6.10.15

大人のアントワープ街歩き!

まずは重要な告知から ・・・

僕がアントワープへ行ったら、必ずと言っていいほど立ち寄って、ビールを飲む場所が、「アントワープで一番古いカフェ」として知られる、カフェ・クイントンマセイス ・・・ そこのマダムQさんが、このたび、めでたく日本の旅番組「大人のヨーロッパ街歩き」に出演する日にちが決定したそうなので、告知しておきます。

10月13日(火)19:00、BS日テレ

僕がこのブログで何度も、クイントンマセイスの話題を出しているが、マダムQ さんの顔を出したことはなかった ・・・ と思うので、好奇心のある方は是非、この機会を逃さず、しっかり見てあげてください(笑)

さて、僕はQさんにあやかって「大人のアントワープ街歩き」を書きます。

僕が普段通っているオランダ語の学校で、たまに実施される野外授業が、今回は「アントワープ訪問」だった ・・・ 前回は3月に行われた「リール市検索」だったね。

 10月1日(木)いつもの授業が始まる午前9時、リール駅に集合 ・・・ チケットを持ってない人は割安の10回回数券を共同購入します。

アントワープ中央駅到着(Lierから約16分)。

中央駅のホールにはデカデカと、翌日オープンする「ユニクロ・アントワープ店」の広告が掛けられていた ・・・ リール駅以外から来た生徒はココで合流する。

学校の2クラス、総勢30名くらいいたのかな?
2名の先生以外は、すべて外国人 ・・・ オランダ語を学んでいるんだから、もちろんそうです。

この学校の生徒は、何らかの理由でベルギーに定住したいと思って、オランダ語を学んでいる(国籍はおそらく20ヵ国以上) ・・・ もちろんそれぞれの出身国で、それなりの学歴も経験もある大人たちである。

騒々しいホールの中で、必死に授業の説明をするマリアン先生。
 
要は、渡されたプリントに書いてある指示通りにアントワープの街を歩き、各ポイントでクイズ(質問)に答るのである。

5人1組に分かれる ・・・ 僕のグループは、ポルトガル人、モロッコ人、イラン人、アフガニスタン人だったか(正確には覚えていない)男組だった。

さあ 「大人のアントワープ街歩き」 スタート!

 質問 「駅のホームにあるサンドイッチ店・パノスから、フィッツプント(貸自転車)までの道順を書きなさい」


あーやって、こうやってという、作文問題だ。

質問 「アントワープ動物園へ行って、門の柱に描かれているモザイクの動物は何ですか?」 ・・・ 虎とライオンだ!コブラもいるな。

質問 「チケット売り場へ行って、デュオチケットはいくらか、デュオチケットで何が出来るか、訪ねなさい」
おぉ、会話問題だ!
この動物園と近くにある水族館、メッヘレンの動物園も共通で37EURだって ・・・ デュオじゃなくてトリプルじゃないか!(しかし、高い!)

質問 「中央駅に戻り、アントワープ市民に、この駅は何と呼ばれているのか訪ねなさい」 ・・・ 果たしてこの駅に、本当のアントワープ市民がいるのかどうか怪しい ・・・ 移民や観光客が多いからね ・・・ その辺にいる、数人に聞いてみたが「ここは Antwerpen-centraal だろう」 という答えしか返って来ない。

これではいかん、と、アフガニスタン人がチケット売り場の窓口に行って職員に聞いて来た 「正面玄関の上に書いてあるよ」 と言われたらしい。

たしかに ・・・  Antwerpen-centraal とは書いてない ・・・ MIDDENSTATIE だ!
へぇ~、そうなんだ、僕も初めて知ったね。

 「メール通りを歩いて、スタッドフェーストザールへ行きなさい」

はいはい

今年、改修されたスタッドフェーストザール。
質問 「本屋でTOP10の内、3冊のタイトルを書きなさい」

以前は2階に本屋があったが、今は撤退しているという事で、パス!(先生も直前調査をしていなかったんだね)

質問 「ルーベンスハウスのハウスナンバーは?」 ・・・ 11
質問 「ルーベンスハウスの屋根の上には何がある?」 太陽のオブジェがあった。

質問 「ルーベンスは何時この家を買いましたか?」 1610年 ・・・ オランダ語の案内板を読まなければならなかった。

アントワープの手 ・・・ これには質問はなかった。

「大人のアントワープ街歩き」隊、わがメンバー 男組

「Nationalestraat 11 へ行きなさい」

おぉ、ここは「ドリス・ヴァン・ノッテン」の本店じゃないか!

