4.8.17

ブリュッセルで街歩き~ぶらり

8月2日(水) ブリュッセル市。

月の第一水曜日は、ブリュッセルのほとんどの美術館、博物館が無料公開になる日である。

そして、夏期間限定でベルギーの王宮も無料公開している期間なので、両方を一気に楽しんでしまおう!

ベルギー旅行、観光旅行ではなかなか実現する事の出来ない、スペシャルな街歩き。

ベルギー在住者ならではの特典ではないか!

て、事でベルギーの首都ブリュッセルの王宮へ突撃した(笑)

 天気はイマイチではあったが、バカンスシーズンなので若者たちや外国からの旅行者も多い首都ブリュッセル。

こちらは芸術の丘と言われる、ちょっと小高い所から市内を見渡せる場所、庭園の向こうに市庁舎の塔が見える。

「芸術の丘」と言われるのは、この周辺に美術館や図書館、コンサートホールが集まっている場所だからだそうで、近くには王宮もあるし、ブリュッセル公園を挟んで国会議事堂もある。

僕はこの日、まさにこの一帯を楽しむためにやってきたのだ。

芸術の丘にある広場はロワイヤル広場、その正面にでんと構えているのは聖ヤコブ教会 ・・・ 後で訪ねる事にしよう。

広場の中央にある騎馬像は、ゴドフロワ・ド・ブイヨン公  ・・・ 1096年、第1回十字軍の指導者のひとりとして、1099年エルサレム攻略に成功した。

中世ヨーロッパの九偉人に数えられる。

 ロワイヤル広場を左折して王宮へ向かう。
 ブリュッセル公園の脇を通り抜けるトラムのレール。

王宮。

中央の屋根にベルギー国旗が掲揚されていない時は、王様は国内にいないとの事なので、王様もバカンスに出ているらしい(笑)

 王の居ぬ間に王宮公開しちゃおう!

てことで、無料公開しているみたいです。

無料 ・・・ これが有料だったら国民は怒るはずだよね、国民の税金で王室を維持しているんだから。

白いテントの中で荷物検査があり(飛行機に乗るみたいに厳しくはない)、チケットも渡されずに、あとは順路に沿って進むのみ。


写真撮影はフラッシュを焚かなければOK!
絢爛豪華とは言うが、パリのベルサイユ宮殿を見た後では、まだまだだなベルギー王宮 ・・・ て感じか。

まぁ、でも国民からすれば「これ以上贅沢はするなよ」と、釘を刺したいところだろうね。

興味のある方はこちらでどうぞ↓
Koninklijk Paleis van Brussel, 02 Aug 2017

 王宮を出た後、王立美術館へ向かう途中にある「聖ヤコブ教会」にも入ってみた。

内部は白い壁が目立ち、装飾品の数は少なく、ステンドグラスも目に留まるようなものはない質素な内装だった。

大ヤコブの象 ・・・ 巡礼杖に瓢箪を付けている事が多い。

聖ヤコブ教会、その他の写真はこちら↓
Eglise Saint-Jacques-sur-Coudenberg, 02 Aug 2017

聖ヤコブ教会の入り口から見た、ゴドフロワ公と市庁舎の塔。

 聖ヤコブ教会から、道を渡るとすぐにベルギー王立美術館がある。

Musée Old Masters Museum 古典美術館

Musée Modern Museum 近代美術館

Musée Fin-de-Siècle Museum 世紀末美術館

Musée Magritte Museum マグリット美術館

王立美術館は4つの部門に分かれていて、それぞれ入場料が「8EUR/大人」とWEBサイトに記載されているが、コンビチケットなるものがあり

Combi (Magritte, Modern, Old Masters en Fin-de-Siècle) 「13EUR/大人」とある。

ルーベンスやブリューゲルは必見なので、古典美術部門、マグリットにも興味があるし、世紀末のアンソールやアールヌーヴォー美術も見てみたい ・・・ と思ったら、コンビチケットを買うべきでしょう!

でも、第一水曜日の午後は「すべてが無料!」

僕はマグリット美術館には3月に無料で入ったので、今月は古典と世紀末を観る事にする。

館内、ここからそれぞれの部門の入り口へと別れる。

 僕が一番見たかったのはブリューゲルの作品。

16世紀に描かれたとは思えない、奇抜な発想とユーモアと風刺、細かい筆のタッチ。
1枚の絵の中に、非常にたくさんの物語が盛り込まれている。



空を飛ぶ魚に乗る人とか ・・・ (笑)

空を飛ぶ魚に乗る鳥だとか ・・・ をい!

