ベルギーでは、各町に大なり小なりの教会が必ずあり、歴史ある大きな町は立派な教会で、高い鐘楼が付属している。
その鐘楼の内部には組鐘(カリヨン)が備わっていて、鍵盤楽器として演奏し、メロディーを奏でる事が出来る。
それはもう大変な大仕掛けで、超大型楽器ともいえるだろう ・・・ 教会の中にはパイプオルガンという、これまた超大型楽器もあるが ・・・ スゴイね、教会。
それはさておいて、歴史ある鐘楼で立派な組鐘を備えている鐘楼は「ベルギーとフランスの鐘楼群」として、56ヵ所の鐘楼が世界遺産登録されている。
有名な鐘楼(教会)は大体、それに含まれていると思う。
我がリール市の聖グマルス教会の鐘楼も立派です!
リール市にも世界遺産になっている鐘楼があるが、それは市庁舎に付属している鐘楼で、市庁舎のものより重厚で立派な音色を奏でるこの聖グマルス教会の鐘楼は「世界遺産」ではない。
なぜそうなったかは知らない、歴史的市庁舎も一体になっての登録だからだろうか?
まずはカリヨンコンサートの動画をお楽しみください。
カリヨンコンサートはLier 市では、7月、8月の毎週水曜日、午後8時から9時まで1時間、毎週違う奏者が来て演奏する。7月12日(水)、カリヨンコンサートを聴きに街へ繰り出す前に、自宅テラスで腹ごしらえのアペリティフ ・・・ 午後7時を過ぎても外は昼間のように明るい。
天気のいい日はDuvel が似合うね。
おつまみは ・・・ 野菜だらけ~
健康的でいいか?
結構手抜きしたねぇ(笑)
さて、出かけるか!
カリヨン演奏時間内の午後8時過ぎ。
空はまだこんなに青い!
カリヨンコンサートは基本的に、入場制限のない野外コンサートだから、街の中を歩きながらでも聴けるのがいい所 ・・・ しかし、演奏を「まともに」聴きたいなら場所探しが肝心である。
外で聴くしかないから、車の騒音のない場所、BGMや、客のおしゃべりがうるさいカフェは駄目。
リール市観光局のお勧めの場所は、市立図書館(上写真の左側)の中庭 ・・・ 水曜日の夜は特別に図書館のカフェもオープンしていて、ビールやワインを飲みながら中庭のベンチで静かに鐘の音に耳を傾ける事が出来る。
僕らは入らなかったけど、垣根越しに覗いたら、結構多くの人が座っていた ・・・ そして、庭の壁のスクリーンに、プロジェクターでカリヨン演奏室の様子がライブで映し出されていた。
本日の奏者は有名な Geert D'hollander さんだった。
実は、・・・ なにを隠そう、僕はこのヒェールト(Geert)さんとツーショット写真を撮ったことがあるのだ!
しかも、演奏室で彼の生演奏を聴き、鐘楼内のカリヨンの仕組みまで案内されてしまった ・・・ 何という贅沢!
その時の記事がこれ 「聖グマルス教会のカリヨン」
僕らは塔の真下といえるカフェのテラス席で聴くことにした。
最初にこのカフェを通りかかった時に、テラス席には3人のおばちゃんたちが座っていて、おしゃべりの声がデカかったので敬遠したのだけど、2度目に通りかかった時に、そのおばちゃんたちが席を立ったので、僕らは座る事にした(笑)
カリヨンコンサートが終わり、ビールも飲み干して、帰り道は教会通り(Kerkstraat) ・・・ この道はリール市で一番古い道だそうだ(古い石畳の道)。
これが教会通り (別の日撮影)
おっと、忘れるところだった!
この「カリヨンコンサート」というのは、立派な鐘楼を所有している町や村では、ほとんど開催している ・・・ 有名なところではアントワープの大聖堂は、月、水、金の12時から13時まで、月曜の夜9時から10時までもスペシャルでやっている。
そして、カリヨン発祥の地と云われるメッヘレン(Mechelen)の聖ロンバウツ大聖堂では毎週月曜日の午後8:30~、Webサイトでは特別な観賞場所も指定されている。
大体のところが7月8月の期間限定イベントなので、この時期にベルギー(フランスのベルギー寄り地方含む)を訪れる予定があれば、気を付けて調べてみたらいいと思うね。
Webで「beiaardconcerten」と検索すればいろんな町の日程がわかる。
おもしろかったら ・・・ こちら→
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