEERTという街の駅まで送ってもらい、そこからは僕と3人でスキポール空港へ向かった。(約1時間半)
スキポール空港の自動チェックイン機 ・・・ E・チケットを搭乗券に替える機械で、タッチ画面で日本語表示なのだが、甥っ子Kも戸惑ったように、姪ちゃんたちも手こずった末に何とか交換できたようだ。
そして荷物預けも機械式なので、ここでも手こずった挙句に投入完了!
出国審査ゲートへ向かうが、僕がここで見ていることを気にもせず、振り向きもしないで、サッサと行ってしまった ・・・ 僕はこの先入れないので、遠回りをして出国審査ゲートまで行ったが、すでに二人の姿はなく、あたりを見回しても見当たらない!
「緊張のあまり、僕のことを忘れて出国審査まで一気に通過してしまったのか?」 ま、しょうがない無事通過できたのだろう、と思うしかなかった。
あとで聞いたが「出国審査ゲートの前でオジサンを探したがいなかったので、少し歩いて探していた」と、いう ・・・ スレ違いであった。
なにはともあれ、無事に大阪に着いたと電話で確認して、僕らの任務終了!
スーツケースには入りきれない大きな思い出を持ち帰ったに違いない ・・・
15歳のMiuちゃんが 「ヨーロッパなんて、そんなに遠い所じゃないよ!」 と、人に話せるようになれば大きな成果だと思う。
4 件のコメント:
お疲れ様でした。姪っ子さん達楽しかったでしょうね。3ヶ国通訳ガイド付き豪華周遊ツアーですよね、羨ましいですわ。
野外博物館は楽しいですよね。お嬢さんたちは大変喜んだのでは?私も先日デンマークで行きましたが、昔の服を着た役者さんがいるとテンションが上がります。
お蝶夫人どの、確かに3カ国個人ガイド付きツアーでしたが、食事などは豪華とはいえず、外食はフリッツやワッフル、クレープ、自宅でムール貝、ホワイトアスパラなど、慎ましく食べておりました・・・。
大阪、沖縄の姪っ子は初欧州だったので、文化の違い、カルチャーショックは大きかったと思いますよ。
この経験を今後の人生に活かしてほしいものです。
いやいや、料理も日本ではお高いお料理ばかりですわよ。生の白アスパラなんて百貨店でもなかなか見つけられませんしね。
奥様おめでとうございます!テニスは体力気力だと常々感じておりますわ(私には欠けてます)。あらダブルスの方はまた近々試合があるのでしょうか?
ベルギーでは普通にあるチコリもリクエストがあって、普通に食べました・・・、朝食にワッフルとか・・・
テニス、僕も見ていて感動的な試合でした。
ダブルスは、今年は不作の年でしたね・・・2勝4敗で終わりです・・・なぜなら僕はこのあと沖縄に帰ります・・・それで夏シーズンが終わりです。
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