姪ちゃんたちも4日目に入り、初の日曜日。
「ベルギー最大にして最古のマーケットを見に行こう!」
という事で、ベルギー南部ワロン地域の中心都市、リエージュ(Liège)へ行くことになった ・・・ しかし姪ちゃんたちの目的は(ついでに行く)マーストリヒト(オランダ、Maastricht)でのショッピングだった。
理由はそれぞれだけど、一緒に行くことにした ・・・ リールからリエージュまで、電車1本で行けるのだが約2時間もかかる ・・・ 朝市は午後2時まで。
平坦な風景のフランダースから、丘陵地の曲線のある風景が楽しくなる ・・・ そういう風景が続いたら、さっきまでオランダ語でアナウンスされていた車内放送が、異国情緒たっぷりのフランス語に変わる ・・・ 決して多言語放送ではなく、フランス語のみだから意味不明だ。
リエージュが近づいて来た郊外の風景。
リエージュには何度も来ているので、アントワープ方面からだと、中心駅であるギューマン(Guillemins)駅まで行かず、2つ手前のパレ(Liège-Palais)駅で降りたほうが中心部に近い事は分かっている。
パレ駅で降りると、すぐにプランス・エベック宮殿が見える。
宮殿前の広場を挟んで、反対側には市庁舎がある ・・・ 市庁舎前の通り。
市庁舎の裏側に向かって進んでいくと、ムーズ川に突き当り、その川沿いでベルギー最大のマーケット(ラ・バット市)が開かれている。
盆栽(Bonsai)なんてのも売っている ・・・ ある程度成長した木を15cm位のところでちょん切って、小さい鉢に植えて芽が出てきたら「Bonsai」のようだ(笑)
たまに、日本の盆栽を勉強した人が作ったらしい Bonsai を見ることはあるけど、ここはそうじゃなかったようだ。
ガード下の骨董品店
オランダ、ドイツの国境も近いし、中東系の移民も多いので、いろんな言葉が行き交うカオスなマーケットだ。
いろんな店がある。
ある程度歩いた後、橋の上に登って、眺めてみたが、まだまだ先は長いようだ。
朝市が開かれているのは公道上で、両側に店舗、広場がある所では広場いっぱいに広がっている ・・・ 僕らは特に買いたいものがある訳でもないし、何か食べたい訳でもないので、ただ歩いて眺めるだけ ・・・ しばらく歩いていると、似たような店舗がいくつもあるので、「もういいか?」 という事になる。
「マーケットを離れて、街を歩こうじゃないか」
という事になった。
ベルギー7大秘宝のひとつ、「聖パルテルミーの洗礼盤」がある聖パルテルミー教会 ・・・ フランダースの教会とは造りが違う。
市内にあるビューラン山に登る最短コースである、一直線の階段がある ・・・ 373段あるらしい階段は幅が広く下から見上げると圧巻だ。
「どうする、登ってみる?」一応聞いてみるオジサン。
「いや、やめとくわ!」即、却下する姪ちゃんたち。
弟のKは3年前にこの階段を登ったのだよ!
お年寄りたちが結構登っているじゃないか~っ!
リエージュではフリッツとワッフルを食べるのが、唯一の目標だった ・・・ 歩いているとたまたま見かけたパン屋さんのショーケースに、おいしそうなリエージュワッフルが飾られていた。
店内を見ると、お客さんが4組ほど並んで待っていた ・・・ これはおいしいに違いない「僕のも買ってくれ」と、姪ちゃんに並んでもらう 「バニラ味? いいよ、バニラ味で・・・」 訳わからんけど、頼んだ。
バニラ味のリエージュワッフル ・・・ バニラ味というのはシロップがバニラ味だったようだ。
初めて本場リエージュでリエージュ風ワッフルを食べたが ・・・ あ、リエージュで食べたら「風」入れなくていいか?
とにかく本物だ! もちっとした食感、ネト~と絡みつくシロップ、それでいてしつこすぎない ・・・ う~ん、やっぱり本物だ!
「風」が付くのとは一味違う、確かに。
あとで気になって調べたのだが、僕らがたまたま見つけたパン屋さんは「une gaufrette perlipopette」といって、トリップアドバイザーでもNo1評価だった。
プランス・エベック宮殿の中庭にある有名な柱廊
宮殿の横にある古い家並み。
パレ駅からギューマン駅まで、KEYCARD(電車回数券)を使っていく ・・・ 多分、バスより便利だ。
ギューマン駅から見える「Paradis Tower」28階建て、120mの高さがあるらしい。
さて、駅の券売機でマーストリヒトまでの往復チケットを買う(往復7.80EUR) ・・・ そして、1時間に1本出ているMaastricht行き、ベルギー国鉄の電車に乗り込む。
Maastricht駅、こちらはオランダの駅なので、車両が違う。
リエージュから33分で到着。
駅舎内のステンドグラスがきれいだ。
駅舎
駅から町の中心部へは徒歩で、マース川に架かる聖セルファース橋を渡らなければならない。
この橋は13世紀に造られたオランダ最古の橋のひとつであるらしい。
橋を渡ると、もうそこは賑やかなショッピング街 ・・・ 1本の道だけじゃなく、縦横にどの道を歩いても店が並んでいる。
とりあえず、市庁舎のあるマルクト広場に出てみる ・・・ チーズ売りの店はトラックごと店になっている。
市庁舎
姪っ子ちゃんの目的だったファッションショップの「ホリスター(HOLLISTER)」に入り、店内グルグル回って、買ったのはTシャツ1枚だけだったような気がしたが(弟へのお土産だとか) ・・・
カリフォルニアをテーマにした店舗のせいか、店内の暖房が効きすぎて暑かったゼ(汗)
その店舗の入っているアーケードの隣に、教会をリノベーションして作られた「世界で最も美しい書店」のひとつに数えられる Boekhandel Selexyz Dominicanen(セレクサイズ・ドミニカネン店)があるので、見学がてら入ってみた。
まさに教会だが、天井の高さを生かして、内部に3階建ての陳列スペースもある。
教会だと主祭壇の位置にカフェがある。
そのカフェの隣には、「子供の本コーナー」があり、子供向けの絵本なら姪ちゃんたちにも興味があるかなぁ ・・・ と、思って行ってみたら ・・・
なんと!
いちばん目立つ場所に立てられている絵本は ・・・
Katrienが日本語からオランダ語に翻訳した「原寸大昆虫館」ではないか!
こんな立派な書店で、特等席に鎮座する本。
うれしいね~
もう少し歩いて、フライトホフ広場から見える聖ヤンス教会(赤い塔)と聖セルファース教会。
帰り道に向かいつつ、聖母教会も見ておこう!
教会前の聖母広場は、テントの張られたテラス席にお客さんが一杯。
教会の前にポツンとクラシックカーが1台。
帰り道、マース川を渡る。
電車内で飲むオランダのビール
マーストリヒトの写真
リエージュ・ギューマン駅(Liège-Guillemins)
アントワープ行きへ乗り換え。
ここではオランダ語表示はない Antwerpen は Anvers というフランス語になるから要注意 ・・・ それを知らないと 「アントワープ行きがないよ~」って事になるからね。
リエージュとマーストリヒト、1日で2都市を回る強行軍は、大忙しかと思いきや意外と余裕だった ・・・ 予定より2時間も早く電車に乗り、19:30の明るいうちに家に着いた。
ま、姪ちゃんたち、あまり観光名所などに興味がないからなぁ ・・・ 気になるお店を見つけたら、入ったり出たりするのだが「観光名所の○○を見たい」という要望がなかったな、そういえば ・・・
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