質問 「ドリス・ヴァン・ノッテンて誰すか?」 ファッションデザイナーです。

質問 「彼のデザインスタイルは?」「彼はいつからデザイナーになったの?」
そんなこと聞かれてもわかんないよな~男組 ・・・ 「店内の販売員に聞きなさい」 とまで書いてあるから、入らないわけにもいかず ・・・ 移民男5人衆で入る事に ・・・

ファッションには疎い僕らが入ったところで、商品を買うはずもないから、女性店員は困り顔 ・・・ 下手なオランダ語で「彼のデザインスタイルは何ですか?」 と聞いたら 「皆さんがここで見て、感じた事を書いてください」 と答えられた ・・・ そうだよなぁ、ファッションには流行があるから固定するわけにはいかないよな。

まぁ、今の彼は中国の水墨画風の模様の入った布地を使って、いろいろ作っているみたいだ。
「中国テキスタイルのモダン」と答えておいた。

「皆さんはフルン広場へ進んでください」

質問 「なぜフルン広場と呼ばれているのですか?」 ・・・ 昔は「フルン墓地(Groenkerkhof)」だったそうです。(フルン Groen とは緑という意味です)

 
 質問 「広場に建っている像は何ですか?」 ピーター・ポール・ルーベンスです。
質問 「ルーベンスの周りにある3つのアクセサリーは?」 帽子、サーベル、絵の具パレットです。
質問 「この広場にたくさんいる動物は何ですか」 ハトぽっぽです。

 大聖堂の中の玄関ホールにある碑文を読んで、年号を書き込む質問があったが、意味がよくわからなかった ・・・

それはそうと、質問にはなかったが、大聖堂の正面入り口の横に「クイントンマセイスの墓」がある事を発見した!

鍛冶屋であり、画家でもあったので、鍛冶道具と絵の具パレットが描かれている ・・・

下の方にはドクロが ・・・

大聖堂のある広場にはクイントンマセイスの井戸もある。


フロートマルクト

質問 「広場に建っている像の名前は何と言いますか」 ブラボーの噴水です。
質問 「どんな伝説がありますか?」
ん~、これは長い文章になるし、オランダ語では無理だ!
みんな諦めた ・・・ 楽しかったけど、疲れていた ・・・ 授業時間の3時間も過ぎていたし。

「近くにある観光案内所で調べなさい」

いやもう時間切れだから諦めます。

先生 「授業はこれで終わりです。 食事をしたい人、飲み物だけでも取りたい人は、一緒に行きましょう!」 というので、25名くらいが先生の後に付いて行った ・・・ ぼくも。

大聖堂の近くに、大勢で入れるレストランがあったので、みんなで入る。

僕はボルケだけにした ・・・ なるべく早く済ませて、ひとり歩きをしたかったから。

しか~し、誰かが注文を間違えたか、店員が間違えたか、チキンナゲットが一皿余ってしまったので、僕が食べる羽目になってしまった(もちろん有料) ・・・ しかもまずかった。

ベルギーに来てからチキンナゲットなんて、食べたのは初めてだった。

ナゲットも早々に食べて、自分のお勘定を済ませて、2人の先生に挨拶をして 「では、皆さん月曜日に会いましょう」と、ひとりでレストランを後にした。

 集団行動もいいが、マイペースで風に吹かれるように歩くのが好きだね。

中世の小道

スヘルデ川に向かう砂糖通り(Suikerrui)



ステーン城


奥の方にブレースハウス(肉屋のギルドハウス)

 数年前まで無料の「船の博物館」があったんだけど、閉鎖されていた。

 聖パウルス教会

 パウルス教会の庭 (教会内部には入らず)

狭い路地の中に ・・・

1500年建造という「アントワープで一番古い家」がある。

「一番古い家」のあと、「一番古いカフェ」に来た。
ここが、クイントンマセイス です。

 やはり、いつものようにボルケから ・・・

オランダ語学校の野外授業終了間際に、先生が 「リール行きの電車の線路で人身事故があって、復旧にはしばらく時間がかかるはずなので、早く帰りたい人はトラムとバスを乗り継いで帰った方がいいですよ」 と、言っていたので、僕もしばらくは時間を潰さないといけなかった(トラム、バス乗り継ぎはめんどくさいので、鉄道の復旧を待つ魂胆で)

たまたま、カウンターで一緒になった近くに住む日本人のマダムとおしゃべりをして、3杯も飲んでしまった。

その中で、「アントワープのアラブ街で新鮮な魚を売っている店はどこか」 聞き出した ・・・ いつもは夜になってから帰るので、店は閉まっているが、この日は午後5時までに帰れそうなので、行ってみる事にしたのだ。

仕入れてきたアジとイカの身 ・・・ 新鮮だ。

さっそく焼き魚!
にんにくバター醤油焼きにした。

イカも軽く湯がいて、刺身にしたら柔らかくて、うまかった~!

 ご近所のスーパーで買うより断然新鮮で、値段もこれで6EUR未満は安い ・・・ これからは「アントワープに出たら魚を買ってくる」 のが使命になりそうな気がしてきた。

もも太郎コンビも、魚の身を分けてもらい ・・・ エライ真剣に、お行儀よく待っていた。

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アントワープ ホテル宿泊

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