10.8.16

大人の日帰りバカンス!

「日帰りバカンス」なんて言わないだろう!

そんなツッコミ大歓迎です(笑)

飛び石バカンスなんでございます。

7月中旬に日本から帰ってきて、ベルギーでは飛び石バカンス!

天気の良かった7月にはモル(Mol)という町の湖のバカンス地で、友人夫妻に招待されての水遊び体験 ・・・ 内容は去年と大体同じで、やはり超楽しかった!


で、今回もその一連で「大人のバカンス」の同行者はお馴染みの(になってしまった)ブルージュのAさん。

今回は車利用でオランダのゼーランド州一帯をドライブしながら「ビールを楽しむ」という事で、ドライバーはビールの誘惑に抑制の利くA氏 ・・・ (僕は歯止めが利かない)

アントワープ中央駅で午前11時に待ち合わせて、出発。

アントワープ港の工業地帯の背後を走る高速でオランダ国境を超えると、オランダらしい田園風景が広がる。

ベルギーを走っている間は道路工事も多く、風景も雑然としていたが、オランダに入ると、とたんに道路が良くなり、道路工事の場所もなく、流れるような交通事情 ・・・ これはベルギーからオランダに入った事がある人なら誰でも感じる事だと思う。

のどかな風景 ・・・ 農村集落らしきものもほとんど見えず、変化を楽しむなら雲の形に注目しておいた方がいい(笑)

道中、雲が多くなって、少し雨がパラついたりもしたが、目的地が近づくと青空が見えた。

東スヘルデ川の河口を渡る橋からの風景 ・・・ この橋を渡ると河口の三角州にある島になるのだった。

 第一の目的地は「カフェ併設の醸造所がある」との情報を元に訪ねてみた「Brouwerij Emelisse」入り口のドアを開けると、デ~ンと真鍮の窯が鎮座している!

誰もいないカフェスペース ・・・
12時から営業開始のはずだが、5分過ぎて従業員の姿も見えず ・・・ ビールの展示棚に10種類くらいのビールが展示されていたので、それを眺めてみる。

裏庭が広く、テラス席、子供用の遊び場も広々~

先ほどまでケータイ電話で長話をしていたオッサンが、僕らの方にやって来て「何か用ですか?」 じゃなくて、「何かお出ししましょうか?」と、注文を取りに来た(オーナーか?)
(ユニフォームでもなく、エプロンもしない私服姿)

「おすすめは樽生のブロンドIPAです」 と言うので、それにした(右)。
Aさんはアルコール控えめなピンチェ(ピルス 左)

あまり味の期待はしていなかったが、意外に美味かった(失礼)

値段はちょっと高め。

2杯目のビール(Emelisse Bitter) これもしっかりと旨かった。
瓶内発酵するので、瓶底に澱が残っていて、最後の1/3くらいの時に、それを加えて飲むとさらにコクのあるビールが楽しめる!

Aさんと共に「意外とおいしいビールだったねぇ」 「しかし、お客さんは少なかったねぇ」 「まぁ、昼間だし、月曜日だし ・・・」 なんて会話をした。

Aさん、ブルージュのベルギー人の友人に「オランダの醸造所へビールを飲みに行く」 と言ったら即座に 「それは止めた方がいいよ(不味いから)」と答えられたらしい。

まぁ、通例で言うなら確かにそうだと思うが、近頃の世界的ベルギービールブーム(?)というか、日本でもクラフトビールが増えている例もあるので、オランダでもベルギービールをお手本にしたビールが誕生しているのだと思うね。

Aさん、自前のアルコールチェックをして再出発(Aさんの分も半分は僕が飲んでいたのだけど)

風力発電の風車が多いのが、今のオランダの田舎風景。

 そして、僕の希望 「オランダの干拓地の堤防を見てみたい」 を実現すべく、東スヘルデ防潮水門(Oosterscheldekering)にやって来た!

ゼーランド州はライン川、マース川、スヘルデ川からできる三角州になっていて古くから水害に悩まされた地域で、その治水事業として大掛かりな「デルタ計画」で整備してきたのである。

近くで見るとかなり壮大なものであることがよくわかる。

 防潮水門は島と島を結ぶ重要な橋の役割も果たしている。

2車線の車道に、同じ幅くらいの自転車道があるというのもオランダらしい。

可動堰

自然の潮流をコントロールするなんて、なんとも凄いことだ ・・・ 「世界は神が作ったが、オランダはオランダ人が作った」 という言葉は聞いたことがあるが、こういう壮大な干拓、治水事業を見ると、納得できるね。

笑い話ではあるが、オランダ人気質を表す言葉として「オランダでシャツを買うと、最初から腕まくりがしてある」というのがある。

それ位、オランダ人は働き者であるという事。

 カモメのジョナサン・リヴィングストンはオランダを空から見守っているようだ。

次へ行こう!
農業国オランダは麦の収穫時期だった ・・・ オランダには広大な畑があるが、普段はなかなか農業をしている人間の姿を見る事はない。

この時期は機械と車、人もフル稼働の忙しさのようだ

実は僕も初めて見た、麦の収穫風景だった。

労働者はきっと、シャツの腕をまくっているに違いない!

次はフェーレ(Veere)という小さな町に行ったのだけど、次回に回します。


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