発想が自由すぎる!

いやぁ~、堪能しました。

以下のリンクに写真アルバムがありますが、閲覧注意(枚数が多すぎ)です。

Old Masters Museum - 01, 02 Aug 2017

Old Masters Museum - 02, 02 Aug 2017

Old Masters Museum - 03, 02 Aug 2017

世紀末美術館も観たい方はどうぞ!

Fin-de-Siècle Museum, 02 Aug 2017

閉館時間間際まで堪能したぁ~

王立美術館を出て、右側に歩くと、通りの先の巨大な建物が見えるが、19世紀最大の建築物と言われる最高裁判所 ・・・ 歩いていけない距離ではないが、なんだか間近に見えるね。

小さいけれどキレイな公園はプチ・サブロン広場。

エグモン伯とオヌル伯の像が建っている。

プチ・サブロン広場から見た、デュ・サブロン教会も美しい!

もう、この教会には何度も入っているが、いつ見ても美しいステンドグラス。

ガラスというガラス、全てがステンドグラスというのは珍しい事である。

翼楼のバラ窓のステンドグラス。

サブロン教会のその他の写真はこちら↓
Église Notre-Dame du Sablon, 02 Aug 2017

サブロン教会を出て、グラン・サブロン広場を抜けて、坂を下って行くところだったが ・・・ 「そうだ、ブリューゲルに会いに行こう!」 と、左に舵を切った(笑)

ブリューゲル(父)
彼が筆で指している方角に、彼の住居跡がある。

そして、ブリューゲルはこのド・ラ・シャペル教会に埋葬されている。

さて、次へ行こう!


今度は、マグリットにゆかりのあるカフェ「Het Goudblommeke in Papier」 ・・・ マグリットが活躍していた頃、文化人や芸術家の交流の場だったというカフェ。

ここではいつもブリュッセルのビール「ZINNEBIR」を飲む ・・・ ホップが効いたフルーティなビール。

店内、カウンターは小さい。

古い写真や絵がたくさん飾られている。

奥の部屋では、中高年のおじさんたちが賑やかに喋り捲っていた ・・・ もちろん、フランス語。

はい、マグリットさんにも少しは近づけた気がします(笑)

マグリットのカフェから徒歩4-5分で来た「小便小僧」

ガッカリする人なんかいません!

小便小僧に会えて、みんな幸せそうじゃないか!

小便小僧の間近にワッフル屋が2軒もあるので、周りで立ち食いする人が多い。

僕はこういうのを見ると、ゾッとするのだけど ・・・ 観光客には人気があるんだよね~。

セルクラースの象 ・・・ グランプラスにやって来た。

自撮り、他撮り、ご自由に ・・・ 世界一美しい広場。

僕も歩道の縁石に腰を下ろした。

若いっていいねぇ(笑)

世界各国の人種の顔が見られます(笑)
いろんな国の言葉も聴こえます。

グランプラス(Grand-Place)はフランス語読みで、オランダ語ではフロートマルクト(Grote Markt)という ・・・ ブリュッセルはフランス語が優勢なのでグランプラスか?

公用語が二言語あるというのはややこしいものだ。
(一部地域ではドイツ語も公用語である)

僕はオランダ語を少し学習したが、フランス語は全く意味不明言語である(笑)

そろそろ帰ろうか!

ギャルリー・サンチュベールをちょいと覗いて ・・・

ブリュッセル中央駅

13:20頃、ブリュッセルに到着した時から天気は悪かったが、王宮を出た時からは小雨が降っていて、それでも、この日は教会や美術館など、屋内でぶらりしていたので、大した影響はなかった。

ある意味、ラッキーな1日だった。

いまだにブリュッセルでは、要所要所で兵士が自動小銃を携えて警備に当たっている ・・・ もう、見慣れた光景になってしまったが、ポリスも増員されているので、逆に観光客にとってはスリやひったくりに遭うケースが少なくなって、ありがたい事だと思う。

この日のチケット ・・・ 国鉄往復チケット(14.2EUR)

王宮、王立美術館は無料、教会も無料。

カフェでのビール3.90EUR、帰りの車内で飲む缶ビールを買ったくらいで、大したお金を使わないブリュッセル街歩き~ぶらり。

おわり


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